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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

What's New (最近の記事一覧)


【Outpost Kaloki X】前哨地カロキ

   ↑  2024/04/17 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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マイクロソフトは過去に例を見ないくらい過去のソフト資産を大切に保持し、そのままの形でユーザーに継承してくれたハードホルダーなんですけど、やはりそれにも限界があるみたいで、今年の7月をもってついにXbox 360のデジタルストアが店じまいするそうです。
中古でほどほどに流通するパッケージソフトとの兼任タイトルはまだいいのですが、Xbox Liveアーケードの名称で展開した360のダウンロード専売ソフトは、後方互換されているものを除いて今後は入手することができなくなってしまいます。
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XBLAの略称で親しまれたLiveアーケード。
2005年末に360本体と共にこれのデジタルストアが登場したとき(厳密には初代XboxのプレXBLAがあるが)は、当時まだソフトのダウンロード販売が一般的でなかったこともあって、目新しいインパクトがありました。
以降様々な名作や珍作、そしてNAIJなタイトルがマーケットプレイスを賑わせましたが、当時はまだ発売タイトルの事前告知の習慣があまりなく、XBLA発売週の水曜日には「何が来るんだろう?」とワクワクしながらストアを開いたものです。
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NinjaBeeは弾がまだ揃わなかった最初期XBLAにおいて頼りになったメーカー。
傑作アクションゲーム『Cloning Clyde』をはじめとして手堅く遊べるゲームを、まだ産声を上げたばかりのマーケットプレイスに次々と供給してくれました。
そしてここの特徴はアーケードゲームの移植やテーブルゲームが主体だった初期XBLAに『Band of Bugs』『A Kingdom for Keflings』など、こぢんまりしているけど濃密なシミュレーションゲームを送り込んでくれたこと。
『Outpost Kaloki X』はそんなNinjaBee産SLGの先陣を切った作品です。
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プレイヤーが運営するのは宇宙に浮かぶステーション。早い話が銀河のサービスエリアみたいな存在です。
宇宙船で次々とやって来るバタ臭い宇宙人たち相手にレモネードとひとときのやすらぎを提供する場所。
高速道路SAがコンビニやコインランドリー、ホテルに公園と、その規模をどんどん拡大させていったように、プレイヤーの宇宙ステーションもゲーセンやら植物園やら、施設のバラエティはステージをクリアするごとに増殖。まあこの辺はステージ制運営SLGのお約束ですね。
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本作のチャームポイントはさくさく進む軽快なテンポと、それを彩るこれまた軽やかなスイングジャズのBGM。
そしてステージごとに設定された制限時間は、限られたリソースの中で最適解を模索するパズル的な妙味と程よい緊張感をもたらせてくれます。
日本語化されていないのが難でしたが、最初期XBLAでは唯一のSLGタイトルということもあって、パッケージソフトの合間にタイトな長さの1ステージを間食感覚でプレイしたものです。

<未日本語化>

この記事に含まれるtag : XBLA 経営シム 

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2024/04/17 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【クアリー ~悪夢のサマーキャンプ】The Quarry

   ↑  2024/04/02 (火)  カテゴリー: XBOX
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ちょっと前に学生サークルの旅館での乱暴狼藉が炎上しましたが、「けしからん!」などと糾弾する気になれないのは自分の学生時代の行状を思い返して、むしろ彼らに代わって「すいませんでしたあ!」と謝りたくなる気分に駆られるからです。
いつの世でも若者というのは分別のないもの。ただし彼らは成熟の余地が充分あるだけ、いい年こいてSNSやヤフコメに固執している大人よりもマシだったりします。
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貴重な夏休みを子どもたち相手のキャンプリーダーのボランティアに捧げる。
それだけでも同世代の若者より遥かに立派に思えますが、そんな彼らでも自分たちだけの世界になれば羽目も外すし大人たちの忠告も無視する。それはもう自然の摂理です。
だけど夏の夜に浮かれる若者たちを不条理でホラーな出来ごとが襲うのもこれまた世の常。
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サマーキャンプにサイコパスや幽霊や恐ろしげな化け物は付き物。
ちょっと安っぽいホラー映画の定番シチュエーションですが、この『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』のコンセプトはまさにそのB級ホラーのインタラクティブ版。
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実際の役者の演技をCGに取り込んでいるのですが、そのキャスティングがシボーン・ウィリアムズやデヴィッド・アークエット、ブレンダ・ソングにテッド・ライミなんてところがいかにも狙ってるでしょ?
日本で劇場公開スルーされてレンタル店の新作棚の隅にひっそり登場しそうな映画の気配がぷんぷんだもの。
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サマーキャンプの延長戦(これに至った理由がまたちっとも同情できなかったりする)に乱痴気騒ぎを目論む若者たちに降りかかる恐怖の一夜。
チャプターごとに操作する若者が切り替わり、要所要所の行動選択でそれぞれ最終的な運命が分岐するのだけれど、プレイヤーのメンタリティは基本的に若者ではなくスクリーン越しに眺めている観客の立場。
「なんとしてもこの危機を乗り越えよう」なんて切羽詰まった意識には程遠いし、なんなら「こいつら死んじゃっても別に構わなくね?」なんて無責任なアプローチに走りがちかもしれません。
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本作のセールスポイントがインタラクティブなB級ホラー映画ならば、ウィークポイントもまさに同じ部分。
ムービーパートは言うに及ばず恐る恐る歩むキャラクターの移動速度など、映画を鑑賞するテンポで進行するゲームは、どう考えたって再プレイを前提とした分岐や収集物のコンプと相性が悪いに決まっています。
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おそらくほとんどの人が最初のプレイ時だけで自分で構成できるB級ホラームービーの内容を完結させてしまうのではないでしょうか。
私の『クアリー』も、この子だけは生き残らせたいと思っていたキャラクターが無残な死を迎えたまま後味が悪いエンディングを迎えてそのままです。
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一本の映画を観るその数倍の時間を必要とするのも本作のコンセプトに対して賛否が分かれるところでしょうが、しかし最初の通しプレイがなかなか没入できて楽しかったのもまた事実です。
おそらくこのゲームに掛かったコストも映画を一本撮る比ではなかったでしょうが、それを考えるとこれ以上ないくらい贅沢に作られたB級映画と言えるのかもしれませんね。

この記事に含まれるtag : アドベンチャーゲーム ホラー 

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2024/04/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【ドラゴンズレア トリロジー】Dragon's Lair Trilogy

   ↑  2024/03/29 (金)  カテゴリー: Switch
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ロックもいまやクラシカルなジャンルと化し、過去の名盤の40周年や50周年エディションが商品棚を飾るようになってきているが、いつまでもそれから離れられないおっさん相手の商売という点ではビデオゲームも一緒である。
任天堂の諸作を別にすれば、SNSやゲームサークルで盛り上がるSwitchタイトルはアケアカのようなクラシックリバイバルが多いし、海を超えてもATARIのレトロゲームアンソロジーは手を替え品を替え何度も登場する定番だ。
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80年代に一世を風靡したレーザーディスクゲームの三部作をひとつに収めたこのトリロジーも、そんなロック名盤のリイシュー的なタイトル。
LDゲームという形態が過去のものになってもう久しいが、ドット絵がすべてを司っていた時代にレーザーディスクの力を借りて、美麗なアニメーションとインタラクティブなゲーム性をドッキングさせたこのジャンルのインパクトは当時並々ならぬものがあった。
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『ドラゴンズレア』はその始祖にして頂点を極めた一作。
これと続編の『Dragon's Lair II: Time Warp』、そして後継の『Space Ace』の三部作は、アニメーションのクオリティやゲームの完成度において同ジャンルのゲーム(ぶっちゃけ志の低い作品が多かった)を遥かに凌駕している。
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いにしえのクソゲーレビュー界隈にクソゲーだの理不尽だののイメージを植え付けられ、最近ではYoutubeの動画レビュー界隈が、それらを恥ずかしげもなくコピーして再生産しているが、このゲームに小遣いを残らず吸い取られたオレは「そんなことねえよ!」と声を大にしてそんな薄っぺらいパブリックイメージを否定する。
『ドラゴンズレア』についての細かい論評はこの過去記事に譲るが、
*【Dragon's Lair】ドラゴンズレアは永遠の輝き
これがゲームの歴史に残る一大傑作であることは改めて強調しておきたい。
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モバイルやDVD-PGに至るまで過去に様々なハードに移植されてきた『ドラゴンズレア』三部作だが、やはりこれがトリロジーとしてひとつにパッケージングされることは大きな意味がある。
最初に登場したWii版は日本では未発売に終わってしまったが、Switch版はめでたく国内ストアに登場。
三部作を続けて遊ぶと初代をプロトタイプにしてゲームの構成が次第に練られテンポがより軽快にアップしてゆく様子がしっかりと分かる。
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そして元はDVD-PG版の特典だったリック・ダイアー、ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマンの開発三氏のコメンタリー映像も収録。
アニメーション担当だったドンとゲーム部分を司ったリックの、それぞれのパートを代表しての葛藤があったことが伺えるのも興味深いが、何より一番好きなシーンを聞かれたリックがラストのパートを照れ笑いと共に挙げるのが面白かった。
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当時のオレが塾帰りの牛丼も文庫本の購入も諦めて、アニメーションの先を観たさに有り金全部をぶち込んでたどり着いたあのドキドキワクワクのパート。
まるでショーパブのお姉ちゃんのようにエロくて可愛かったダフネ姫の艶姿が、照れ笑いと共に回顧する制作者の煩悩の産物であったことに、なんか嬉しくなってくるではないか。

この記事に含まれるtag : LDゲーム 

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2024/03/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Midway Arcade Origins】Down at the Arcade

   ↑  2024/03/27 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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カルト的な人気を誇ったロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの元ヴォーカルであるルー・リードの長いソロキャリアの中に「New Sensations」という1984年作がある。
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軽めでポップな曲が並ぶ、彼のコアなファンほど評判が悪いアルバムなのだが、70年代の残滓と軽佻浮薄なニューウェーヴ時代の空気が混じり合う、個人的にはとても好きな一枚だ。
このアルバムが印象に残るもうひとつの理由に、ルー・リードのキャラクターとしては意外なビデオゲームへのアプローチがある。
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ジャケットからしてゲームのジョイスティックを握る姿だし、シングルカットされた曲はそのものズバリ"My Red Joystick"。
そして何より興味を惹くのが末尾を飾る"Down at the Arcade"。
ジェフ・ミンターにも大きな影響を与えた『Defender』や『Robotron:2084』など、当時のゲームセンターを彩っていたゲームの固有名詞が登場するルー・リード流のアーケードゲーム讃歌である。
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80年代のアメリカのアーケードゲームで幅を利かせていたのが、MidwayやWilliamsといった元々はピンボールを手掛けていたメーカー。
これにATARIを加えた80年代の有力タイトルは、色々とややこしい合併や吸収を経てMidwayブランドのもとに統合される。
日本でも『ゲーセンUSA』の邦題でPS2国内版が発売された『Midway Arcade Treasures』は、そんなMidway、Williams、ATARIのアーケードタイトルを網羅したアンソロジーだ。
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Xbox 360の最初期には『Robotron』や『Smash TV』などMidwayブランドの諸作が配信されていたが程なくしてMidwayが破綻。そのブランドはWarner Bros.に買収されてしまう。
そしてWarnerが責任を持って(?)発売したのがこの『Midway Arcade Origins』。
『Midway Arcade Treasures』の仕切り直しとも言えるアンソロジーで収録作はほぼ一緒。
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『Rootbeer Tapper』『Joust』『ガントレット』『Spy Hunter』『Arch Rivals』『ピットファイター』『Super Sprint』『ランパート』など、80年代から90年代初頭にかけての綺羅星のごときUSA産アーケードビデオゲームを31も収録。
『Smash TV』や『マーブルマッドネス』なんかはいまプレイしても充分楽しい。
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だけどやはりこの手のレトロゲームアンソロジーの一番の楽しみはメニューのゲームセレクト画面に尽きる。
クセだらけで舶来の香りをぷんぷん漂わせていた、そして置いてあるゲーセンを見つけるだけでも一苦労だったゲーム。そして日本には未紹介で終わってしまったゲーム。ルー・リードをも魅了し「♪オレは最高のディフェンダー」と歌わせたゲーム。
その派手なアップライト筐体をぐるぐるローテーションさせているだけでワクワク感が止まらなくなってくる。

<国内未発売タイトル>

この記事に含まれるtag : ミッドウェイ 

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2024/03/27 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【Space Giraffe】宇宙キリンとNeonビジュアライザー

   ↑  2024/03/23 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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1984年の『Psychedelia』に端を発した光シンセサイザーによるデジタルサイケデリックの追求はジェフ・ミンターの大きな業績だ。
80年代のいくつかの実験的作品を経て、ハードスペックが向上した90年代のVLMでそれはひとつの完成を迎えるのだけど、その境遇は決して恵まれたものではなかった。
初代はJaguar CD、二代目はNUONと、まず搭載されたハードそのものが幻に近い存在。
Game Cubeに搭載予定だった三代目に至ってはお蔵入りになってしまう。
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それがやっと結実したのはNeonと名を改めた次世代からだ。
音楽プレイヤーと連動したNeonはXbox 360に標準搭載され、挿入したCDなどに合わせて光狂うNeonの過剰なビジュアルはハイデフ時代の新ハードを彩ってくれた。
残念なことにこのビジュアライザー機能は後継のXbox各機に受け継がれなかったのだが、Neonの本領を遺憾なく発揮したシューティングゲーム『Space Giraffe』は、現行Xboxの後方互換により今でもたっぷりと体験できる。
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特異なルールを擁したSTG、光シンセサイザーによるデジタルサイケなビジュアル、そして偶蹄目類。
この3本の柱により構成された『Space Giraffe』はジェフ・ミンターのワークスの集大成であり、そして文句なしに最高傑作といえる作品だ。
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すでに発売から15年以上も経過しているゲームだが、そのあまりにも突き抜けすぎた内容故か、いまプレイしてもちっとも古びていない。
特に酒を飲みながらプレイしているときは、この世にこれを超えるゲームは存在しないと思えるほどの至福感に浸れる。
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『Space Giraffe』以降、ラマソフトは『Tempest 4000』や『Akka Arrh』など数点の作品を放っているが、光と音の過剰さで若干ブレーキがかかったそれらのゲームは、やはり『Space Giraffe』ほどのインパクトに欠ける。
360版の後にリリースされたPC版の『Space Giraffe』ですらも、その点では同様だ。
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やはりこのゲームはサイケデリックのリミッターを解除したような360搭載Neonビジュアライザーと対になってその本領をフルに発揮する。
Neonがモニターの中で妖しげに蠢く中で、音楽CDをとっかえひっかえするだけでも得も言われぬ快楽があった。
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そして『Space Giraffe』に相伴させるCDをチョイスし、特にジェフ・ミンターの創作に大きな影響を与えたであろうピンク・フロイドを鳴らしながら、目も眩むような光と怪しげなキャラクターと得体の知れないルールに支配された宇宙を酩酊しながら無心で突き進むその瞬間だけ、オレは銀河の理との一体感を覚えるのであった。
いまや現行Xboxの後継機の話題すら上がるようになっているが、Neonビジュアライザーと『Space Giraffe』がある限りXbox 360は手元に残す価値が必ずある。

この記事に含まれるtag : XBLA 

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2024/03/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |