ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

このページの記事目次 (カテゴリー: ドリームキャスト

← 前のページ  total 10 pages  次のページ →  

【チェキッ娘の見るCD】幻のMIL CD

   ↑  2015/05/27 (水)  カテゴリー: ドリームキャスト
150527005.jpg
CD-EXTRA。最近はめっきり少なくなったが、10年ほど前には盛んにボーナスとして音楽CDに付け加えられていたコンテンツだ。
CDをパソコンで再生すると、通常の音楽トラックの他にミュージッククリップのムービーや、バンドのサイトへのリンクなどが起動するのだが、ビデオクリップが観られるといったって、パソコン再生用のぎとぎとに圧縮された粗い画質。
まぁ大してありがたみを感じなかった人がほとんどだったボーナス要素だろう。
むしろ普通にパソコンでCDを聴こうとするときに、強制的にこのCD-EXTRAコンテンツが立ち上がってしまうのは、迷惑以外の何ものでもなかったような気がする。
150527001.jpg
セガがドリームキャストの独自機能として搭載したMIL CDは、このCD-EXTRAの亜種。
このMIL CD、一般のCDプレイヤーで聴く分には、ごくごく普通の音楽CDだが、これをドリームキャストで再生すると、美麗なムービートラック(ただしDVDの画質には劣る)が立ち上がる。
パソコンよりも普及度が低いドリームキャスト縛りのハンデを持つ上に、一般の音楽CD規格ではないために、再生にあたって弾かれるプレーヤーも出てくるなど、好きなアーティストのアイテムとしてこれを買った人にとっては、CD-EXTRA以上に迷惑きわまりなかったことだろう。
もっともこのMIL CDは、ゲーム『北へ。』『D2』や映画「秘密」「HANG THE DJ」のサントラ、チェキッ娘、スナッパーズ、dps(ディープス)のマキシシングルなど、全部でわずか7枚のリリースに留まった。
発売元のレコード会社はすべてバラバラ。このことからも、どこもとりあえず一枚だけ義理で出した台所事情が伺えるではないか。
ゲームのサントラはまだしも、スナッパーズやdpsなどのドリームキャストとは縁もゆかりもないアーティストたちは、ダシに使われた以外の何ものでもないだろう。
150527002.jpg
そんなUMAにも等しいような徒花規格、MIL CDを象徴する一枚が、この「チェキッ娘の見るCD」。
チェキッ娘といえば、セガがそのレギュラー番組をスポンサードしていた、いわばドリームキャストが生んだも同然のアイドルグループ。
ポストおニャン子クラブを目論んで売りだされるもイマイチ世間には浸透せず、マイナーなイメージを払拭できないまま、たった一年で活動を停止してしまったそのキャリアは、まるでドリームキャストの対世間評価と足並みを揃えているかのようであった。
しかし兎にも角にもドリームキャストのプロモーション費用を割いて生まれたアイドルグループだ、多少なりとはドリキャスに貢献してもらわなければ困る。
そんなわけで誕生したのが、チェキッ娘の過去シングルを集めたミニベストに、MIL CD用の映像パートをドッキングさせた本作。
150527003.jpg
その映像パートはチェキッ娘のメンバーが、カルトクイズと称して本人にしか分からないような二択問題をぶつけてくる、なんとも対応に困るコンテンツ。
最後まで正解すればご褒美として水着の映像が拝めるとの触れ込みに、トラックスキップボタンで問題をかっ飛ばしてボーナスステージに進めてみると、そこで流れるのはサービスカットではなく、水着でのジャケット撮影の単なるオフショット。
「あんたたち、セガとドリキャスユーザーに対して、もうちょっと気の利いたサービスしてもバチは当たらない立場なんだぞ」と、誰もが画面の中の彼女たちに対して、そんな説教を垂れたくなってくる気持ちを抑えられないだろう。
「もういい、君らじゃ話にならないから、秋元呼んでこい、秋元康を!」
150527004.jpg
とってつけたような扱いを受けていたMIL CDであったが、意外なところから思わぬ注目を浴びる。
このMIL CDをセキュリティホールとして、海外版ソフトやプロアクションリプレイ、さらにはコピーソフトの起動など、グレーなものから完全ブラックまで様々な想定外の使われ方が横行し、慌てたセガは2000年後期生産分以降のドリームキャストからMIL CD再生機能をばっさり削って、事実上なかったことにしてしまうのだった。
そのグズグズな一連の顛末は、いかにもセガを象徴するような話で、その流れに苦笑しながらも、こちらは今日もユニバーサルアダプタを使って海外版ソフトを走らせて、MIL CDの恩恵を密かに満喫するのであった。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2318.html

2015/05/27 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【電幻天使対戦麻雀 シャングリラ】場末のサイバー風俗

   ↑  2015/04/29 (水)  カテゴリー: ドリームキャスト
150429007.jpg
伊達杏子はアイドル、永瀬麗子はレースクイーン。3DCGのギャルたちは、最初からセクシュアルな視線の対象としてこの世に現れた。
以降コンピュータエンターテイメントのジャンルにおいて、立体の女性像は常に一種のホステス的な役割を与えられながら発展を重ねてゆくことになる。
様々な事情から退潮に歯止めがかからなくなり、新たな方向性を求めて迷走していた90年代後期の脱衣麻雀が、セクシュアルドールとして始まった3DCGギャルと結びつくのは、必然の流れであったのかもしれない。
150429002.jpg
『電幻天使対戦麻雀 シャングリラ』は、21世紀を目前としたゲームセンターに忽然と現れたポリゴンギャル麻雀。
電子音が響き渡る薄暗いゲーセンの片隅に、3DCGのヴァーチャルホステスたちが妖しく微笑むその光景は、まるでウィリアム・ギブスンが予見した未来もかくやであったが、しかしこの異形の近未来麻雀は、脱がない上にギャルが不気味という、しごくもっともな理由でみんなにスルーされてしまうのであった。
150429001.jpg
こうしてお茶をひいた立ちんぼのごとく、ゲーセンの片隅で誰からも見向きもされず、ひっそりと姿を消していったヴァーチャルホステスたちの再起の場はドリームキャスト。
脱衣麻雀風でありながら一切脱がないというハンデを、せめてムードからでも補おうと、パッケージ裏に踊るのはモロに風俗のピンクチラシをイメージしたビジュアル。
ああ、3Dギャルにも、かすみや永瀬麗子のように華やかなスポットライトがあたる世界もあれば、まるで大塚の2000円ぽっきり店みたいな場末も存在したのだった。
150429006.jpg
だけどなりふり構ってなんかいられない。私たちだって、なんとか生きてゆかなくちゃならないんだから。
マッハの勢いでドリームキャストのイロモノに身を落としてしまった彼女たちだって、元はといえばそれなりにプレミアをつけられていたキャラ。
キャラクターデザインは「おっとり捜査」の小手川ゆあだし、声を当てている面々も、井上喜久子に坂本真綾とそれなりに豪華だ。
150429005.jpg
そんな彼女たちがそこまで堕ちてしまったのは、周回遅れのサイバーパンク風味を臆面もなく押し出したアレっぷりもさることながら、やはり小手川ゆあがどこをどう経由したらこうなったなんて感想が思わず出てきてしまう、まるでメンヘラという言葉を具体化したようなCGキャラが致命的だったのだろう。
この触れてはマズそうな嬢たちのパーソナリティが場末風俗感をさらに倍加させ、脱衣系麻雀の世界に吹き込まれたサイバーパンクの新風は、あっという間に日刊ゲンダイの風俗広告面のごときからっ風へと変わり果ててしまうのだった。




この記事に含まれるtag : 麻雀 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2302.html

2015/04/29 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【パワージェットレーシング2001】DC版ウェーブレース

   ↑  2015/02/23 (月)  カテゴリー: ドリームキャスト
150223005.jpg
空の『エアロダンシング』、陸の『バギーヒート』に続くCSK総合研究所陸海空三部作の最後を飾るのは、ジェットスキーを駆っての水上レース。
もっとも最後発ということもあって、前の二作に比べると知名度が相当欠けているが(『バギーヒート』もたいがいマイナーだけど)、その熱さは陸や空に決して負けてはいない。いや、むしろオレはこれが一番お気に入りだ。
ひとえに水の上と言っても、海と川ではその表情がだいぶ違う。
そして同じ川にしたって、ニューヨークのハドソン川とアマゾンの大河では大きな違いがあるだろう。 ぬるっとした湿気が伝わってくるアマゾンの濁った水に、長く続いた梅雨の香りが漂うかのような冠水したローマ市街、『パワージェットレーシング2001』は、そんな水場ごとの表情の違いをしっかりと伝えてくれる。
150223001.jpg
スノボなどのウインタースポーツをテーマにしたゲームに対して、マリンスポーツを扱ったゲームは比較的数が少ない。
それは生き物のように変化する水面の表現が、ごまかしの効かない難しいものであることを物語ってるだろう。
その上に浮かぶ海の乗り物は、いずれも不安定なシロモノだ。エンジンで身を固めたジェットスキーだって例外じゃない。
自然の、あるいは先行するジェットスキーが立てた波は、こちらのマシンコントロールを常に予測のしづらいものにしてくれる。
150223003.jpg
水しぶきをあげての爽快感と並んで水上レースゲームの肝となるのが、この刻一刻と変化する水面の状態による不確定要素。この部分をしっかりと表現できたのなら、そのゲームは成功を半ば約束されたようなものだろう。
もちろんこの部分でつまづくマリンスポーツゲームもちらほらあるわけで、まるで泥プールや天ぷら油の上を走らされてるようなフィーリングのゲームは、例外なくマリンスポーツの疾走感や爽快感とはほど遠かったりする。
このジャンルの成功例として真っ先に名前が挙がるのは、やはり任天堂の『ウェーブレース』シリーズ。
『パワージェットレーシング2001』は、それのゲームキューブ版である『ウェーブレース ブルーストーム』とほぼ同時期に出たゲームだが、セガとドリームキャストの面子にかけて任天堂に引けは取っていない。
150223004.jpg
陽光豊かなバハマの海岸に自由の女神に見下されたマンハッタン、身も凍るような北極の海にカナダはナイアガラの大滝と、実在ロケーションをモチーフにした観光色たっぷりのコースは、『ウェーブレース』のそれよりもさらに走り甲斐がある。
そんな鉄板なタイトルなのに、肝心のドリームキャストユーザーの間ですら認知度が低いのは、シンプルでけれんのない内容が今ひとつパンチに欠けたのか、あるいは萌えゲーで延命を図る末期ドリームキャストに、この手のスポーツ系ゲームを活かせるだけのキャパシティがもはや残されていなかったからだろうか。



この記事に含まれるtag : レーシング 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2262.html

2015/02/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【セガラリー2】ドリームキャストの本気

   ↑  2014/11/28 (金)  カテゴリー: ドリームキャスト
14112809.jpg
ネット接続機能を標準搭載したセガの最終決戦兵器ドリームキャストがこの世に放たれたのは、今から16年前の昨日のこと。
しかし「セガの逆襲始まる!」という意気込みとは裏腹に、その船出はチップの歩留まり、品不足、貧弱なロンチラインナップと、マイナス要因を山ほど抱えた逆境の旅立ちであった。
そんな初手から躓くセガの首を真綿で締めるように、ライバルの任天堂やソニーはドリキャス発売に前後して、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『マリオパーティー』、『幻想水滸伝Ⅱ』などの強力タイトルをぶつけてくる鬼畜っぷり。
141128003.jpg
さらには早々とトドメを刺そうとばかりに、『ファイナルファンタジーⅧ』までもが控える中、ロンチの出遅れを取り返すべきセガはといえば、キラータイトルとなるはずの『ソニックアドベンチャー』を作りこみ不足で慌てて市場に投入してしまい、「セガっていっつもこう」と、ファンを早々と嘆かせている始末だった。
『バーチャファイター3tb』に『ソニックアドベンチャー』、いずれも不発というわけではないけれど、爆発ってほどにも行かない、なんとも煮え切らないスタートだったが、しかしこの頃のセガにはまだまだ豊富なタマがある。
141128001.jpg
本来はロンチに登場する予定だった、バーチャやソニックと並ぶもう一つのビッグタイトルが、ドリームキャストの実力を世に示すべく万全を期して登場したのは、本体発売から遅れること2ヶ月後のことであった。
既にアーケードでその真価をいかんなく発揮していた『セガラリー2』。その待ちに待ったドリームキャスト版は、単なるアーケードの移植にとどまらない。
フレームレートこそアーケードより低下したものの、キャリアモードにあたる10イヤーチャンピオンシップを始めとして、細かいカーセッティング要素や、古谷徹ナレーションのカープロフィールモードを追加。
そして何よりも、ドリームキャストユーザーが待ちに待ち望んでいたあの機能が、ついに実装されていたのだ。
141128002.jpg
デフォルトでのネット機能を大きく売りにしていたドリームキャストであったが、肝心のネット対戦をフォローしたソフトはなかなか出なかった。
「このネット接続機能は、もしかしてセガBBSに荒らしの書き込みをするくらいしか使い道がないんじゃなかろうか」
ユーザーがそんな疑心暗鬼に駆られてくるタイミングを見計らったかのように、『セガラリー2』によってついに実現したドリームキャストを介してのネットワーク対戦。
家庭用ゲーム機の新時代は、世紀の替り目を待たずして『セガラリー2』によってもたらされたのだった。
さらにハンドルコントローラにキーボードチャット、VGA対応など、ドリームキャストのポテンシャルをいかんなく引き出した本命ソフトの登場にユーザーは大いに沸き返り、セガの本気に一時的に力づけられたのだったが、これに続いたさらなる"セガの本気"が、よりによって『湯川元専務のお宝さがし』であったことに、「セガっていっつもこう」と、再び嘆き節に陥るのであった。



この記事に含まれるtag : レーシング 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2210.html

2014/11/28 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

【TETRIS 4D (テトリス フォーディー)】

   ↑  2014/10/04 (土)  カテゴリー: ドリームキャスト
14100403.jpg
テトリスという言葉は、一定年代のセガファンには今でも忌々しい響きに聞こえるのかもしれない。
メガドライブ版テトリスが土壇場で発売中止となってしまって云々も、もはやゲーム史の古代~中世に位置するようなトピックとなってしまったが、もしメガドラ版テトリスが出ていたらという仮定に基づく幻想の方が、実際に出ても大勢にはまったく影響を与えなかったなんて現実よりも、よっぽど幸せだったような気がする。
まあいずれにしろ、こと16ビット機においては、セガは大いに苦汁を飲まされたわけだが、以降のハードではテトリスをなんとかフォローし、そして現在では『ぷよぷよテトリス』という、メガドラ時代では考えられなかった美味しいとこ穫りに至った。
アーケード版の大フィーバーからメガドラ版事件、そしてぷよぷよとのミラクル合わせ一本の現在まで、セガとテトリスの関係は、大河ドラマにできるくらいな波乱万丈の歴史だ。
14100402.jpg
セガ最後のハードとなったドリームキャスト。
このセガの最終決戦兵器の立ち上げ時は、それまでのセガハード=マニアのイメージを払拭するかのように、ライト層に向けてのアピールがこれまで以上に行われたが、その中には"早めのテトリス"も含まれていた。
準ロンチで国民的ゲームであるテトリスを用意して、ライトユーザーたちを大いに迎え入れようという腹づもりだったのかは知らないが、事実、初代ゲームボーイはテトリス一本が起爆剤となって爆発的に普及した実績がある。
14100401.jpg
しかし90年代初頭ならいざ知らず、時はミニテトリンなどの携帯キーチェーンゲームで、テトリスという素材が徹底的に消費されまくった直後。
そんな空気を読んでか、このドリキャス版テトリスには、『TETRIS 4D』なんて、いささか吹かし気味なタイトルが冠せられたが、もちろん『ブロックアウト』を超えた4次元テトリスなんてわけはなく、単にローカル4人対戦ができるというだけの話である。
発売間もないドリームキャストで、コントローラを4つ揃えた物好きな環境がある家庭など、そうそうあるわけもなく、この4人対戦モード、ほとんど飾りだけの存在で終わってしまったのではないだろうか。
しかもセガファンにとっては、待ち望んだアーケード版の移植どころか、よりによって憎んでも憎みたりない因縁のBPS製テトリス(BPSにとってはとんだ逆恨みだろうが)。
タマが揃ってない初期ドリキャスの貴重なタイトルであるにも関わらず、ちっとも盛り上がらなかったのは、テトリスが一番飽きられていた時期に出たのだけが理由ではなさそうである。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2172.html

2014/10/04 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |