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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【EAT LEAD マット・ハザードの逆襲】

   ↑  2019/02/09 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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そいつの名前はマット・ハザード。8bitドットゲーム時代のヒーロー。つまり、今の時代じゃ全くお呼びじゃない奴。
そんないにしえのヒーローは、大人しく追憶の世界に生きて化石のようなレトロゲームマニアだけを相手にしていればいいものを、のこのこと復権を企むから話がおかしくなる。
すっかり過去の人となっていたゲームキャラが突然華々しい新作ゲームの舞台に引っ張り出される。しかしその裏には恐るべき陰謀が……。
そんなメタフィクション的な流れが『EAT LEAD マット・ハザードの逆襲』のメインストーリー。
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だが"ゲーム役者がゲーム世界のキャラクターを演じている"って設定は、実は結構あちこちで使い古されていて陳腐だ。
古いところでは、鈴木みそのコミックで、零落したブラッキー(居たんだよ。マリオにそんなライバルが)が任天堂の同窓会に出ようか出まいか煩悶するってネタがあったけど、実際この手のメタフィクションは、ブラッキーみたいに本当に存在した奴を使ってなんぼのもの。
「そんなレトロゲームヒーローが存在していたってことで、ひとつ宜しくお願いします」と、端っからこちらに設定の咀嚼を要求してくる時点で、マット・ハザードという存在の煮え切らなさは、早くも露呈しちゃってるのだ。
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この『EAT LEAD マット・ハザードの逆襲』を一番楽しんだのは、開発陣の中の、設定や、ギャグや、パロディネタを考えた連中だろう。
そして肝心のプレイヤーたちは、連中がノリノリで作り込んだネタに、時折笑ったり、無表情でやり過ごしたり、或いは「そんなことよりも、もっと気を遣うべきとこがあるだろう!」と、イライラをぶつけたりする。
そう、確かに『EAT LEAD』には、すれたゲームマニアならば、ついつい反応してしまうようなパロディネタが詰め込まれている。
オレだって、エレベーターの中でローディングが延々と終わらなかったり、今どきのポリゴンキャラが、いきなり『ウルフェンシュタイン3D』に逆戻りしたような世界に放り込まれたときは、思わずニヤリとしてしまった。
しかし、そんなゲームパロディネタの一方で、このゲームはそれ以外のことに全く労力を注いじゃいないのであった。
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このゲームが出た2009年は猫も杓子も『Gears of War』の影響を受けたカバーアクションTPSに走っていた時代。
しかしその大半は当然の如く『ギアーズ』に及ぶわけがなく、逆にカバーアクションの欠点をことさらに際立たさせるものばかりだった。
そしてこの『EAT LEAD』に至っては、タイミングも何もなしに四方八方から敵が出現。
カバーアクションというのは基本的に進行方向に敵が現れるから物陰に隠れて銃を撃つ動作が機能するのであって、それを遮蔽物のこちら側になんの前触れもなしで登場されるのは、もう何かが破綻しているどころの騒ぎではない。
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そんなシステムが崩壊したへっぽこサードパーソンシューターに終始イライラさせられ、ストレスが溜まる一方なこちらの表情はどんどん無表情になり、そして連中渾身のパロディやギャグにも、やがてはピクリとも反応しなくなる。
「JRPGボス戦の回りくどさや鬱陶しさパロってみたよ、ハハハハハ」
追い打ちをかけるのは、勿体ぶったポーズと共に、FF風美形キャラがいちいち体力を回復しまくる、HPが極端にインフレ化した中ボス戦だ。
あのな、パロディってのは百も承知だけどな、こっちはその鬱陶しさを受け止めて攻略しなけりゃなんないんだよ。
こっちの立場じゃ、うんざりするだけで、ちっとも笑えないっちゅうの、それ!
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これでメタフィクション的な構成のゲームネタパロディゲームが、この『EAT LEAD』の他に無いのであったら、まだこちらの評価も甘くなるとこだけど、おなじコンセプトの『The Simpsons Game』という秀作がほぼ同時期にリリースされていただけに、『EAT LEAD』の立場はますます微妙なものになってくる。
はっきり言って、ゲームとしてのデキはもちろん、パロディの切れ味も『The Simpsons Game』の方が遥かに上だ。さらにあっちにはシンプソンズという付加価値まであるし。
駄作として切って捨てるには、ちょっぴり惜しい切れ味が、ところどころ瞬発的に存在するだけに、ギャグやパロディ以外の部分をもう少し丁寧に作ってくれていたらと惜しまれる。
このゲーム、正直な話、予告編を観ている時点が一番面白かったよな。

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