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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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麻雀  

【小島武夫 / 麻雀帝王】

   ↑  2018/06/02 (土)  カテゴリー: PS1
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麻雀界の重鎮、小島武夫氏が亡くなった。
オレが雀荘に入り浸るような年になった頃は麻雀新選組もだいぶ過去の話で、小島さんも好々爺の一歩手前みたいなポジションに収まりかけていた。
往時の氏を伺えたのは阿佐田哲也のエッセイや古書店で買った近代麻雀のバックナンバー、そして"麻雀版プロレススーパースター列伝"の異名をとる井上孝重の実録劇画(確か小島武夫編の他に田村光昭編と灘麻太郎編が出ていたと思う)。
天衣無縫、アバウト、底抜けに陽性、すでに確立されていた小島武夫のパブリックイメージだが、若い頃の写真を観てみると、そういったイメージがやはり板についてしまうほど抜群にカッコいい。
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無頼を気取っていそうでいて、脇の甘さも同時に感じさせてしまうところが、彼が唯一無二の特異なタレントとして、多くの人に愛された最大の理由ではないだろうか。
90年代に入ると、小島さんはすでに麻雀界の顧問的な立場に退いていたが、スーパーファミコン時代を境に乱立する一連の麻雀プロ登場ゲームには、やはり彼の名は欠かせない存在だった。
その草分け的存在の『プロ麻雀 極』を始めとして、『本格プロ麻雀 真・徹萬』、ちょっと変則的なところでは西原理恵子モノなど。
その中にあって氏の名前を堂々と前面に押し出したのが、ギャップスから発売されたプレイステーションソフト『小島武夫 麻雀帝王』だ。
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この頃に乱発されていた日本プロ麻雀連盟公認モノ。
メニュー画面のプロ麻雀連盟ビル(!)にアクセスする問題集(何を切る?や点数計算)と実戦の二本立ての認定試験が受けられ、無事クリアしてパスワードを送ると同連盟認定の初段位がもらえるのがとりあえずのウリだが、もちろん本作のメインはそんな他所のソフトにもありがちなモードじゃない。
プロ麻雀連盟自社ビルの隣にあるのは、通称"この世のものとは思えない怪しげな雀荘"。
こういう存在をポロッと出しちゃうところが、なんともプロ麻雀連盟公認ソフトらしいアバウトさである。
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ここにアクセスしようとすると現れるのは小島御大。
「よう、どうした? 最近は風営法がきつくて現金のやり取りはやってないぞ」
「おっさん、よりによってあんたがなに言っとんじゃあ!」
と、サイバラばりにツッコミたくなるところだが、まぁ建前上そうなっているのなら仕方ない。
入ってみるとそこは薄暗く胡散臭い、昭和香りがこびりついた雀荘。
出迎えてくれたババアの「うちはゼニのやりとりはしてないよ。そのかわり1ポイント1円制」
「しとるやないけえ!」と叫びたいのをこらえつつ、2万円を強制的に両替させられて席に着く。
この雀荘は時刻によって客層やルールが変化し、昼間は学生やサラリーマン相手の無難な点5ルールだが、夜も次第に深まってくるとレートはどんどん上昇し、客筋も怪しげになっていく。
……ああ、やっぱり小島先生も来られてたんですか。そうだろうと思った。
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フリーモードで対局できるプロ雀士は、小島武夫を筆頭に荒正義、田中利春、伊藤優孝、藤原隆弘、浦田和子など、当時の麻雀ゲームではおなじみの顔ぶれ。
実写取り込み雀士の"上がったときの満面の笑み"、"振り込んだときのブータレ顔"は、この手のプロ雀士モノの密かなチャームポイントだが、「笑ってるんですか? それとも引きつってるんですか?」と、いちいちお伺いたてたくなるような他の面々に対して、小島先生のそれは振った方も「ま、いいか」と諦めがついてしまうような陽性の笑みなのはさすがだ。

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2018/06/02 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


昭和は遠くなりにけり

破天荒な前半生から好々爺の後半生に。西原先生のまあじゃん放浪記で初めて知った方でしたが生ける伝説だったのですね。極道めしの土山先生も亡くなられて寂しいです。

奈良の亀母 |  2018/06/03 (日) 00:14 No.1425


土山先生、連載が継続中のバリバリ現役だっただけに驚きでした。
久住昌之さん、これでまたグルメコミックの相棒を失った形になっちゃいましたね。

与一 |  2018/06/06 (水) 16:43 No.1426

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