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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【The Fielder's Choice】テキストゲームの現在進行系

   ↑  2018/04/10 (火)  カテゴリー: Android
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コンピュータゲームにビジュアルの存在が不可欠となってから、テキストベースのゲームは自然と衰退を余儀なくされた。
だがその流れは完全に途絶えることはなく細々と受け継がれ、そしてビデオゲーム市場の裾野が大きく広がった今、ささやかながらも新たな盛り上がりを見せている。
中でも商業的にも成功を収めているのが、カリフォルニアに本拠を置く独立メーカー、Choice of Gamesだ。
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2009年の『Choice of the Dragon』を皮切りに、同社はテキストのみで構成されたアドベンチャーゲームを専門に送り出し、その総作品は80近くに登ろうとしている。
プラットフォームはSteamに加えてAndroidとiOS。
ゲームブックに酷似したそのスタイルは、モバイル機器と極めて相性がよく、プレイヤーは電子書籍を読むような感覚でストーリーに没入することができる。
ただしKindleのような電子書籍フォーマットに根を下ろさない(下ろすことができない)のは、ときおり現れる社名の由来にもなった選択肢の存在だ。
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プレイヤーが選択したテキストにより、ストーリーはもちろんのこと、主人公の人やなり、アティチュードは大きく分岐する。
そのスタイルは『弟切草』に始まった日本のビジュアルノベルに近いが、サウンドやビジュアルによって装飾されたそれらとの大きな違いは、徹底したテキストのこだわりとそのボリュームだ。
Choice of Gamesの大きな特徴は、ChoiceScriptと呼ばれる簡易プログラム言語を一般公開し、これを使って制作された作品を公募しているところ。
審査を通った作品は同社のレーベルから発売され、作者はギャランティと印税を手にすることができるのだ。
これにより職業作家をも含めた多彩な人材の参入を促し、テキストのみのハンデを持つ同社の作品ラインナップに大きな広がりをもたらせている。
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その作品ジャンルも、定番のファンタジーに始まって、SFにクライムアクション、伝奇ロマンに歴史もの、ホラーにミステリー、さらには私小説風と幅広い。自社作品では最新作となる、この『The Fielder's Choice』に至っては、プロ野球がその題材だ。
Steamはもちろんのこと、AndroidやiOS版もそれぞれの日本国内ストアで余さずリリースされており、作品の入手自体は容易いが、1作品10万ワード以上が基準のそのボリュームときっちり書き込まれたテキストは、洋書の長編小説に向き合うような歯ごたえと覚悟が要求されるだろう。

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2018/04/10 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


氷と炎の歌が完結するまで死ねない。

文章だけの方が鮮やかな光景が脳内に拡がるのは何故なんでしょう?近年のFFシリーズの様なイケメンてんこ盛りの美麗なCGが苦手で。あとリアルグルメより開高健や吉田健一御大の文章で読む酒や料理の方が遥かに美味しそうなのも不思議!VRが、これからもっと進化すれば違ってくるかもしれませんが、ロートルには活字が一番馴染んでおります。あと車のナビにも慣れず却って事故りそうになります。

奈良の亀母 |  2018/04/10 (火) 20:04 No.1417


これって電子小説の新たな形態みたいに私は捉えてるんですけど、同人文化の盛んな日本でもこのシステムの目ってけっこうありそうな気もしますよね。
ナビは私は音声案内がイマイチ苦手で、「ちょっと黙ってて!」なんて本末転倒なこと口走ったりしてます。

与一 |  2018/04/19 (木) 17:26 No.1418

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