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【Ingress】ぶらりポータルの旅 水喰土公園編

   ↑  2017/07/25 (火)  カテゴリー: Android
『Ingress』にはミッションという遊び方がある。
ま、早い話がスタンプラリーみたいなもんで、指定されたポータルを巡ってハックすると、専用のデザインが施されたメダルが貰える趣向だ。
このミッション、運営ではなく在野のエージェントが作成するのが肝で、ポータル巡りのプランニングからメダルのデザインまで、そのすべてが個人の裁量に任されている。
中にはこのミッションの作成申請しかしないエージェントまでいるくらいで、オーソドックスな街巡りから故事来歴にちなんだものまで様々な趣向を凝らしたミッションが、次から次へと生まれてはスキャナを賑わせている。
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このミッションで主流となっているのは連作と呼ばれるタイプだ。
複数のミッションを指定の順番にクリアすると、統一されたデザインのメダルが順に並び一個のメダルアートが完成する。
だが『Ingress』を始めた当初は、目先のミッション達成メダル(ちょっとややこしいが、こちらはミッションのクリア数に応じて授与される、個人スタッツの報奨メダル)欲しさに、連番なんかまったく考えなしで手当たり次第にミッションを消化していたので、特に地元近辺のメダルは並びがグッチャグチャになってしまっていた。

『Ingress』を始めてはや二年。そろそろオレにも連作ミッションを順番通りこなす知恵がついてきた。
いい加減地元エリア周りでも連作メダルアートの一つや二つでも完成させておきたいこところだ。
目をつけたのは「青梅線のホタルスポット」。
玉川上水沿いのホタルの姿が拝める場所を繋いだミッションで、一駅間徒歩で済むスケールも手軽だし、何よりこれを作成したのは所属地域コミュニティの仲間だ。彼が旅行から帰ってきたときにお土産を貰う大義名分も立つ。
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そんな調子でほんの思いつきで衝動的に始めたミッション。
しかし考えるまでもなく、7月下旬にホタルの姿があるわきゃない。一見涼しそうに見える上水沿いも、湿気がダマになって襲い掛かってくるようで、あっという間に汗だくになり早くも後悔でいっぱいだ。
そうこうしているうちに日も暮れてきて、たどり着いたのは拝島駅近くの水喰土(みずくらいど)公園。
もう名前だけで「脅かさないでくださいよう」とビビリが入りそうな響きだ。妖怪水喰土とか、水木しげるの妖怪図鑑に載っていてもおかしくなさそうではないか。

実際のところは、江戸時代に玉川上水を通す工事をしていた時に、この辺りの地質が水をぐいぐい吸い込んじゃうので、慌てて計画を変更した由来から名付けられた地名らしい。
こういうちょっとした歴史小トリビアに巡りえるのは『Ingress』の良いところだが、しかし今のオレは頭の中で、ついうっかりイメージしてしまった水木しげる絵の妖怪水喰土に完全にテンパってしまい、玉川兄弟の苦闘に思いを馳せている余裕など無い。
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しかもこの水喰土公園、灯りがまったく無い。どんなちんけな公園でも、水銀灯の一つくらいは普通あるもんだが、ここは立派な公衆トイレがある規模の公園なのに、灯りと呼べるものが何一つ存在しないのだ。
さらに今日はあいにくの新月。公園の中を包んでいるのは、伸ばした手の先も見えない漆黒の闇である。
このままベンチでまぐわうカップルの元に辿り着けば、男と入れ替わったって分からないくらいの暗黒だ。いや、男の方を押し倒したとしてもきっと気づかないだろう。

そんな場所に懐中電灯はおろか、サンダル履きで迷い込んでしまった。
この暗闇の中で頼りになるのは、スキャナ画面マップにかすかに映る地形くらいのもんである。
「水のついでにお前も喰らうてやろうかあ!」
暗闇の向こうから、今にも妖怪水喰土の舌なめずり混じりの声が響いてきそうで、いい年こいたおっさんが完全に泣きが入っている。
「こんなミッション作りやがってえ!」
半べそで八つ当たりをぶつけるのは、ミッション作成者であるコミュ仲間の福顔だ(山梨の桃、ありがとうございました)。
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「ごつん!」
スキャナマップに表示された通路らしき所を恐る恐る手探りで進んでいたら、指先を思い切り硬いモノにぶつけた。
手で擦りながら少しずつ近づいてみると、それは工事中のフェンスであった。
通れないのか。この真っ暗闇の中で迂回を余儀なくされるのか。この公園はどこまでオレを苛めるつもりだ。
痛む指先を押さえながら、次に八つ当たりの対象となるのは玉川兄弟だ。
「そもそもお前らが上水なんてもんをこさえようとしなければなあ!」

暗黒の中を彷徨うこと一時間。それでもポータルの道標はありがたいもので、右往左往して迷ったりしながらも、なんとか街灯のある一角まで脱出することができた。
そこで燦然と輝きオレを出迎えてくれた文明のネオン看板に記された文字は「スナック わがまま」。
漆黒地獄から抜け出していきなり出会うには、ちょっとパンチの効きすぎた店名だ。
きっと「お通しはそこらのコンビニで自腹で買ってきて~」とか「今日はなんかお釣り出したくない気分~」などとのたまいながら、タバコをぶかぶか吹かせているママが待ち構えているのだろう。
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しかし大して歩いたわけでもないのに疲労困憊、何より下戸のオレには、あいにくとそれを確かめるすべはない。
サンダルをぺたぺた鳴らしながら拝島駅の方に歩み出し、そして「そういやSuica持ってきてねえよ……」と途中で気づき、妖怪水喰土に魂を食い荒らされたような気分になりながら家路に着くのであった。

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