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【Sleeping Dogs: Definitive Edition】香港秘密警察

   ↑  2017/06/20 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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「ちょっと借りるぞ!」
とってつけたような断りと共に他人のクルマやバイクを拝借し、通行人が慌てて身を避ける中をタイヤを軋ませながら走り抜ける。
途中にある看板や果物を並べた屋台などは、もう壊してくれと言わんばかりに存在しているようなものだ。
それらをお望み通りぶち壊しながら、逃げる容疑者のクルマに容赦ない体当たりを食らわせ、横転した車体からそいつを引きずり出して二、三発鉄拳を御見舞した後、「お前には権利がある!以下省略!」と、これまたとってつけたように事務通告。
ちょっとばかりやんちゃな刑事を主人公に据えたアクション映画では、もう黄金のパターンだ。
ポスト『GTAⅢ』があちこちで芽吹いていた2000年代前半に登場した『トゥルー・クライム Street of L.A.』は、そんな刑事アクションの王道をビデオゲームで再現した快作だ。
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主人公がアジア系、そして徒手格闘の要素が強いなど、ハリウッド系刑事モノだけでなく、香港産アクション映画からの影響をそこかしこに感じさせていたこの『トゥルー・クライム』。
ニューヨークに舞台を移した続編を挟んで、第3作は『True Crime Hong Kong』のタイトルで、いよいよ重要なルーツである香港がステージとなることがアナウンスされ、一部の好事家を大いに期待させたのであった。
しかしゲームのIPに紆余曲折は付きもの。
どんな事情があったのかは知らないが、Activisionにおける『トゥルー・クライム』シリーズの展開はペンディングとなり、そしてこの第3作は『スリーピングドッグス 香港秘密警察』と名を改め、スクウェア・エニックスからのお目見えとなった。
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そのテーマは潜入警察官。
制作者たちの「インファナル・アフェアを観てピンと来ました!」なんて無邪気な笑顔が浮かんでくるようだが、しかし秩序の側と無法の側、二つのを都合よく使い分けて立ち回れる、ゲーム的には何かと便利で美味しい立場であることは間違いない。
気のせいかトニー・レオンとアンディ・ラウを足して10で割ったような風貌をしてなくもない主人公ウェイ・シェンは、アメリカから出向してきた刑事。
彼の任務はマフィアへの潜入捜査。当然その後に続くのは、マフィァ仲間への仁義と警察官としての使命に板挟みの苦悩だ。
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もっともそんな香港ノワールなテーマは、メインミッションに付随するムービーだけで適当に処理してくれるから、あまり深く考える必要はない。
むしろ警官とギャング、二つのイケイケな立場を手に入れた僥倖を、この細かく作り込まれた香港の街で自由に行使しよう。
まずは香港名物屋台グルメ。肉まん一つくださいな。立ち食いで貪ったあとは、そこらに停めてあったクルマを拝借して、どががががーんと突っ込んで破壊だ。
だって香港の屋台って、こういう為に存在してんじゃないの? ジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー/香港国際警察」でそう習ったよ?
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おかげでカーチェイスが挟まれたミッションなんかでは、「あっ、屋台だ!」とわざわざ大回りして突っ込みに行ってるんだから、非効率なことこの上ない。
クルマだけに留まらず、走っての追いかけっこだっていちいち野菜売り場の上を飛び越えたり人混みの中を選んで突っ切ってる始末だ。
人を追ってるんだ、ちょっとどいてくれ! 勢い余って突き飛ばした罪のない通行人が、なんか陸橋から転落してったような気もするが、なぁに、きっとあいつは香港スタントマン協会からやって来たやつだ! おそらく大丈夫だ!
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『トゥルー・クライム』シリーズに一貫していた徒手格闘へのこだわりや、バレットタイム風のスローモーション発動(そのバレットタイムも元をたどればジョン・ウー映画だろう)、走行中のクルマに飛び移りなど、様々なアクション要素が"香港映画風"の旗印の下、すべてが小気味よくまとまりを見せている。
凄惨なバイオレンスシーンが実にカジュアルに挿入されるところも、また香港流儀。
何より汗ばんで小汚い綿シャツにスウェット姿のアジア人主人公は、数多のクライムアクションの中でも、我々にとってもっとも親近感の湧くキャラクターであることは間違いない。
ジャッキーにサモ・ハンにユン・ピョウにジミー・ウォングにエリック・ツァンにチョウ・ユンファにアンソニー・ウォンにホイ三兄弟に、オレの知るあらゆる香港映画ヒーローをぶち込んでインタラクティブ行使用に再変換した男、ウェイ・シェンを操作して、香港の街を今日も勝手気ままに暴れまくるぜ。

 

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