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【Undercover A.D. 2025 Kei】大沢在昌とドリキャスの邂逅

   ↑  2017/03/23 (木)  カテゴリー: ドリームキャスト
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ゲーム好きを標榜する小説家は多い。しかしその立場は一介のゲームファンに留めておいた方が本人のためでもファンのためでもある。
せいぜい宮部みゆきのように推薦コメントを寄せるとか、あるいは赤川次郎のごとくノベルゲームの原作者にしておくのが無難だ。
間違ってもゲーム制作に深く関わらないことだ。下手にネームバリューがあれば、宣伝やらパッケージやらに名前を大きく出されてのっぴきならないことになる。
それが良ゲーだったらいいだろう。でもそうは行かないのが世の中だ。そう、直木賞作家の大沢在昌だって。
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西暦2025年。財政破綻した東京はゴーストタウン化が押し進み、それに乗じた中華系やロシア系などの犯罪組織が根を伸ばす多国籍犯罪都市と化していた。
そして犯罪模様がグローバルになれば、それに対抗する警察組織も多国籍化する。
警視庁刑事、鮫島ケイ(大沢作品では由緒ある苗字だ)の公私共の相棒は中国人。
この美人刑事の声の担当は勝生真沙子。外画などを中心に活躍する、仕事ができるがちょっと険のあるクールビューティをやらせたら一品の声優。
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ここまでは大沢在昌ワールドのイメージを損なわない対応だ。
しかしいきなり不安を掻き立てるオープニングムービーに続いて、主人公の刑事コンビがマネキンのように無表情無躍動で突っ立つカットバックシーンに、こちらは早くも「おい、大丈夫か、これ?」という疑念を、なぜか大沢在昌にぶつけたくなるのであった。
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ちっとも大丈夫じゃなかった。
謎のテロリストに占拠されたビルの中でおっ始まったのは、不穏なイントロダクションからなんとなく想像がついた、劣悪極まりない操作性と、とてもじゃないけど付き合いきれないカメラワークで展開するへっぽこバイオハザード。
『リング』に『七つの秘館 戦慄の微笑』など、ドリームキャストは「ずばりバイオハザードみたいなことをやりたかったんですが、ぶっちゃけ全然できませんでした!」な作品の宝庫だが、『Undercover A.D. 2025 Kei』は、その中でもエース級のヘボっぷり。
そしてちっともままならないキャラクター操作と、泥縄という言葉すら生温いぐだぐだなゲーム展開に対するプレイヤーの怒りは、これまたなぜか大沢在昌に向けられるのであった。
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なにせ大沢在昌しかウリがないようなゲーム。
ストーリー原案を提供したら原型を留めずに戻ってきた先生にとっては、およそ理不尽な話かもしれないが、パッケージからプロモーションまで、大沢在昌の名前が製造責任者のようにプッシュされてているのだから、諦めてもらうほかはない。
『バイオハザード』のロケットランチャーに相当するクリア特典は、「ゲーム中で大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦に会える」。
ここでもダシにされる大沢先生とお友だち。
しかしこの大極宮をあげてのサービスも、こちらは「ゲームの中で先生方に会えたとしても、一体どうしろと……」と、ただ困惑するしかないのであった。

 

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