ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【斬 歌舞伎】迷走旅一座

   ↑  2017/01/06 (金)  カテゴリー: XBOX
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格闘ゲーム。それは固定のメンバーで年がら年中ドつき合いを繰り広げているちょっと変わった世界。
「それって一種の興行だよね?」
そんな考えに至るのも、それほど不思議ではない。UFCやベラトールや巌流島とやってることは一緒だし。
「興行って言えば、やっぱり歌舞伎だよね?」
その考えもまったく間違っていない。歌舞伎イコール日本の元祖興行みたいなもんだから。ここまでのモノの考え方は、基本的には真っ当だ。
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「と言うことはさ、格闘ゲームって歌舞伎ってことだよね?」
何を言ってるんだ、お前は? ミルコ・クロコップでなくとも思わずそうツッコみたくなる、ホップ、ステップ、大ワープの発想三段跳び。
こんなゲームが北米ロンチに紛れ込んでしまったのは、Xboxにとっては不幸とは行かずとも、かなり迷惑な話だったかもしれない。
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初代Xboxを足場に旗揚げした旅興行の役者一座、その名は『斬 歌舞伎』。
『サムライスピリッツ』や『ソウルエッジ』のような剣戟格闘ゲームは、一つだけ大きな問題を抱えている。
なにせ振り回しているのは拳ではなく刃物だ。斬れてますよ、痛いですよ、血ぴゅーぴゅー出てますよ。
素手ゴロと比べてその雰囲気はどうしても剣呑とならざるをえず、それでもドメスティックにおいては"チャンバラ"の様式美の下に、なんとかそれを収めてきた。
しかし海外ではそんなワケにはいかない。剣戟格闘の様式が海を渡れば、それはあっという間に「ほらほら、首飛んじゃいますよ、すぽぽぽーん」(カーディナルシン)と、刃物を振り回せばそりゃ首も飛ぶし手脚も落ちる悪趣味に置き換えられる。
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そんな身も蓋もない海外剣戟格闘に対し、歌舞伎というグローバルに通りのいいテーマでチャンバラの様式美を啓蒙しようとしたゲーム。
そう好意的に捉えられなくもないが、もちろんそれはこっちの穿ち過ぎであろう。
とにかく『斬 歌舞伎』においては、繰り広げられている斬ったはったはあくまで芝居の一幕。
振り回してる刀だって、キラキラ光ってるけど実は小道具小道具。スパッとやったって、ほら、「キレテナーイ!」
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だけど致命的なのは、なるべく派手な立ち回りで場を盛り上げ、見栄を切っておひねりをチャリチャリ稼ぐ歌舞伎ならではのケレンなお約束が、格闘ゲームという本来はストイックなジャンルとまるで反りが合わないことだ。
戦いの最中に「いよーーーーーーっ」と悠長に見栄を切る権六。なに寝ぼけたことやってんだ、ぼかっ!(竹光です。キレテナーイ!)
相手の隙を逃さないのは格闘ゲームでは大切なことだが、それによって歌舞伎としての舞台が台無しになってることは言うまでもない、でもそんなこと言ってられるか、ぼかっ! ぼかっ! ぼかっ!(キレテナーイ!)
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それに歌舞伎キャラってのは本来、千両狂死郎のように色んな連中がいる中に一人だけ紛れ込んでいるからキャラクターが立つのであって、こんな全員が歌舞伎キャラなんてシチュエーションでは、それが叶うわけもない。
しかもこの人たち、助六や佐藤弾正や山猫の権六本人ではなくて、あくまでその役を演じている役者たちというタテマエ。
その役柄は原作の芝居にとことん忠実。そりゃ歌舞伎座で観ればどれもこれも個性的な面々だが、それをそのまんま手を加えず格闘ゲームの舞台にコンバートされても……。
あ、そういえば菊之助って要するに男の娘キャラだよね。
つまり女っ気一切なし!? そこもまあ歌舞伎ですから……。

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2590.html

2017/01/06 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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