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【Homefront The Revolution】レジスタンスの浮かばれない抵抗

   ↑  2016/12/27 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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青いカラーを旗印とする我らはレジスタンス。
と言ってもIngressの話ではない。その目的はこの国に自由を取り戻すため。
そして憎き敵は我々の郷土を蹂躙する冷酷な北朝●軍と、それに魂を譲り渡した裏切り者たちだ。
「ビッグ・ウェンズデー」や「地獄の黙示録」で知られる映画脚本家のジョン・ミリアスがプロットを担当したことで前評判を集めたFPS大作『Homefront』。
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やはりミリアスが監督脚本を手掛けた「若き勇者たち」でも顕著だった、「アメリカを覆っているこの現状がリセットされるならば、いっそいったん外国にでも占領されちまえばいい」というミリアスの歪な理想が、より親和性の高いゲームというフィールドでさらに悪趣味にハジケまくっていた2010年作だった。
もっともその一点を除いては、シュータとしてはそれほど観るべき特徴を持たなかったのも事実で、アクティbジョンの『CoD』やEA『BF』シリーズに対抗する、自社のFPS主幹ブランドを目論んだTHQの思惑は大きく外れることとなった。
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そしてTHQの崩壊と共にいったんは埋もれたこのブランドとプロットを復活させたのは、THQタイトルの落ち穂拾いに余念がないDeep Silver。
Deep Silverの代表作と言えば、ゾンビサバイバルゲーム『Dead Island』。
プロットだけをざっくりと頂いてきては、それをさらに悪趣味に徹して仕上げる、まるでイタリア製ゾンビ映画のような山師丸出しの手口は印象深かったが、同社はそのやり口を復活ホームフロントでも、まんま踏襲してきた。
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その類型っぷりにうんざりさせられる登場人物。泥縄式にだらだらと引き伸ばされるどうでもいいストーリー。目の前に放り捨てられるように雑然と提供されるミッション。
エリア間で分断させられているために、ちっともオープンワールド感が生じてこない舞台。カップラーメンができるどころか、コンビニまで買い物に行けそうなくらい待たされるローディング。
ゲーム全体の構成やシステムを含めて、何から何まで『Dead Island』生き写し。
2010年の『Homefront』がハリウッド映画(の傍流)ならば、この『Homefront The Revolution』はイタリア製のパチモノ続編にあたるような作品。
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だけどいただけないのは、イタリア製パチモノならば本来さらにマシマシにすべきはずのバッドテイストが、逆にとことんトーンダウンしちゃっていることだ。
北朝●軍の残虐さ、ミリシアの刹那っぷり、敷き詰められた死体の中に潜り込んで身を隠す、白リン弾の悪夢など、オリジナルの『Homefront』は胸焼けするようなブルータル描写を嫌がらせのようにとことん盛り込んできたが(いかにも黒ミリアスの影響を感じさせる)、『Homefront The Revolution』はその辺がすっぽりと欠落してしまっている。
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そうなると否が応でも目立ってしまうのが、この点では『Dead Island』よりも当社比200%増しになってしまった作り込みの甘さ。
ほぼ半完成のまま市場に揚げてしまったあとの、バグ続発とそれにガムテープを貼りまくって対応するかのような後始末は、いったんは埋もれたホームフロントというIPが、引き揚げと同時にロープが切れて再び沈んでいってしまったかのような顛末と相成り、ミリアスの歪んだ被征服の欲求も浮かばれないまま終わってしまうのであった。

*関連記事
【Dead Island】地獄にいちばん近い島

 

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