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【The Wolf Among Us】現代的に正しいおとぎ話

   ↑  2016/12/11 (日)  カテゴリー: XBOX ONE
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おとぎ話の世界はしごく単純だ。そこでは道理も幸福も常に分かりやすく相対化される。
だけど世俗にまみれてしまっては、そうは単純にはいかない。
フェイブルタウンは現代社会の片隅にひっそりとある、おとぎ話の登場人物がその姿を変えてひっそりと住まう場所。
だけど現実での暮らしは、かつて呑気に過ごしていたおとぎ話の国と違って楽なもんではない。
人魚姫は売春宿に身を沈め、豪奢な暮らしが忘れられない美女と野獣は、連れ込み宿のフロント係の収入を家賃の足しにしている。
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かつては英雄扱いされていた"赤ずきん"の猟師も、この世界ではすっかり酔っぱらいの穀潰しだ。
ではその猟師に煮え湯を飲まされた悪い狼は?
彼の名前はビグビー。今ではフェイブルタウンの"シェリフ"として、寓話の人々の秩序や掟を守るために、ドブに手を突っ込むような仕事に忙しい。
色んなおとぎ話にまたがって畏れられた悪い狼には相応しい稼業かもしれない。
だけど猟師や三匹の子豚に、いつまでも過去のことでグチグチ絡まれるのだけは、ホント勘弁してほしいところだ。オレがお前の家を壊して兄弟を食っちまったのは、はるか昔の話じゃねえか。
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現実社会は世知辛い。そして寓話の世界と違って物事は常に複雑に入り組んでいる。
日々の生活とフェイブルタウンの掟に挟まれて鬱屈を溜めこんでいる住民たちを相手にするのは楽じゃない。
リュウ・アーチャーやアルバート・サムスンよりも、はるかにハードボイルドな毎日だ。
そこに舞い込んできた一大事件。事の起こりとなった売春婦の生首は、ご丁寧にもビグビーのアパートの前に転がされていた。
そしてそれをきっかけにビグビーは、フェイブルタウンの闇にうごめく歪んだ現実と否応なしに向き合ってゆくことになるのであった。
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ビル・ウィリンガムの人気コミックと、前作『Walking Dead』でインタラクティブストーリーテリングの手法確立させたTelltale Gamesのコラボレーションは、ちょっぴり奇妙ながらも正統派のハードボイルドミステリ。
鋭い牙と光る眼、寓話の狼の本性を内に抑え込みながら(それが開放されるのは、主にQTEパートだ)、ビグビーが向き合うのは、社会の深淵とその汚濁。そしてそれに振り回され囚われ続ける人々の哀しみ。
この一見猟奇的な連続殺人事件がビグビーの下に転がり込んできたのは、決して偶然ではない。
おとぎ話でさんざん悪さを繰り返してきたビッグバッドウルフは、誰よりも人の心の痛みや呻きに敏感な男なのだから。

<国内ストア未発売>

 

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