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【Battlefield Hardline】2015年のマイアミ・バイス

   ↑  2016/07/27 (水)  カテゴリー: XBOX ONE
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クルマはフェラーリ、スーツはアルマーニ。かつてのフィクションにおけるマイアミの刑事のスタンダードだ。
そんなきらびやかで浮ついたスタイルは、狂騒の80年代と共に遠い過去のものとなった。
閉塞的な空気に包まれた10年代マイアミ刑事ドラマの主人公はは、逆トニー・モンタナのキューバ移民。
立ち向かう命題はマイアミ名物ドラッグ、ドラッグ、ドラッグの山と、それに群がる蛆虫ども。そしてこれはどこの国でもお馴染み警察の腐敗。
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太陽がさんさんと輝く風光明媚な景色をお望みなら、他のマイアミをあたってくれ。
主人公ニック・メンドーサの頭上を覆うのは、どん詰まりの状況を代弁したかのようなどんよりとした空。
そこにアクセントとして挿入されるのは、これまたマイアミ名物のハリケーン。
湿っぽいのは天気だけじゃない。ニック・メンドーサの正義心や使命感も、ぬるっとした空気にまとわりつかれて、どこかぎこちない。
享楽都市マイアミ、そこはオーソドックスな勧善懲悪は居場所のない現代のゴモラ。
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モダンFPSのもう一つのスタンダード、バトルフィールド。
ライバルのCoDとは対照的に、そのシングルキャンペーンモードは、シリーズを重ねるたびに空気のような存在になっていたが、ナンバリングタイトルの頸木から逃れた『Battlefield Hardline』のキャンペーンは、その流れを久々に断ち切った一作だ。
BFのキャンペーンは基本的に大掛かりなチュートリアルの意味合いを持っているが、警察対ギャングというマルチプレイのテーマから逆算して作られた『Hardline』のキャンペーンシナリオは、結果的にタイトなポリスアクションアドベンチャーの位置にすとんと落ち着いた。
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連続テレビドラマ風の章立て構成も、本作のメインプロットにはしっかりと合致した。
今どきのFPSキャンペーンのカタルシスあふれる展開には欠けるが、逆に野放図でとりとめのない銃撃戦を制限したのは、結果的にインタラクティブな刑事ドラマとしての手応えに繋がっている。
何よりオレたち、いい加減兵士の立場や戦争ごっこになんとなく飽きが来ている。
今度は戦争ごっこじゃなくて、ちょっとばかりはっちゃけた警泥? OK、OK、基本的にやってることは変わりないかもしれないが、それでもシチュエーションや立場の刷新は、やはりこちらの気分も改まる。
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何より警官の立場で、悪党どもに「動くな、手を上げろ!」と警告するのは心が踊る。
ちょっと前にアメリカで、ホールドアップしている無辜の民間人を、警官がワケも分からず撃っちゃったって事件があったが、その時の警官の気持ちもちょっとばかり分かるかもしれない。
「手を上げろ!」、「わかったわかった」、バーン!、「手を上げてるのに撃ったね、なんで!?」「わかんない」。このパターンをゲーム内で何度繰り返したことか。
まこと警官の立場というのは、人を狂わせるものである。
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ベルサーチとアルマーニのスーツには煤一つ付けず、気前のいい銃弾と太っ腹な爆破でカタをつける。そんなやり方もドン・ジョンソンと一緒に博物館に入った。
2010年代のマイアミ刑事物語は、息を殺してのステルスと、発砲音を極力控えた現行犯逮捕がデフォルト。
警官と犯罪者、二つの立場にまたがるニック・メンドーサの巨悪への挑戦さえ、カタルシスとは無縁のもどかしい空気。それもまた2010年代スタイルってやつなのかもしれない。

 

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