ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【Arcade Game Series DIG DUG】色褪せない電子音

   ↑  2016/05/23 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
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80年代のゲームセンター、そこは音の魔空間だった。
なにせまだ現在のように電子音が巷にあふれていない頃だ。YMOの衝撃は今では想像もつかないだろうし、テクノと名前が付けばアパッチやマキ上田ですらもありがたみが一段上がったくらいである。
楽器店のKORGデモ機の鍵盤を押しただけで、「スゲー!」と大騒ぎしていた当時のガキどもにとって、その手の音で溢れかえった薄暗いゲームセンターは、もう阿片窟みたいな存在であった。
この頃のゲーセンの記憶は、視覚ではなく聴覚によるものでほとんど占められている。
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異星人の飛来を高らかに鳴り響かせる『ギャラクシアン』、ぽいーんぽいーんというマヌケなジャンプ音をリズミカルに奏でる『ジャンプバグ』、BGMを聞くだけで妙にウキウキした『ラリーX』、そしてアミューズメントの新参に負けまいと自己主張するピンボールマシン、これらが混在するエネルギッシュでカオスな空間に、その穴掘り野郎はひときわ耳に残るサウンドと共にやって来た。
人を喰った軽快なメロディもさることながら、気が利いていたのはそれがプレイヤーのレバー入力とダイレクトに絡み合っていたことだ。
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さっきまでゲーセン内に甲高く鳴り響いていたBGMが突如息を潜める時、それはこのゲームをプレイしている人間が、地中の深層で様子をうかがっているか、あるいは大岩の下でクリーチャーを押し潰すタイミングを図っているのに他ならない。
そしてそのBGMがせわしなく転調したら、それは状況の不利を悟ったクリーチャーたちが、あわてて地上への脱出を図るステージ最終盤だ。
画面を覗きこまなくとも、そのサウンドだけでプレイ中の様子が手に取るように推し量れた。
そんな仕様は電子音が雑然と溢れかえる空間にあって、ひときわ印象を残す存在だった。
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明るいキャラクターや目にまばゆい地層のコントラスト、その一方で地中で遠慮深謀をめぐらし、クリーチャーを岩で押し潰す罠を腹黒く企み、時にはポンプで空気を送り込んで破裂死させることも辞さない、あっさりした外見のクセにやけにダークでブルータルなプレイヤーキャラ。
当時のゲームキャラクターの中で、ここまでサディズムを強烈に感じさせる主人公もそうはないだろう(案の定海外ではエロ二次創作のネタによく使われていたりする)。
もちろん精通もまだない当時のオレが、そんなものを感じ取れるわけもなく、喧騒の中で一段と耳に残る『ディグダグ』のBGMに身を委ねながら、まだ悪所だったゲーセンの中を、コインも入れずに(入れようにもカネがねえ!)呑気にさまよい歩いていた。
そんな情景も遠い過去の話となった2016年の『ディグダグ』。
かつては希少だった電子音が今や家の中にも溢れかえる時代となったが、しかしいかに時を経て新参の電子音を多数迎えようが、そのBGMは昔と同じようにひときわ目立って鳴り響くのであった。

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2500.html

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