ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【UNiSON(ユニゾン)】本番は鬼門

   ↑  2016/05/02 (月)  カテゴリー: PS2
160501007.jpg
練習の場では素晴らしい力を発揮するのに、いざ本番になると別人のように萎縮してしまう。
野球ではブルペンエース、ボクシングではジムファイターなんて呼ばれたりしていますが、かく言う私も典型的な本番に弱い性質だったりします。
あれは中学のクラス対抗合奏コンクールのときのこと。ティンパニ担当を仰せつかった私は、練習のときには完璧な演奏ぶりを誇っておりました。
クラスの全員がまだ曲を覚えきらないうちに、この私はパーフェクトに完コピ。みんながまだもたつく練習時に、一人アドリブを挟み込むほどの余裕ぶりを見せておりました。
これで本番当日さえ来なければ、私に憂うべきことなど何一つなかったことでしょう。
160501006.jpg
そして迎えた本番当日。既に前夜から緊張と不安のあまり眠れなかった私は、練習時の余裕はどこへやら。全身と神経がガッチガチに硬くなった状態で、ティンパニの置かれたひな壇の最上段へ、ぎこちなく上りました。
そこで緊張をほぐそうと、ティンパニの位置を直す必要もないのに直そうとしたのが間違いでした。
指揮者役のクラスメートがタクトを振り上げたまさにその瞬間に、つい勢い余ってティンパニをひな壇から滑り落とさせてしまったのです。
「ぼわごわぐんごわぼんごわぐわ」
例えようのない轟音を発しながら、ひな壇を転がり落ちて行くティンパニ。せいぜい五段程度の低いひな壇だったのに、その時の私にはそれがまるで金比羅神宮の石段のような、どこまでもどこまでも下に続く長い段に感じられ、そこをスローモーションのように転がっていくティンパニを見ながら、全身から血の気がすーっと引いていくのを感じました
160501004.jpg
それが演奏の始まる直前であったのは不幸中の幸いでした。。
今になれば「いやあ、演奏の真っ最中だったら、もっといいネタにできたのにな」などと、余裕をもって回顧できますが、もしあれが演奏の始まった後であれば、私はあの場で即座に舌を噛みきって死んでいたことでしょう。
その後、ティンパニは級友たちの手によって所定の位置に戻され、何ごとも無かったかのように演奏は始まったのですが、その時にティンパニをちゃんと叩けたかどうかすら、完全にパニクった私はさっぱり分からない有様でした。
きっとその時の私のティンパニは、まるで孫の肩たたきのような、きわめて控えめな音を奏でていたのでしょう。
160501003.jpg
『UNiSON』は、テクモが立ち上げ間もない頃のPS2でリリースしたダンスゲーム。
一般にダンスゲームというと、音ゲー風に指示アイコンが画面を流れていくDDRのようなゲームを思い浮かべてしまいますが、このユニゾンは、細かくパートごとに区切られた練習ステージを執拗に繰り返して振り付けを丸暗記し、指示ガイドが一切表示されない本番に挑む、練習と本番の区切りがはっきりとつけられた独特のシステムを採用しています。
アフロヘアもまぶしいダンス先生(声は神谷明)のお手本をしっかり目に焼き付けたあとは、自分でアナログスティックを動かしてお手本をなぞる。
これをパートごとに繰り返してアナログスティックの入力をしっかりマスター。続いては一曲を通しての稽古。
160501005.jpg
なにせブルペンエース体質の私ですから、ここまでは完璧です。"Y.M.C.A."、"Loveマシーン"、"Night on Fire"など、誰でも歌詞をそらんじられるような、いい意味でポピュラーな選曲ばかり。
時には曲に合わせて歌ったり、ダンス先生と共に「ひだり、みぎ、みぎ、みぎ、うーえ、しーた」」などと、ダンスの合いの手を入れたりなど余裕のよっちゃんです。
しかしこの練習パートをいくら完璧にこなそうと、ゲームのスコアやストーリー進行には一切影響を及ぼしません。そらそうです、単なる練習なんですから。この練習は、来るべき本番に備えるためのものなんですから。
本番!? ああ、なんか今、もの凄く忌まわしい言葉を聞きました!
160501002.jpg
お手本なしの一発勝負。骨の髄までジムファイターな私は、イントロの時点で早々とアナログスティックに置いた指先が、がたがたと震えています。
そして前奏も終わり、いよいよダンス本番。ワン、ツー、スリー、フォー、はい、♪ヤングマン!
うわあぁぁぁ、ダメだぁ! もう何もかもすっかり忘れてしまったぁ!
嫌でも覚えていそうな「♪わーい、えむ、し、えー!」のところでも、YやMどころか、何をトチ狂ったのか、アナログスティックで「レ・イ・ク」とか書いている始末です。
やっぱり私には本番は無理でした。練習ならいくらでも完璧にやるんで、お願いだから本番だけは別の人がやってください。
160501001.jpg
本番に弱い人間ににとってはまさに鬼門とも言えるこの『UNiSON』ですが、レッスンとステージの区切りを明確にすることで、似たようなことの繰り返しにも拘わらず歯切れの良いメリハリが生まれた、なかなかの佳作です。
シンプルで分かり易い内容も含めて、広範囲の層に受け入れられそうなゲームだったんですけど、何故か発売早々からワゴンに山のように積まれ、以後はPS2激安ソフトの定番として特価コーナーを長いこと彩る結果に終わってしまいました。
もしかして、たくさん作りすぎちゃったんでしょうかね?

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2490.html

2016/05/02 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment

コメント:を投稿する 記事: 【UNiSON(ユニゾン)】本番は鬼門

お気軽にコメント:をぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメント:として投稿する。(管理人にのみ公開)

Trackback