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【ルナティックドーン 開かれた前途】ト書き生成ツール

   ↑  2016/04/22 (金)  カテゴリー: PCゲーム
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4月21日でアートディンクが創立30周年を迎えたそうで、それを記念する動画が公開されています。
再編や吸収合併、倒産などで多くのゲームメーカーが姿を消してゆく中で、国産PCゲームというニッチなジャンルを支えてきたアートディンク、ファルコム、コーエーの三社がいまだ健在なのは(いずれも主体をPCゲームからシフトしていますが)驚きを感じますが、その中でも個人的に一番思い入れが深いのは、やはりアートディンク。
様々な分野をテーマにした独創性の高いシミュレーションゲームの数々は、一般的にはなかなか陽のあたることのなかった国産PCゲーム界隈に活気をもたらしてくれました。

今でも続く『A列車で行こう』シリーズ、『栄冠は君に』シリーズ、後継がコンソール機で花開いた『ATLAS』は、初期のアートディンクを代表する三本柱ですが、これ以外にも興味深いタイトルは目白押しで、特に建築現場を題材にしたSLG『はなまる工務店』は、手放したことを今でも悔やむほどです。Steamあたりでの再お目見えを期待しています。
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出自によるものでしょうか、アートディンクは昔から作品に映画やコミック的なドラマ性やゲームならではのカタルシスを盛ることを不得手としていて、それは逆に同社の個性的なカラーとなっていました。
ドラマ性やカタルシスが不可欠なRPGの分野においても、そのアートディンク独特のカラーは一貫しています。
『ルナティックドーン』は後にプレイステーションに受け継がれた同社の根幹RPGシリーズ。
作品ごとにシステムやコンセプトを違えながら継続してきましたが、貫かれているのはプレイヤーに対してちっとも世話を焼いてくれない投げっぱなしのアティチュードです。
一般のRPGが添乗員やガイド付きで観光コースを丁寧に回ってくれるパッケージ旅行なら、こちらは航空券だけ手配して、後はご勝手にとばかりその地にぽーんと放り出されるような感覚。
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自由度といえば聞こえがいいですが、その実は移動や依頼の淡々とした取捨選択と実行の繰り返し。
それによって記されるプレイヤーの行動録は、表面的にはト書きのような簡略で素っ気ない冒険譚になります。
しかしSLG作品もそうですが、アートディンクのゲームはプレイヤーのイマジネーションに触媒されて形を変えるツールのような存在。
それはRPG作品でも、ドラマチックなストーリーや細かいキャラクター描写を排除してまで徹底しているのでした(その排除してきた要素にあえてチャレンジしたPS2ゲーム『ルナティックドーン テンペスト』で、同シリーズの系譜が途絶えてしまったのは、実に皮肉です)。
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そう、ルナティックドーンは、プレイヤーが想像力で膨らます冒険譚のト書きを算出するツールのようなゲーム。
そして"二つ名"システムは、自動で生成される無数のNPCにキャラクター付けの手助けをしてくれる、これまたルナドンならではの楽しいシステムでした。
勇ましいものから奇矯なものまで、様々な二つ名にそいつの性格を想像したり、好悪を抱くきっかけとしたり。もちろん私のことですから、自分のキャラクターにいかにろくでもない二つ名を付けるかに、さんざん頭をひねったことは言うまでもありません。
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その"RPGの形を借りたツール"ルナティックドーンですが、シリーズの最初からそれをしっかりと実現させてきたわけではありません。
特に一作目は、そのコンセプトを青写真段階で製品にしてしまったような、あまりにも未完成なゲームでした。
しかしシリーズを重ねて次第に形となり、この1995年作の『ルナティックドーン 開かれた前途』で、それがようやく実を結んだ印象があります。
現在ではSteamでも配信されている本作。私の手元には当時のディスク版が残されていますが、こちらもwindows10で問題なくばりばりと動作します。

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2485.html

2016/04/22 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


LDはPC-98時代にPCゲーム雑誌で評判が良かったIIから始めましたが、自分は未だにIIが最高傑作だと信じています
左右の手に剣と盾を握るも好し、二刀で剣を握るも好し、違う片手武器を握るも好し、両手武器を握るも好し、盾を両手に握るも好し、右利きにでも左利きにでも出来る自由度の高さ
攻撃も、武器で殴(斬)る、弓で、頭突き、体当たり、パンチ、キック、魔法(物理、元素、神聖、暗黒、精霊とこれまた種類が豊富)を使うと云う多種多様
パーティー編成の自由さと親密度により自キャラが戦闘不能に陥ってもAIで動作する仲間から復活して貰える可能性が有るゲームはこれが初めてでした ^^A;;;
PC-9821版、Win95版と買い、Win7で95版を遊んだところBGMが再現されなかったのが不満で、最近レジェンドパック(LD、LDII、LDIII)をも購入しました
LDに関しましては、LDIIの他にもPSのIIIとOD、PC-FXのFX、PS2のTP、WinのPoTBを購入してます
他のARTDINKのゲームもアトラス(PC-E)、栄冠(PC-E)、カルネージEXA(PS-Arch)等イロイロと持ってたりしますが、やはりLDの新作が欲しいですね

オレ、 |  2016/04/24 (日) 18:07 No.1219


LD の1作目。何もかも荒削りでどうすんねん、これ状態でした。

戦闘で「逃げる」を選んだときに自分のキャラクターが真っ先に逃げ出すと、パーティメンバーに指示だしできなくて、逃げ切るか倒されるまで見ているだけという。しかもモンスターに向かって逃げ出して倒されるし、がんばって蘇生したら「見捨てられた」とか文句言うし。

大きなダンジョンだとフリーズしたのかと思うほど待たされるし、新しい町を探すときは移動中に食料つきて死んでしまったし。

最終的に寿命で死んだり、海の向こうに旅立っていったりしましたよね。子供ができたら引き継ぎプレイできたけど、別になにも目新しいことはないと言う無限地獄。

何もかも飛ばしすぎですよね。昼休みの暇つぶしにはなったけれど、家で本腰入れて遊んでいたら暴れるレベルでした。

愛暇 |  2016/04/25 (月) 18:00 [ 編集 ] No.1221


1作目は宣伝やら何やらの手前、作りかけで強引に出してしまったような部分が大きかったようですね。
前煽りと実物のギャップに私もドン引いたクチです。
その構想がやっと完成形に至ったのがLDⅡなんでしょうが、1作目で落とした信頼もかなり深刻でしたね。
近年のアトラスは、かなりカラーが違ってきちゃっているのが、ちょっと残念です。
以前のような独創的なSLG群は、もう望めそうもないのかな。

与一 |  2016/04/28 (木) 17:14 No.1223

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