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【ゼルドナーシルト】横隊はロマン

   ↑  2016/04/11 (月)  カテゴリー: セガサターン
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人々が血を流し合う戦場にだって流行り廃りはある。
トレンドと言ってしまうと語弊があるけれど、とにかく今まで幅を利かせていたものが、時流にそぐわなくなってアッという間に姿を消し、かつての戦場の常識は、たちまち時代遅れの無茶無謀となってしまう。
歩兵や横一列となってじりじり前進する横隊はそんな昔の戦場の常識だった。
今の感覚で言えばバカが雁首揃えて整然とやってくるようなもんだが、とにかくこの横一列陣が効力を発揮していた時代が長く続いていたんだからしょうがない。
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大国が分裂し群雄割拠状態となったリグリア大陸も、この横隊戦術が長く幅を利かせていた場所だ。
国々が覇権を争ってぶつかるとき、それは常に律儀な横隊同士の衝突の形をとる。
その形式はこれまた伝統の三列横隊。歩兵、槍兵、騎兵の三科は、それぞれじゃんけんのような三すくみの関係。
最前列に立つ相手の兵科に合わせて最前列をチェンジ。勝敗のカギを握るのはその入れ替えのタイミング。
弓兵を後列に待機させておけば、最前列へ支援射撃。もちろんその弓兵が最前列に立たなければならなくたったときは、もうのっぴきならない状態だ。退却する算段をしたほうが早いだろう。
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ヨーロッパを模した大陸を舞台にした光栄(現・コーエーテクモ)のファンタジーSLG。
あの野心作『ロイヤルブラッド』の流れを汲む作品でもあるが、国盗りSLGの亜種であった『ロイヤルブラッド』との大きな違いは、傭兵団長というプレイヤーの立場。
大陸侵出の野望を持つ東の島国から、領土は最小だが強固な宗教基盤に支えられた教国まで、立場の様々な7つの国々のどれに肩入れするかは、プレイヤーの意思次第。
この大陸で戦争の趨勢を決めるのは強力な傭兵団。大陸統一にもっとも近いのは、プレイヤーが手を貸す国であることは言うまでもない。
もちろん7つの国を公平に流浪して、戦争をとことん泥沼化させるやり方だってありだ。
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傭兵団として一つの国に大きく参与し続けていれば、やがて外からでは見えなかった、それぞれの国の様々な事情を目の当たりにする。
どこも好きこのんで戦争をやっているわけではない。各々に止むに止まれぬ事情がある。
見方を変えればプレイヤーの立場は、その事情につけこんで存在するえげつないものであるのだが、もしそれを潔しとしないのならば、いずれかの国の正規軍への編入を目指すのも一つの道だ。
だけどやはり「この土地の食い物も飽きたんで、そろそろ失礼します。お世話になりあしたー。……あ、明日からはちょっと敵になりますんで、ひとつよしなに」と無責任に立場をコロコロ変える食客プレイに勝るものはないけれど。
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プレイヤーと麾下の傭兵団次第で、いかようにも書き換えられる大陸の勢力図と歴史。
因縁、策謀、復讐、魔法、色恋沙汰、あらゆる思惑が飛び交うその戦場で根幹をなすのは、愚直な愚直な横隊同士の正面衝突。
ゲームシステムからキャラクターデザインまで、すべてがトータルイメージの下にバランスよく積み上げられた90年代光栄の隠れ傑作。
光栄お得意のシリーズ化再生産が為されなかったことも、逆にこのソフトのマニア的な評価をより高めているのかもしれない。

 

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