ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Frontlines: Fuel of War】追憶の石油戦争

   ↑  2016/02/26 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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"2012年、枯渇した石油は1バレル100ドルにまで跳ね上がり、さらに上昇を続ける原油価格は先進国の経済をも破綻に追い込んだ。
アメリカやロシアなどの超大国は、地球に残る数少ない油田の確保に走る。その場所は中央アジア。
石油をめぐる駆け引きは、やがて先進国をアメリカ、ヨーロッパを中心とする連合軍と、ロシアと中国によるレッドスター同盟に二分した。
そして油田をはさんで睨み合う両陣営の緊張はついに臨界点に達し、カスピ海沿岸に最後の原油を争う超大国同士の戦端が開かれたのであった。
石油の一滴は1000人の血よりもはるかに尊い。人はこの戦争をフュエル・オブ・ウォーと呼ぶのであった"
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80年代や90年代あたりの国際スリラー小説ではない。わずか8年前、2008年にそれなりの説得力を持っていた近未来のプロットだ。
しかし蓋を開けてみれば、アメリカがまさかの世界一の産出国に躍り出て、余りまくった資源は"ガソリンよりも烏龍茶のほうが高価"な、底なしの原油安の状況を生み出し、高騰どころか価格の大幅下落によって世界経済に深刻な影響を及ぼしている。
かつて我々は石油の最後の一滴をめぐって、中央アジアで熾烈な戦いの中に身を投じた。
ときには連合軍、ときにはレッドスター同盟と所属を変えながらも、その大義は常に石油のためであった。
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グラインドでは市街地を縫うように走る戦車や装甲車を、瓦礫の中に身を隠してやり過ごし、何も身を隠す場所のないオイルフィールドの平原では、ただ地面に這いつくばって上空を飛び回る攻撃ヘリに「早くあっち行ってくれ」と念じた。
ストリートでは膠着状態となる中央通りを避けて両脇道を敵陣めがけて駆けまわり、ソーラーファームでは対空戦車で敵の航空兵力を一手に引き受けた。
インベイジョンでは火を噴く輸送ヘリから慌ててパラシュート降下しては、地上で手ぐすね引いて待ち構えるレッドスター同盟の餌食となり、マウンテントップでは斜面に身をかがめてドローン戦車無双に励んだ。
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ビレッジやラウンダバウトといった中規模歩兵戦マップは、中央から先に前線を押し上げるのがいつも大変だった。
ドローン、修理キット、C4爆弾、爆撃要請スコープ、EMPジェネレータ、上空を飛び回るだけの役立たずなジェット戦闘機、そして悪名高きセントリーガン。
目標拠点の制圧ゲージがじりじり上がるのを待つ間のもどかしい気持ち。自軍の戦線が押し上がったときの、逆に一段押しこまれたときの喜怒哀楽。
お気に入りのキルメーカーから、さんざん殺されまくった忌々しい天敵まで、ありとあらゆるガジェット。何もかもが今ではすべて平等に懐かしい。
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コンクエストルールは、その場限りのチームに共通の目標を与えて一つにしてくれる、大人数マルチプレイ戦においてなくてはならないシステムだが、『フロントライン: フュエル・オブ・ウォー』の前線システムは、それをよりシステマチックに洗練させた素晴らしいアイディアだった。
この前線システムが生み出す共闘感こそが、オレたちを一年以上に渡ってカスピ海沿岸の線状につなぎ留めた、その最大の理由だろう。
これを越える、あるいはこれを継承するものすら、その後の大人数大戦シューターには未だ生まれていない。
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オレの石油戦争は、2008年から09年に渡ってまる1年間続いた。
その充実した毎日は、他のマルチプレイシューターに浮気する気を一切起こさせなかった。フロントラインさえあれば、もう他にはなにも要らなかった。
オレがC4爆弾を片手にカザフスタンの荒野を駆けずり回っていた頃、石油戦争はまだまだそれなりに説得力のある未来絵図だった。
後継と言われた『Homefront』は、実は跡継ぎでもなんでもなく、そのうちにTHQもなくなってしまい、『フロントライン』は今では一代限りのIPに終わったB級の良作として、有り余るマルチプレイシューターの歴史の片隅にぽつんと残っている。
しかし石油をめぐって、ときには味方として、ときには敵同士となって中央アジアを駆け巡った兵士たちは知っている。これは歴史に残る大傑作だったってことを。
だってこれ以降、オレをここまで満たしてくれるマルチプレイFPSには、いまだ巡り会えないでいるのだから。

 

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2016/02/26 | Comment (3) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


オイルの一滴は血の一滴!

小学生の頃にオイルショックを経験し、マッドマックスやソイレントグリーンなんかのディストピア映画を散々観た昭和人間には現在の逆オイルショックと言うべき状況が理解不能。石油なんぼでも湧いて枯渇せえへんやん!

奈良の亀母 |  2016/02/26 (金) 20:26 No.1190


懐かしい。自分も大好きでした。
同好の士を見つけて嬉しくて思わずコメントしてしまいました。

 |  2016/02/27 (土) 13:55 No.1191


石油は近い将来なくなるなくなると、まるで睡眠学習のようにさんざん刷り込まされてきたのに、ふたを開けてみればこれですもんね。
やはり現実の未来はフィクションを軽々凌駕しちゃうもんなんですね。
フロントライナー同志、自分は海外鯖がメインだったんですが、日本鯖にもちょくちょく顔を出していたんで、どこかで殺し殺されしていたかもしれませんね。

与一 |  2016/02/28 (日) 16:16 No.1192

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