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【LA Cops】70年代ロサンジェルス犯罪事情

   ↑  2016/02/19 (金)  カテゴリー: XBOX ONE
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なでつけた髪、大ぶりのサングラス、口ひげ、幅広のネクタイ、デカいベルトバックル、ヘビースモーク、男尊女卑の精神。
70年代アメリカン刑事ドラマのアイコンに身を包んだ、L.A.P.D.所属の六人の刑事たち。
しかし彼らが身を晒すのは、「ダーティー・ハリー」や「ブリット」よりもさらにシビアな捜査と摘発の最前線だ。
そこではニ、三発の被弾が即座に命取りとなり、一対多では必ず撃ち負ける。
生き抜くためにはバディとの連携と、相手に見つかる前に先手を取るサーチ&デストロイの心構えが必要となってくる。
……って、言ってる側から物音を聞きつけて、画面の奥から駆けつけてくる複数のギャングたち。
おいおい、こっちの銃は一つしかねえんだ、無茶言うな!
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『LA Cops』は斜め見下ろし画面のタクティカルシューティングアクション。
トップビューとクォータービューの違いはあるにせよ、そのシステムと血だまり過多のビジュアルからは、誰もが『Hotline Miami』を連想するであろう。
しかし残念ながら『LA Cops』は、あんなエキセントリックで魅力的なゲームじゃない。両者にはイデア銀座の神戸牛ステーキと、いずみ製菓のポテトスナックステーキ味ほどの違いがある。
そのシステム的のガワだけを流用した、冴えない柳の下のなんとやらだ。
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ウマが合うにせよ合わないにせよ、とにかく組まされる刑事同士のコンビ。
黒澤御大の「野良犬」に始まって、「フリービーとビーン /大乱戦」や「刑事スタスキー&ハッチ」、80年代の「あぶない刑事」に「リーサル・ウェポン」、近年では「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」など、刑事アクションの伝統とも言えるフォーマットを、『LA cops』も形の上では踏襲している。
事件現場に突入する際は、常にバディと二人一組(Aボタンで相棒に移動場所の指示、Yボタンでキャラクターの切り替え)。
たとえ虫の好かない奴同士でも、いざ犯罪の最前線に身を晒せば、互いの背後をかばい合い、相棒が傷ついたときはそれをいたわる。
そんなバディものの美しい風習も、『LA Cops』のシビアな犯罪事情は撥ね付ける。
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なにせ二発被弾したら即お陀仏の世界。
そんな現場にAボタン移動指示にはなんの疑問も持たず従う相棒は、体のいいデコイのような存在でしかない。
ドアから先陣きって突入する役目は常に相棒。そしてその同僚が中のギャングどもを残らず始末してくれたら、それはそれでOK。
ギャングの一斉掃射を食らって倒れたとしても、それは決して犬死ではない。敵を誘い出す役割だけはしっかり果たしてくれた。
後はそいつらをドアの角からちょこちょこ掃討するだけだ。
ダウン状態の仲間を回復させるアイテムも、いちおうステージには転がっているが、それは「大丈夫か、しっかりしろ!」なんて相手の身を案ずる意味で使われることはない。
「おい、寝てないで起きろ。デコイもう一丁お願いしまーす」
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なんのコクも盛り上がりもない、まるでちょんの間を思わせる風情の本編ステージの合間に挟まれるのは、70年代刑事ドラマからぶっこ抜いてきた断片のような紙芝居寸劇。
一見オマージュを連想させながらも、その実態は70年代刑事ドラマへの幻想や郷愁にクソをぶっかけるかのような、乾いてただ殺伐としただけの、何一つ心に引っかからない即物シューティングアクション。
貧弱なメカニクスに上っ面だけの70年代イメージを引っかぶせた、ここ最近のインディーズゲームの悪い習慣だけを寄せ集めたような一作だ。

<国内ストア未発売>



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2456.html

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