ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Condemned: Psycho Crime】コンデムド・サイコクライム

   ↑  2016/02/15 (月)  カテゴリー: XBOX 360
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銃は便利だ。殺人に伴う罪悪感や葛藤もちょっぴり和らげてくれる。
嫉妬や激情の力でも借りないかぎり、人の体に直接手を下して殺めるのは、とてつもなくヘビーで精神をざっくりすり減らす行為であろう。
たとえゲームというフィクションの中でもそうだ。
『サイレントヒル』でバールを片手に、看護師だったみたいなクリーチャーや、子供だったみたいな魑魅魍魎を前にしたとき、思わず泣きたいような気持ちになったのは決してオレだけではないはずだ。
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そしてオレは今、壁からもぎ取った水道管を手に、薄暗く荒れ果てた廃墟の中をブルーな気分で進んでいる。
実銃の台尻など触ったこともないが、水道管の手触りと、これを人の頭に振り下ろせばどうなるかの感触は嫌というほど分かる。
レンチに角材にコンクリ断片付き鉄筋、身の回りにもいくらでもある鈍器の数々。
どうせ鈍器なら、せめてどこかにグラビティハンマーの一つでも転がってないだろうか。
目の前に飛び出てきたエリートをスコーンとハンマーでクリーンヒット。宙に舞い上がるエリートの姿に思わず大爆笑。
ああ、そんな絵空事じみたファンシーなFPS世界に戻りたい。
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そんな願望とは裏腹に目の前に現れるのは、昼間のガード下をカップ酒片手にうろうろしているのが似合いそうな、なんとも生々しい"ちょっとおかしな"人たち。
オレを仕留めてくれと言わんばかりに飛び出し来るような敵キャラクターという名のターゲットモブじゃない。
柱や暗がりに身を隠し、息を潜め、こちらの様子を伺い、生身の人間のような反応を見せてくる。
こっちの武器も鈍器なら、連中の武器も鈍器。
意を決して薄暗がりから飛び出した両者が、鉄パイプや角材を相手が動かなくなるまでその脳天に振り下ろす光景は、第三者の目から見たならばドン引きすること間違いなし。
がくっと膝をついたジャンキーめがけて、ガス管を何度も何度も振り下ろす。
人が人を殺める手段に上下もクソもないのだろうが、しかし撲殺というのはその中で、もっとも野蛮な響きを持つ手段であることは間違いない。
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『HALO』や『Borderlands』をプレイしているときとは全然違う、こんな陰々滅々な気分で歩みを進めるのは、オレがもうこの陰惨な連続殺人事件の醸しだす嫌な雰囲気に、蜘蛛の巣のように絡めとられてしまっているからだ。
シリアルキラーの生々しい犯行の痕跡を、ひたすら後追いする道中。
指の一本欠けた掌紋、壁にしみこんだ返り血、死体を引きずった後、……オレは一体なんでこんなもんを、好き好んで追跡してるんだろう?
そんな陰鬱な舞台、陰惨な事件に華が存在する筈もなし。
こちらの方がこのコンデムド唯一のヒロイン的存在、FBI鑑識官のローザさんだ。はい、みんな拍手!
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日本版のパッケージ裏のコピーに「追い詰める方が怖い……」とあるが、言いえて妙だ。追い詰めたくない、でも追い詰めなきゃならない。
人間の醜悪さ、残酷さ、弱さ、嫌らしさをそこかしこに残していく犯人を、これまた人間の醜悪さ、残酷さ、弱さ、嫌らしさを振り撒きながら追っていくFBI捜査官イーサン・トーマス。
そして追えば追うほど、さらに混沌の度合いを増してゆく事件の輪郭。
2006年にセガより日本国内版がリリースされたが、その生産数の少なさから、1年も経たないうちに早々とレアソフト化していた曰くつきの一品。
One互換など夢のまた夢と思われてきたが(海外オリジナル版は対応済み)、それがこの度まさかの対応化。
ただしダウンロード版未発、セガのディスク版必須な、いささかいびつな形の対応故に、互換対応はしたけどソフトのレア化の問題はちっとも解消されないのであった。

 

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