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【The Apprentice: Los Angeles】トランプを信じろ

   ↑  2016/02/10 (水)  カテゴリー: PCゲーム
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長期に渡るアメリカ大統領選の序盤の山場、ニューハンプシャー州予備選。これを制したのは民主党バーニー・サンダース、そして共和党はドナルド・トランプ。
数年前であったら間違いなく泡沫もいいところだった両者の躍進で、この世界一の大国のリーダーを決める争いは、史上稀に見るスチャラカな様相を呈してきた。
両者が支持を集める理由は多々あるが、どんなワケがあるにせよ、方や社会主義者を公言するアメリカ政界きっての左派、方やWWEのリングでストーンコールドにスタナーでふっ飛ばされていた人とあっては、あまりにも針が極端に振れ過ぎているのではないだろうか。
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それにしてもおさまる気配のないトランプ旋風。
80年代のハート旋風を始めとして、予備選の序盤で躍進した者は、その後ガタッと失速するのが常であったが、共和党の他の候補が揃いも揃って煮え切らない連中であることが幸い(災い)してか、いったん翳りの見えた勢いが再び上向きになってきたようだ。
1年前なら鼻で笑われていた共和党正大統領候補ドナルド・トランプも、今や現実味のない話ではなくなった。
アメリカ大統領といえば世界のリーダー。その座にトランプが就くことになったら、どんな突飛な近未来フィクションも、すべてぶっ飛んでしまうような話である。
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そのドナルド・トランプを看板に据えて放映されていたNBCのテレビ番組が「The Apprentice」。
「サバイバー」のプロデューサー、マーク・バーネットが手がけた番組で、十数名の参加者がたった一つの"ドナルド・トランプの書生"の座を巡って、毎週熾烈な蹴落としあいを展開するリアリティーショーだ。
「サバイバー」の参加者たちは、まだ"欲に目がくらんだ普通の人"程度で救いがあったが、この「The Apprentice」の参加者たちは、揃いも揃ってギトギトの立身出世欲を漲らせたエリートたちばかり。
番組の醸し出す脂ぎった毒々しさは「サバイバー」の比ではない。
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その「The Apprentice」のオフィシャルゲームが本作。
原作番組でお馴染み腹黒エリートたちとの熾烈なアピール合戦に打ち勝って、ドナルド・トランプのお側に仕える栄誉を手に入れ、サンダースを支持するような貧乏学生を踏みつけて生きる資本主義社会の成功者を目指すのだ。
しかし自らの後継者を見出さんとするトランプの目は厳しい。
彼が最初に参加者たちに突きつけたクエストは、ビジネス修行という名目の寿司屋での労働、…………という名目の、どっかで見たことあるような新鮮味のかけらもないタイムマネジメントゲームの強要。
だがここで「『Cake Mania』の出涸らしみたいなゲームでお茶を濁すんじゃねえ!」とブチ切れるような手合は、しょせんは資本主義社会の負け犬候補なのだ。
トランプ氏が我々に求めているのは、あらゆる理不尽が想定されるビジネス社会で揉まれるために忍耐なのである。
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続く第二ステージはブティックを舞台にした、どっかで見たことあるような新鮮味のかけらもないタイムマネジメントゲームの強要。
だがここで「スマホで『Supermarket Management』やったほうがまだマシだコノヤロウ!」とブチ切れるような手合は、しょせんは資本主義社会の負け犬候補なのだ。
トランプ氏が我々に求めているのは、うんざりするほどのマンネリな展開からビジネスの勝機を見つけ出す閃きなのだ。
そして第三ステージはビーチを舞台にした、どっかで見たことあるような新鮮味のかけらもないタイムマネジメントゲームの強要。
だがここで「『Diner Dash』の出来損ないが今の時代に通用するうと思ってるのかコラ!」とブチ切れるような手合は、しょせんは資本主義社会の負け犬候補なのだ。
トランプ氏が我々に求めているのは、廃材みたいなゲームに適当な看板つけて商売にしてしまうビジネスのアイディアなのだ。
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こうして苦難をくぐり抜けてきた勝者たちを最後に迎えるのは、トランプタワー最上階ボードルームでの決勝ディベート、…………という名目の単なる神経衰弱。
ここまで来るとさすがに「いいかげんにしろ、このヅラ野郎!」の声を抑えるのも困難となってくるが、しかしここで激情に駆られたらすべてが水の泡である。
なにせ相手は今や大統領の座に近い男。
かつて我々はパワードスーツを身にまとって、アメリカの敵をホワイトハウスごと吹っ飛ばす大統領のゲームに喝采を送ったが、そんな破天荒なフィクションを軽々と凌駕する大統領が、現実にやって来るのかもしれないのだ。

 


(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2452.html

2016/02/10 | Comment (4) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


おまえはクビだ!

強烈にキャラのたった人物でプロレスとの相性もバッチリです。大統領選、ハリウッド映画よりも面白い!やっぱヅラなの?

奈良の亀母 |  2016/02/11 (木) 11:06 No.1188


WWE登場時、双方代理のレスラーを立てて負けた方は丸坊主にされるルールでビンス・マクマホンと対決したのですが、ビンスが「このルール、オレのほうが決定的に不利じゃん」と、ナチュラルに友人の秘密をカミングアウトしていましたw

与一 |  2016/02/13 (土) 16:59 No.1189


トランプ大統領

まさかの結末でした。早川の「ボロゴーヴはミムジイ」の発売日でしたが、SFよりぶっ飛んでいました。今月はヴァンスとベイリーの新刊が出るんだから平穏無事な日が続いて欲しい。

奈良の亀母 |  2016/11/11 (金) 18:30 No.1282


当選してからの態度がまるで怒られて神妙にする人みたいになっていたのが数少ない笑いどころでした。
蓋を開けてみれば共和党穏健派以上の中道現実路線を歩みそうになる気もぷんぷんしますけど。

与一 |  2016/11/14 (月) 17:39 No.1283

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