ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

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【Space Giraffe】神秘のキリン再降臨

   ↑  2016/01/23 (土)  カテゴリー: XBOX 360
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光と音の洪水。よく見かけるフレーズだが、しかしそう形容されるものの多くは案外と見かけ倒しだったりする。
だが『Space Giraffe』に関しては、その表現を疑う必要はないだろう。
設定を間違えたビジュアライザーと一緒に洗濯機の中に放り込まれ、注水から乾燥までぐるぐると回され続ける。
ポーズボタンを押さないかぎり、そんな正常な判断を失わせるような時間が延々と続くことになるのだ。
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"最後のゲームクリエイター"、"この世でもっとも偶蹄目を愛する男"、"なんとかと紙一重の人"、ジェフ・ミンター。
"真のカルト"の呼び名高い代表作『Tempest2000』を始め、『Gridrunner』や『TxK』などを送り出してきた才人だ。
その作品はどれもサイケデリックな色彩感覚と歪んだ平衡感覚、常人には理解できないキャラクターや突飛なサウンドの挿入といった芸風に貫かれている。
そして激辛を売り物にする料理店が、勢い余ってとことんやり過ぎた超激辛メニューをつい編み出してしまうように、この紙一重の才人も、ただでさえフリーキーなメーターの、その針をさらに振りきってしまうこともある。
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レトロアーケードの移植やカジュアルゲームが軒を連ね、まだ呑気な空間だった最初期のXbox Liveアーケードに出現した『Space Giraffe』は、そんなやりすぎてしまったゲームとして、様々な意味で賛否両論の話題を振りまいた作品だ。
明確に『Tempest2000』をベースとしながらも、冒頭の「テンペストとは違うよ」のメッセージで、これから遊ぼうとする者をいきなり戸惑わせる。
そのNot Tempest宣言を裏付けるのは、チュートリアルで一通り説明はされるが、それだけではさっぱり要領を得ないゲームシステムだ。
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曲がりなりにもシューティングゲームとしての基本から外れていなかった『Tempest』に対して、この『Space Giraffe』は敵を撃つことではなく、パワーゾーンを維持して引きつけた敵をまとめて跳ね飛ばす攻撃法を主体とする。
自機から発射される弾で敵を撃つ行為は、あくまでパワーゾーンを広げるための補助的役割でしかない。
そしてフラワー、ボフィン、ローター、フィードバックモンスターなど、その意図がまったくつかめない摩訶不思議な敵たち。
これらがそれぞれ登場する面では、それに応じたローカルルール的な対応を余儀なくされる。連中が複合的に現れるステージは、さらに対応がややこしくなってくるのだ。
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そんな筋道たてて把握することがとても難しいシステムは、あまりにもトゥーマッチで何が何だか分からないビジュアルや歪みに歪みきったフィールドの構成、そして牛や犬の鳴き声など関連性がさっぱり分からないSEによってぐちゃぐちゃにシェイクされ、ただでさえ戸惑うプレイヤーをさらに混乱させる。
過剰な光と奇矯な音、そして紙一重の人によって生み出された妙ちきりんなシステム。サイケデリックなんて生温い言葉ではとても追いつかない混沌の中のどっぷり浸かり、見ているだけで気がおかしくなりそうな光と音に感覚を同調させながら、ステージごとの真理(攻略法)を見つけ出す。
それを全100面も続けた先には、チャクラの5つや6つが開いてもおかしくはない。
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過剰な光と音のラッシュ、混沌に次ぐ混沌の連続の中にさしはさまれる、まるで水琴窟のように優雅な調べを鳴り響かせるボーナスステージも、とても印象深い。
そしてゲーム本体を離れてみても、Liveアーケードのあり方についての議論を呼び起こしたり、ミンターさん自ら「なんで売れないんだ…」と、そのセールスに嘆いたり(贔屓目に見てもそりゃムリだろう…)と、様々な話題を提供してくれた。
そんなカルトゲームがXbox Oneの互換に対応。気づけば8年前にこれを遊びこんだ時に比べて、我が家のテレビは大きく鮮明になり、オーディオ周りも強化されている。このゲームをさらに芯まで遊びこむ環境が整えられているのだ。
さあ、宇宙キリンよ再び漕ぎだせ、光と音がアナーキーに渦巻くカオスな宇宙に。

 

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