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【BMX XXX】禁断の路線転換

   ↑  2015/12/14 (月)  カテゴリー: PS2
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お調子者の目立とう精神から始まったエクストリームスポーツ。しかしそれはジャンルが成熟するに従って必然的に二極化の道を辿るようになる。
一つはより競技として純化する方向。Xスポーツのアティチュードをささやかに残しながらも、やがてはオリンピック種目にまで至ってゆく。
もう一つはTV番組「ジャッカス」に代表されるような、さらなるバカと無茶を究めようとする方向性だ。
動画投稿サイトの成長に伴い、この方向はもはやXスポーツという言葉からも逸脱した、素人たちの大バカ合戦にまで拡大する。
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この影響を受けてか、エクストリームスポーツを題材にしたゲームも、その多くがバカ路線に舵を切るようになった。
Xスポーツゲームの顔であるトニー・ホークシリーズの2003年作『Tony Hawk's Underground』と続編は、その象徴とも言えるような作品だ。
そしてその流れはチャリゲームの看板タイトル、デイブ・ミラシリーズにも訪れるのであった。
曲がりなりにも競技BMXライダーとしての成り上がりをメインテーマにしていた『デイブ・ミラ フリースタイルBMX』から一転、シリーズ第三作であるこの『BMX XXX』は、バカしか住んでいない街の中で、さらにバカな主人公がチャリをフリーダムかつアナーキーに駆って、素っ頓狂なクエストをこなすバカ路線にまっしぐら。
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ホームレスの替わりに空き缶を回収するのを皮切りに、大道芸人のおひねり箱をひっくり返してまわったり、バンジージャンプをためらっているチキン野郎を後ろからそっと押したり、仮設トイレをBMXにくくりつけてジャンプやトリックでシェイクして中の便秘野郎の便意を促進させたり。
デイブ・ミラやライアン・ナイキストに憧れて練習に明け暮れ、イーストウッドランプパークの大会で走ることを夢見ていたオレが、今こうして売春婦をケツに乗せながら火事騒ぎの街中を疾走しているのは一体何故だろう。
しかもそれらのクエスト、揃いもそろって"風が吹けば桶屋が儲かる"式の、常人には理解不能なチェーンコンボによって誘発されるのもタチが悪い。
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そんなバカ路線への急激な転換も、シリーズの煮詰まりとか時代の要請などを考慮すれば理解できなくもない。
しかしアクレイムは、これだけには飽きたらず、さらに禁断の方向へもハンドルを傾けてしまったのだった。
アクレイムが当時資本を注入していた過激プロレス団体ECWは、ハードコアの名のもとに過剰なバイオレンスとエロを売りものにしていたが、それに倣ったわけでもあるまいが、この『BMX XXX』も、エロ方面にもまっしぐら。
幕間のご褒美ムービーはストリップクラブのお姉ちゃんたちの実写映像。さらにはエディットでトップレスライダーの収録までをも目論だ。
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それらの要素をプロモーションで大々的に押し出す所業には、まず名前を貸しているデイブ・ミラがブチ切れ、すったもんだの挙句に彼は降板。
さらには各小売大手にも総スカンを食らい、この『BMX XXX』をめぐる一連のゴタゴタは、米ビデオゲーム界の老舗アクレイムの屋台骨を揺るがす。
そしてデイブ・ミラシリーズの他に、『スラッシャーSK8』や『Aggressive Inline』など、Xスポーツゲームの秀作を生み出していた開発会社Z-Axisまでもが煽りを食らって傾き、ここにXスポーツゲームの系譜の一つが絶たれたのであった。

<海外版>

 

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