ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【Submerged】ミクと気の乗らない水没都市旅行

   ↑  2015/12/01 (火)  カテゴリー: XBOX ONE
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住まう者のいない廃都市。しかしそれは決して息を止めはしない。
密林の奥に息を潜め、訪れる人も稀だったアンコールワットも、樹々の生命がひっそりと息づいていた。
水没都市はSFなんかでやたらと重宝がられるシチュエーションだが、そこもやはり水というあらゆる命の源に抱かれた場所だ。
朽ちかけた無機質な建物が並ぶ都市。だがそこは決してゴーストタウンなんかではない。
人影のまったくない荒れ果てた街の足元を、生命の母である海は静かに包んでいる。
息も絶え絶えな弟を連れて、少女はそんな水没都市にやって来た。『Submerged』は、その少女となり弟を救うためにひと気のない廃都市を探索するアドベンチャーゲームだ。
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海面から突き出す廃ビルの間を小舟で縫って進み、ルートを探って何かありそうな場所を目指す。
戦闘などの要素は一切ない。人ひとりいない水没都市の探索行動が、このゲームのすべて。
環境ソフトに近い探索ゲーム。琴線に触れる人はかなり多そうだし、かくいうオレも大好物のジャンルだが、しかしこの水没都市行が心躍らされるようなものだったかと言われると、ちょっと口ごもる。
特別ヒドい思いをしてはないが、それほど気の利いた場所に連れて行ってもらったわけでもなかった。そんな心に残らないパッケージツアーの参加者みたいな気持ちにさせられるゲームだった。
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戦闘や歯応えのある謎解きの不在は、ガチガチなゲーマーにとってはおよそフック不足の要因に思えるかもしれないが、それらを必要に感じない探索ゲーム好きにとっても、『Submerged』は決定的にフックが足りない作品だ。
CGで形作られた架空の世界。そこにただ彷徨っているだけで楽しいと感じられるような息吹をもたらすのは、こめられた情念であったり偏執的なまでのこだわりであったり、あるいは想像を絶するほど膨大なリソースであったりするのだろう。
舞台が水没都市に限定されていることがあるかもしれないが、『Submerged』はそのあたりがちょっと希薄だ。
きめ細かい時間と天候の変化や、丁寧に施された水辺の描写はあるにせよ、それを持ってしても印象に残るようなカットや風景は乏しかった。
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そんなパンチに欠けた淡白さを承知の上でか、PS4で発売される予定のバージョンには。『ミクと水没都市』という、ちょっとあざといタイトルが付けられるらしい。
プレイヤーのイマジネーションにおんぶするようなタイプのゲームなだけに、その辺のすれ違いがあると、オレのように義理の町内会旅行のような気分で終わってしまうかもしれない。
唯一このゲームで心に引っ掛かったのは、簡素な絵で綴られる少女の回想の中で、酒びたりの親父に娘が一言物申したら、逆上した親父が銛を振り回して大暴れする、まるで原始4コママンガのようなくだりであった。

 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2415.html

2015/12/01 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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