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【平田昭吾インタラクティブ絵本 おおかみと七ひきのこやぎ】

   ↑  2015/09/16 (水)  カテゴリー: 3DO
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前回のエントリで3DOはエロハードの先駆者などと持ち上げてしまったが、3DO社とトリップ・ホーキンスの名誉のために、一応弁護も付け加えておこう。
3DOをゲーム機として捉えている人には、なかなか理解しづらい話かもしれないが、3DO構想とは元々、音楽コンテンツにとってのCD、映像コンテンツにとってのVHSビデオやDVDのような、マルチメディアCD-ROMの統一規格であった。
DVDやCDのプレイヤーは、家電メーカーや音響メーカーなど様々な企業から発売されているが、3DO規格が目論んだのもまさにそれだ。
ソニーだろうがシャープだろうがフィリップスだろうが、各々が独自に3DO規格のマシンを開発してリリースすればいいんじゃないというのが、3DO社の基本的スタンスであった。
迂闊にそれに乗ってしまったのは、松下と三洋とゴールドスターだけであったが。
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リアルやトライを付けず単に3DOという場合、それは本来ハードではなく規格のことを指す。
DVD規格に基づくソフトが、アンパンマンからバコバコバスまでを網羅しているように、3DOがアダルトから幼児向けまで幅広いコンテンツを並べるのも、ごく自然なことであった。
だから3DOにはアダルトに負けないくらい、低年齢層向けのエデュケーション系ソフトも無駄に取り揃っている。
その中でもVividのセクシームービーソフトとちょうど対をなす存在が、一連の童話アニメ絵本シリーズだ。
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その総数はVividの一連のアダルトソフトと同じく全9作。
まずはイマ・カンパニーから『グリム名作劇場シリーズ』と題されたソフトが3本リリースされ、その後を受けてエルコムが発売したのが『平田昭吾インタラクティブ絵本シリーズ』全6本。
『グリム名作劇場』は、昔懐かしテレ朝系の同名番組のシンプルなソフト化。
対して『インタラクティブ絵本』は、平田昭吾という手塚プロ出身で童話アニメの元締めみたいな人が監修した独自企画だ。
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時々アニメーション混じりの止め絵に朗読ボイスが被さるスタイルで、朗読と字幕は何故か日英仏の3カ国語入り。
自然の摂理に従って捕食行為を行っただけのオオカミさんが酷い目に遭う不条理な話を、淡々と読み聞かせてくれるのは、「ああっ女神さまっ」のウルド役で知られる冬馬由美。
平田氏は後にDSで『こどものための読み聞かせ えほんであそぼう』というシリーズを展開しているが、こちらの朗読担当は由紀さおり・安田祥子姉妹。
この一点だけをとれば「3DOの勝ちだ!」と、言えなくもない気がする。
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大人向けエロから子ども向け童話までを満遍なくラインナップに揃え、老若男女が幅広く日常的に利用する情報家電を目指した3DOであったが、その目論見は想定の1%にも達しないうちにあっさりと頓挫。
トリップ・ホーキンスの提唱した新時代の統一メディア規格も、今では数少ない中古3DOソフトを扱う店の棚で、エロと童話が仲良く並んで鎮座しているカオスな状況を残しているのみである。

 

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