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【決戦Ⅱ】市川染五郎孔明見参

   ↑  2015/09/08 (火)  カテゴリー: PS2
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当時の家庭用ゲーム機としては驚異的なスペックをもったPS2の登場により、もっとも恩恵を受けたジャンル、それはタレントゲームであろう。
当の本人に顔を合わせられないようなCGモデルが横行していたPS1時代から一転、PS2の美麗なCGと、それに伴い向上した技術は、今まで暗黒CG化を避けていた綺麗どころたちをも、ゲームの世界に呼びこむとなった。
『決戦』は『真・三國無双』と並ぶPS2期のコーエーを代表するエポックメイクタイトル。
軍団規模でダイレクトに展開する戦場風景が新鮮だったリアルタイムストラテジーで、それまでのコーエーシミュレーションの殻を大きく打ち破った意欲作であった。
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アグレッシブであったこの頃のコーエーは、その続編に於いてもさらに攻めの姿勢を崩さなかった。
関ヶ原の戦いを描いた前作から、今度はコーエーのドル箱三國志がテーマに。
さらに一部にキャラクターに実在俳優やタレントをモデルに起用して、話題性を得ることもしっかりと怠らない。
しかし『七つの秘館』に代表されるように、コーエーの著名人起用には昔からちょっとばかりクセがある。
そしてその妙な偏りは、本作では市川染五郎孔明という、このゲームの購買層のどこにヒットするんだか分からないキャラクターとなって結実するのであった。
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その染五郎孔明と並ぶ関羽と張飛は、後々の無双シリーズですっかりお馴染みになる、あのモデリング(ただし無双キャラクターが定まる前なので、声優は別人)。
いつもの調子の関羽張飛のその脇で、市川染五郎が軍扇を片手に諸葛亮孔明然として振る舞う光景は、クロスオーバーという言葉ではとても収まりがつかず、軽くめまいがしてくる。
この染五郎孔明に留まらず、『鬼武者』シリーズの金城武や松田優作もそうだが、俳優がその役柄を演じているというポジションが機能せずに、その人自身がダイレクトにゲームの中に登場しているような印象を与えてしまうのが、役者にゲームキャラクターを演じさせる試みの最大の問題点だろう。
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貂蝉=中山エミリ、孫権の妹=野村恵里、ヒミコ=佐伯日菜子、孟獲=宮川大助、祝融=宮川花子。染五郎以外にも三國志ワールドへの闖入者はまだまだいる。
微妙にトレンドを外した、そして統一感のさっぱりない顔ぶれが、これまたコーエーの著名人起用らしいところだが、しかし『よしもと麻雀倶楽部Deluxe』では、「この人、いったい誰ですか?」としか言い様がない酷いCGモデリングを施されていた宮川花子姉さんなどは、実際よりも若干美形に描いてもらった上に、スタイル抜群のボディを与えられた今回のモデルは、本人にとっては満足のいくものではないだろうか。
もっともプレイヤーは、この人と旦那が祝融孟獲と称して繰り広げるいつもの漫才を前に、ただ無表情になるしかないのだが。
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このピンポイント著名人起用に加え、荀彧や許褚は女、于禁はオネエキャラ(配下は于禁ガールズ)、劉備の幼なじみとかでやけに出しゃばってくるオリジナルキャラに、張飛の三人の娘は声がみんな前田愛(Aim)。
そして肝心の劉備と曹操は、延々と中山エミリを獲りあっている(天下はそのついで)と、「三國志なんて単なるモチーフだぜ」と言わんばかりに繰り広げられる突き抜けたやりたい放題は、あの無双シリーズがおそろしくクソ真面目で、けれんのないゲームに見えてくるほどだ。
しかしこの度を越しすぎた三國志異聞っぷりが祟ったのか、『決戦』シリーズの三國志編はこれ一本で打ち止め。
そして以後、コーエーの主軸が無双シリーズに収束されてゆくにあたって、微妙に被るところの多い『決戦』シリーズは、残念ながらそのまま棚上げされてしまうのであった。



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2015/09/08 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


つい最近「決戦Ⅲ」を実況配信しましたが、あれでもまだぶっ飛び具合が抑えられていると痛感しましたね。
当時決戦Ⅱを遊んだ時はこういった事情を知らずに遊んでいましたから、
無双シリーズが固まるまでにどれだけの迷走があったのか、そしてそれを抑えきった故の結果があるのだと思うと感慨深いものがあります。

悪食「」 |  2015/09/14 (月) 12:22 No.1121


Ⅱのテンションを、そのまま以降に広げられなかったのが、無双シリーズとの明暗を分けてしまったような感もあります。
決戦の古谷徹劉備とか、玄田哲章張飛など、声優のキャスティングはこちらの方が豪華だったのになあ。

与一 |  2015/09/14 (月) 22:13 No.1122

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