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【稲川淳二 真夜中のタクシー】タクシードライバーの受難

   ↑  2015/08/09 (日)  カテゴリー: PS1
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深夜のタクシーにとって流しの客は非常にありがたい存在だ。よほど雰囲気が妙じゃない限り、それを拒む理由などない。
ましてや相手はテレビで勝手知ったる有名タレント。物腰もいたって普通だし横柄なところもない。
だが、「いやあ、観てましたよ、モルモットおじさん」と、話を振ろうとしたのを遮るかのように、一対一の密室で突然怪談語りが始まるとなっては話は別だ。
こっちはおカネを戴く身。それなのに向こうの方から、わざわざサービスをしていただく必要も謂れもない。
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そんな戸惑いなどまるで関知しないかのように、例のテンションで怪談をひと語りしてタクシーを降りてゆく稲川淳二。
しかしこれはこの不幸なタクシー運転手に降りかかった災難の、ほんの幕開けにすぎなかったのだった。
次に乗せたのは健康そうなスポーツマンタイプのサラリーマン。
稲川淳二が車内に残していった陰鬱なムードを振り払うかのように、客の趣味だというダイビングの話題で盛り上がっていたのも束の間、客は突然表情を硬くすると、
「そう言えばこの前、湖にダイビングに行ったとき、ちょっと奇妙な出来事があってね……」
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それからはもう乗せる客乗せる客みんな揃って、創作だか実体験だか、とにかく隙あらば怪談を一席披露しては降りてゆくの繰り返し。
いくら客と会話の相手をするのも仕事の内とはいえ、100%怪談ばっかりだったら、さすがに堪ったもんじではない。
松平定知に蹴りを入れられたり、NOSAWA論外にクルマを強奪されてしまう以上の、タクシー運転手の受難がここにあった。
そしてこの傍迷惑な夜の営業は、一晩だけでは収まらず連日連夜に渡って続くのである。
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いくら一方的に怪談を聞かされる身とは言え、運転手にも選択権らしきものはある。
暗い夜道で手を上げている客を拾うか拾わないかは、運転手の胸先三寸次第。これによって語られる怪談が分岐するシステムだ。
もっともそんな乗車拒否を繰り返していれば、そのうちタクシー運転手にとっては怪談なんかより遙かに怖い、東京タクシーセンターからの訓告が来てしまうような気もするが。
しかし陰鬱な怪談でも、披露するのは稲川淳二以外はその筋の素人。
ぶっちゃけ訓練を受けた役者さんの明瞭な語り口ほど、本来は怪談にまったく向いてないものも他にはない。
そんなちっとも怖くない怪談のローテーションにうんざりしているときは、夜道で再び手を上げている稲川淳二の顔を見ると、「やっと真っ当な怪談が聞ける」と、なぜか逆にホッとしたりするのであった。
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当事者意識をまるで持てないまま、ただだらだら怪談を聞かされるだけだった『稲川淳二 恐怖の屋敷』から一転、深夜の密室というシチュエーションと基本的に仕事だから逃れられないなんて消極的拘束理由で、怪談語りの迷惑さと鬱陶しさを一段と際立たせた"PSで稲川"シリーズの第二弾。
しかし稲川淳二がいくら孤軍奮闘しようとも、真夜中のタクシー運転手にとって真の恐怖は、酔っ払った漫才師やプロレスラーやNHKアナウンサーである事実だけは、そう簡単に揺らぎそうもないのであった。



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