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【World of Tanks】長宗我部盛親状態

   ↑  2015/08/03 (月)  カテゴリー: XBOX ONE
司馬遼太郎の比較的初期の作品に「戦雲の夢」という長編がある。
四国を統一した英傑、長宗我部元親の後を継いで、戦国大名としての長宗我部家最後の当主となってしまった盛親を描いた小説だ。
この盛親のターニングポイントとなってしまったのが、かの関ヶ原の戦い。
成り行き上嫌々西軍につき、決戦当日は南宮山の一番奥という、やたらと消極的な場所に布陣。
戦況をさっぱり把握できないままじっとしているうちに大勢が決してしまい、慌てて国許に逃げ帰って謝ったけど許してもらえず改易されてしまう、なんとも締まらない顛末を残すハメとなった。
あの時もっとポジティブに動いていれば。「戦雲の夢」の盛親は、いつまでもこのことを悔やみ続けているのだが、その悔やみ方もまた執着心に乏しくて、まあ野心や業の薄い名家の御曹司のサンプルみたいな人だ。
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『World of Tanks』で、よく関ヶ原の戦いの盛親みたいなシチュエーションに陥るケースがある。
これは特に駆逐戦車で出撃したときに顕著だが、そのマップで本来駆逐戦車が効力を発揮する布陣位置から外れた場所に陣取ってしまい、激戦区から蚊帳の外に置かれた状態でのんびり待っているうちに、いつの間にか中央で勝負は決していて、後はもう逃げ回るしかなくなってしまうようなパターンのことだ。
マッチ開始直後に突然囚われてしまった、「あまり前に出過ぎて序盤の矢面に立ちたくない」という気後れが、その消極的態度の最大の理由だが、自分では慎重に行動している(あるいは自分に無理矢理そう言い聞かせている)つもりでいるから始末に悪い。
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「もっと早めに位置替えしていれば(とっとと南宮山から動いていれば)」
「周りの味方が煮え切らない場所に陣取りやがるから、それに付き合っただけだ(オレは毛利勢や長束勢に付き合っただけだ)」
「味方索敵の不備が悪い(関ヶ原を覆っていた霧が悪い)」
「戦機さえ掴んでいれば、オレのヘルキャットの90ミリ砲はスクラップの山を築いていた(精強な土佐勢5000が山を駆け下りて主戦場に雪崩れ込んでいれば、家康の首だって獲れてた)」
「そもそも開戦早々、ボイチャで指示出しまくってリーダー気取りだった奴に説得力がまるでなかったのが悪い(そもそも三成の青びょうたんに人望がまったくなかったのが悪い)」
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そう周囲に責任を転嫁してみても、一番悪いのは自分の判断力と決断力の欠如という事実が揺らぐはずもなく、残党狩りに散らばる敵の目を必死に逃れながら、おのれの身分が土佐一国の国主のような責任ある立場でないことに、これまた消極的にホッとするのであった。
WoTプレイヤーなら誰もが一度は身に覚えがあるかもしれない長宗我部盛親状態。
立ち回りの妙や戦車を取り回す技術も確かに大切だが、このゲームで何よりも求められるのは、やはり果断さであることを教えてくれる故事である。




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