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【Battlezone】覗き窓の向こうの未来

   ↑  2015/05/01 (金)  カテゴリー: XBOX 360
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オヤジたちがテーブル筐体に100円玉を積みあげて、インベーダーや雀ピューターを遊んでいた創成期のゲームセンター。
そんな泥臭い空間に、その筐体は舶来の香りをぷんぷん漂わせながらやってきた。
ピンボール台を思わせるバタ臭いデザインが側面に施されたアップライト筐体から突き出るのは、二本のボタン付きスロットルレバー。
他のアップライト筐体とは一線を画す存在感を醸し出しているのは、スクリーンを覆うスコープを模した覗き窓の存在だ。
当時のオレにとってはとてつもない大金である100円玉を、意を決して投入口に放り込み、レバーを握り締め覗き窓に顔を押し付けてモニターを覗き込むと、そこに広がっていたのは緑の直線で描画された、得も言われないあやかしの電脳空間。
その寂寥としたベクタースキャンの景色の中に、オレは確かに未来の情景を垣間見たのだ。
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特殊な二本レバー操作でスクロールする、漆黒の空間の中に緑の線画で描かれた未来空間。
マンガチックなドット絵と違って、その冷たくシャープなラインが織りなす小宇宙は、"来るべき未来"を強烈にイメージさせるものだった。
目の前で展開する未来のインパクトをさらに強めてくれたのが、スコープ風覗き窓のギミックだ。
これに顔を埋め込まんばかりにしてプレイしていると、周囲の景色が遮断されて没入感がより一層深いものになる。
ゲームセンターを支配していた『クレイジークライマー』や『ジャンプバグ』の、人をなめくさったようなゲームサウンドも、『バトルゾーン』の筐体を覗きこんでいる間は、一切気にならなくなる。
このゲームを遊んでいる限り、オレの心は俗世間のゲームセンターを離れて未来の戦場を彷徨っているのだ。
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スクリーンに緑色のヒビが入ってゲームオーバーを告げられ、覗き窓から顔を離して背後を振り返ると、そこはタバコの煙やどうでもいい話し声が響くいつものゲームセンター。
僅か数分間の未来体験から、あっという間に日常に引き戻されたときの、あのなんとも言えないせつない気持ち。
さっきも言ったが、当時のオレにとって100円玉は今の1万円札に相当するような貨幣価値を持つ。この未来を再び体験するためには、また数ヶ月先を待たなければならないのだ。
3Dゲームの草分けとしてゲーム史に残る傑作中の傑作、アタリの『バトルゾーン』。
Xbox 360においては、Stainless GamesによるLIVEアーケード版と、今では露と消えたGame Room版と、二度に渡って復刻お目見え。
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このXBLA版『Battlezone』は、他のStainless Games産アタリクラシック復刻タイトルと同様に、リファインされたEvolvedモードに、オリジナルを再現したClassicモードが付随した二本立て構成。
Evolvedモードにはマルチプレイモードも搭載され、プレイアビリティも格段に向上しているのだが、それでもやはりついつい遊び込んでしまうのはClassicモードの方。
昔を懐かしんでいるわけじゃない。あのとき細切れでしか体験できなかった未来に、今になってオレがようやく追いつくことができたのだ。

<国内ストア未発売>




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