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【Assassin's Creed Ⅳ Black Flag】海賊共和国の栄光と黄昏

   ↑  2015/03/12 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
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ぬけるような青空にくっきりとした雲、どこまでも続く青い海にコントラストを加えるのは白い波頭、あちらに見えるのはエメラルドの入江に挟まれたビーチ。
しかしそれらと共にあるのは、そんな美しい風景とはまったく対極にある、もう一ヶ月近く風呂にも入っていない薄汚く下品な野郎どもだ。
ようこそ、オレ様の船ジャック・ドー号へ。いつの時代でも海賊は、あんまり利口じゃない男たちにとっての憧れであり自由の象徴。
ここではサービス残業や自己啓発の強要、パワーハラスメントや派遣切りなんて言葉は存在しない。そんな言葉が生まれる前だからだ。
24時間逃げ場なし、懲罰は海にどっぼーんで後腐れなし。元祖ブラック企業とはうちのことだ。なにせ海賊なもんでな!
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使い捨ての船員たちをあごでこき使いながら、オレは自ら舵を取る。
帆を掲げるのは漂流物や漂流者がそこら中にうようよする18世紀のカリブの海。おそらくこの世でもっとも海賊の名がロマンを持って栄えた時代だ。
チャールズ・ヴェイン、ジョン・ラカム、スティード・ボネットにベンジャミン・ホーニゴールド、そしてもちろん"黒ひげ"ことエドワード・サッチ、悪い奴らはみんな友だち。
史実でも名を馳せたこの実在海賊たちと共に、カリブ海を狭しと駆けまわり、イギリス船もスペイン船も分け隔てなく平等に襲い、刃を向けてくるやからはみんな血祭りにあげる。
陸に上がっては奪った積み荷を売っぱらい、またぷいっと海に出る。気分転換は漁と沈没船のサルベージ。オレは自由気ままな海の男。もうオレを束縛するもんなんてこの世には………、ある。アサシンという傍迷惑な使命が。
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カリブ海に束の間かがやいた海賊共和国にやがて水を差してくるのは、アサシン教団とテンプル騎士団の飽きもしない闘争。
オレはもちろんのこと、いずれも魅力的な実在海賊たちも、このだらだらとした争いに否応なしに巻き込まれるのであった。
主人公エドワード・ケンウェイの。おそよ海賊らしくないフード姿は、「お前は海賊を満喫してるようだけど、これ一応アサシンクリードだからね。そこんとこ忘れんなよ」という、野暮な戒めみたいなものだ。
これを脱ぎ捨てて、Uplayのリワードで貰った正調海賊ルックに着替えるのは、そのアサクリ縛りに対するオレのせめてもの抵抗。ああ、まさかUplayをありがたいと思う日が来るとは思いもしなかった。
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わらの山に身を潜め、タカの目を使ってこそこそと尾行し、人目につかずこっそりとターゲットを始末する。
問答無用で押し付けられるアサシン業務に、海の生活で盛り上がった心もトーンダウン。
それでも、「ぶっちゃけ6作目にもなると、こういうことはもうとっくに飽きちゃってるんですけど!」なんて文句をぐっと飲み込めるのは、これを辛抱すれば、またあの魅惑的な海に戻れるからだ。
「船長、お帰りなさい!」 ああ、もう野暮用やっと終わった。帆を全開にしろ、さあ、出航だ!
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ノルマのようなアサシン業以上に水をぶっかけてくるのは現代編だ。
潮の香りを本当に感じるくらい盛り上がりに盛り上がったところで、思い出したように飛ばされる現代のアブスターゴ社。
いくら現実の自分では及びがつかないような豪華オフィスとはいえ、それはまるで「お前は勇敢な海賊じゃなくて、ただの穀潰しのゲーオタだよ?」と再確認しているかのようだ。大きなお世話だバカヤロウ!
おそらくプレイヤーのほとんどが、「もうアムニスだのなんだの、そんな設定どっかにうっちゃっていいよ」と思っているかもしれない現代編をさっさとノルマ消化して、船員どもただいま、帆を全開にしろ、さあ、出航だ!
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戻ってくるのは海賊共和国の栄光と黄昏を駆け足で体験する物語。
あの陽気で残忍で抜け目のない仲間たちも、いつしかバラバラになりそれぞれの道を歩き出す。
そして多くの者がカリブ海というステージから去り、やがてエドワード・ケンウェイだけが一人ぽつんと大海原に取り残されたのなら、それはプレイヤーが海賊の黄金時代に自ら幕を引く時がやって来たということだ。過去の日々を懐かしむのはそれが終わってからでいい。
マネー、パワー、リスペクト。スラム街の成り上がり精神を数百年早く体現していた男、エドワード・ケンウェイが最後に行き着く終の棲家は、果たしてどこであろうか。
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そんな終着点も含めて、(アサシンと現代編以外の)あらゆるすべてが確かな手応えと極上のロマンチシズムを感じさせるアサクリシリーズ最高の傑作。
惜しまれるのは、これがアサシンクリードのシリーズとして出されたことだ。アサシンやテンプル教団のくびきから離れて、オレはもっともっと自由に海を巡りたかったのに。
フードにもアサシンブレードにも"観測所"にも背を向けて、船員たちの調子っぱずれな歌声に包まれながら、白い波涛を越えていつまでもどこまでも。

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