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【シャドウ オブ メモリーズ】死に至る運命

   ↑  2015/01/20 (火)  カテゴリー: PS2
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開始早々主人公が死んじゃうゲームというのも、なんかそれだけで一つのジャンルを形成できてしまうくらい数多いが、もちろん他のジャンル同様に、その中でもピンからキリまでがあったりする。
では数ある開始早々主人公が死んじゃうゲームから傑作と呼べるモノはどれか?
色んな意見があるだろうが、ここで推しておきたいのは、PS2初期に出た3Dアドベンチャー『シャドウ オブ メモリーズ』だ。
舞台は現代ドイツの街。主人公は謎の美形男子。しかし彼はそのイケメンぶりも儚く、ゲームスタート早々わずか数十秒で謎の暴漢に刺されて命を落としてしまう。
「うっそ、オレ死んじゃったの!?」
事態を把握する主人公アイクであったが、このまま成仏してしまってはゲームが始まらない。
おせっかいな謎の人物から渡された時間を超える転送機を手に、アイクは何が何でも自分を殺しにかかってくる非常な運命に立ち向かうのであった。
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暴漢に刺されたのはひと気のない場所。だったら時間をちょっと遡って、その場所に多くの市民を集めてしまえばいい。
そして元の時間に戻れば、人っ子ひとり居なかったはずのその広場は、人目がたくさんある賑やかな場所に。
さすがにここでは暴漢も堂々と手を出せないだろう。死に至る運命を無事クリア、やったね!
と、喜んでいられるのも束の間。今度は燃え盛る建物の中で、あえなく焼死してしまう運命が待っているのであった。
そんな用意周到な運命にアイクだってめげてはいない。なんたってオレの手には時を遡れる時間転送機がある。
さっそく火事が起こる前の時間に戻って、建物の裏でくすぶっている小さな炎を鎮火。死に至る運命を無事クリア、やったね!
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しかし運命だって、そうそう簡単に理を変えられても困る。死を回避して油断しているアイクに襲いかかるのは、大木の陰に隠れていた謎の暴漢。ぐさっと刺されて三度目のご臨終。
今度の運命回避は、ちょっとスケールがデカくなる。遡った先はは400年前。街並みは現代とは大きく変わっているが、街の中心にある広場だけはそのままだ。
そしてその中心に、今まさに小さな木を植樹しようとしている男が。
ちょっとそこに木を植えるんじゃねえ! その木がやがて大木に育って、めぐりめぐってオレの命を狙う輩がそこに潜むことになるんだからよお!
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念には念を入れて、なんとしてでもアイクを強引に死に誘おうとする運命と、その死へのプログラムから、まるでデバッグ作業のように一つずつ要因を潰して回るアイク。
その根比べは1584年から2001年まで、数世代に渡る時間を股にかけ、それぞれの時代の人を巻き込んだり巻き込まなかったりしながら、運命の糸が完全にほぐされる時まで続くのであった。
そしてその過程で一つの流れにリンクしてゆく街の歴史と、やがて露わになってくるアイクの運命の秘密。
小じんまりとしたスケールの舞台ながらも、この街がまるで生命体のような躍動を感じさせるのは、ここにいわゆるモブキャラクターという記号的役割が存在しないから。
この街に息づくすべてのキャラクターは、ちょい役に至るまで確かな人格を与えられ、そしてそれは400年を超える時間の流れの中で一つに繋がっている。
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死に至るおのれの運命を変えるだけでなく、その過程で多くの人たちの運命と触れ合ったり肩をすれ違ったりしながら、やがてアイクが辿り着くねじ曲げた運命はマルチエンディング。
インタラクティブに紡ぐゲームならではの物語に圧倒させられる、プレイステーション2の隠れた傑作ADV。
後にPSPに移植もされたが、その際に大きな欠点であった、ゲームの進行に支障をきたすほど薄暗かったビジュアルが改善されずそのままだったのは、ちょっと残念だったかな。



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