ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

雑誌【3DOマガジン】

   ↑  2015/01/13 (火)  カテゴリー: 書籍・コミック
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今でこそ雑誌系メディアとゲームファンの関係は、だいぶ希薄なものになってしまっていますが、まだネットが発達していない時代において、両者はまるで蜜月の新婚夫婦のような関係を築いていました。
ファミ通に始まって、電撃にヒッポン、じゅげむにゲームウォーカーと、総合誌だけでも様々なタイトルが書店の棚に溢れかえり、ゲーム関連書籍は出版界の中で大きな存在感を誇示していたのです。
そんなメジャー総合誌の一方で、セガマニアのバイブルとなったBEEP!のように、少数派の拠り所となりカルトな人気を誇った雑誌もありました。
今は例えマイナーハードのマイノリティユーザーと言えど、ネットを通じて同好の士と簡単に繋がれてコミュニティを築くことができますが、当時はそうした役目を果たせるのは各ハードの専門誌しかありません。
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なんの因果か3DOユーザーになってしまった私でしたが、周囲にこんなハードを所持している物好きはおらず、ゲームショップに行っても、その店で3DOのソフトを購入しているのは、明らかに私一人しかいないことがありありと分かるような有り様。
もしかして3DOに入れあげてる人間は、この世に自分一人しかいないんじゃないんだろうか?
不安に駆られることもしばしばでしたが、そんな時に3DOにも確かなユーザーコミュニティがあることを証明し、私の心に安らぎをもたらしてくれたのは3DO専門誌でした。
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3DOの専門誌は、ファミ通や電撃からも単発の特別増刊がご祝儀的に発売されましたが、定期刊行されたのは徳間書店インターメディアの3DOマガジンただ一つです。
なにせ3DOの情報は、ファミ通本誌ですらも、ほとんど扱わないような状態。ハードやソフトの情報は、これ一誌にしか頼る術はありません。
そんなすがるような3DOユーザーの期待を一身に背負った同誌の内容は、こってりと濃いものでした。
ソフト数の少ない3DOの情報だけで雑誌を一冊作るのも、なかなか大変な話ですが、その分一つ一つのソフトの記事は文章量の多い読み応えのあるものとなり、攻略情報なんかも毎号充実していました。
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ゲーム誌にCD-ROMが付属してくるスタイルも、コンシューマ系では3DOマガジンとPCエンジン専門誌が、その草分けです。
付属CD-ROMの内容は、3DOソフトの体験版とムービー、そして発売済み3DOソフトのデータベースが基本。フォトCD関連のコンテンツも目立っていたのは、同規格の再生機能をデフォルトで備えた3DOらしいところです。
そして日本では発売されていない海外タイトルに、毎号数ページを割いていたのも、3DOマガジンの大きな特徴でありました。
洋ゲーなんて言葉すら生まれておらず、輸入された洋版ソフトを買うこと自体が極めて特殊な行為であった時代でも、我々はこの雑誌を通じて『Psychic Detective』や『Plumbers Don't Wear Ties』といった、様々な奇作怪作カルト作の存在を知ることができたのです。
あ、それとアダルト系ゲームのページが存在したのも、他のハード専門誌にはない3DOならではの特徴でしたね。
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CD-ROMが付属した号などは、当時としてはかなり割高な1500円近い価格になったりもしましたが、3DO関連の情報を扱った媒体が、この世にこれ一誌しかない状況下では、ちっとも高いなどとは感じませんでした。
選ばれし3DOの中からさらに選ばれた3DOマガジン読者。終刊号で発表された3DOアワードは、そんな選ばれし者たちの情念が集ったような企画でしたが、大本命と思われた『Dの食卓』の得票が、通常版とディレクターズカット版に真っ二つに割れてしまい、結局大賞を取り逃してしまったオチが最後につきました(漁夫の利で大賞を得たのは『ポリスノーツ』)。
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94年から96年に渡って、ソフトカタログ増刊号も含めて全部で15号が刊行。常に逆風にみまわれていた中で、終刊号まで完全オールカラーを貫きます。
その2年の間に、創刊当初はそれなりに露出のあった高城剛氏が次第に影を潜め、代わりに飯野賢治氏が浮上してきたり、末期にはユーザーですら空手形に終わるだろうと割り切っていたM2構想をヤケクソでプッシュするなど、様々な流れがありました。
表紙を飾った妙ちきりんなイメージキャラクターの名はフランキー。一般的な知名度は皆無でしょうが、3DOユーザーにとっては高城氏や飯野氏と並ぶ、立派な3DOの顔です。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2236.html

2015/01/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


飯野賢治さまも故人なのですね。

ページを開いた雑誌は与一さまのコレクションなんでしょうか?雑誌は普通の書籍より劣化が激しく傷みやすいような。
主人が「ロードショー」「スクリーン」などの映画雑誌を蔵いっぱい溜め込んでますが埃と黴で近寄ったら体を壊すレベルです。綴じてあるホチキスも錆びてるし。

奈良の亀母 |  2015/01/14 (水) 14:57 No.995


3DOマガジン、高価だっただけあって、良い紙質にかなりしっかりした無線綴じが施されているので、びっくりするくらい状態がいいままです。
同年代の雑誌でも、ぺらぺらの紙を使ってたものなんかは、やはり今じゃかなり見るも無残になっちゃってますけどね。

与一 |  2015/01/15 (木) 17:58 No.997

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