ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

この記事に含まれるtag :
ギャルゲー  

【ときめきメモリアル ドラマシリーズvol.1 虹色の青春】

   ↑  2014/11/18 (火)  カテゴリー: セガサターン
14111807.jpg
高校のときは剣道部に入っていた。
とは言ってもインターハイ目指しての強豪との熾烈な戦いとか、厚い層を乗り越えてレギュラーの座を獲得するためのたゆまぬ努力とか、あるいは弱小高校のどん底からの逆襲とか、そういう青春スポ根ドラマじみたこととは一切無縁だった。
経験者だからという理由でただなんとなく入部し、人数が少ないもんだからただなんとなくレギュラーになり、地区大会ではいつもただなんとなく三回戦くらいまで進み、そしてただなんとなく三年間を終えた。
自分ではそれなりに努力や研鑽を積んだつもりではいるが、「お前は脇目もふらず真剣に剣道に励んだのか」と問われれば、「いやー、正直自信ないっすねえ……」と、ただなんとなく返すしかない。
14111801.jpg
もし毎日弁当作ってきて励ましてくる虹野沙希みたいな可愛いマネージャーでもいたら、もうちょっとは部活動に身を入れていたのかもしれないが、あいにくと部にいた女子は、オレが陰で"極悪同盟"と呼んでいたくらいの巨女揃いで、体当たりでもこっちを吹っ飛ばしかねない勢い。
鍔迫り合いのときに思わず「柔道でもやったほうがいいんじゃねえのか!?」と憎まれ口を叩くと、こちらのスネに全力の蹴りをぶち込んでくるような始末だった。手作り弁当で励ますとか遥か以前の問題である。
「あのときもっとこうしておけば……」は、オレの人生の定番だが、それは高校生活だって例外ではない。
もっと全身全霊をこめて部活に打ち込んでおけばよかったもそうだが、それよりももっと重要な後悔がある。虹野さんのいる学校に行かなかったことだ。
14111804.jpg
『ときメモ』のスピンアウト作品『ときめきメモリアル ドラマシリーズVol.1 虹色の青春』は、そんな本気になりきれなかった部活に悔いを残すかつての高校生のみならず、高校時代におよそ運動とは縁がなかったような者たちまでをも、王道かつベタベタな青春スポ根ドラマに誘ってくれる名作ADV。
このもう一つの高校生活を、オレはひたすらサッカーに打ち込んだ。
スポーツ観戦も好きなオレにとって、サッカーだけはなぜか縁遠いメジャー球技だが、それでもあえてルールすらよく分かってないサッカーをチョイスしたのは、虹野さんに誘われたからだ。
これほどすべての道理を跳ね返す正当な理由が他にあるだろうか? もし虹野さんに「あなたには根性があるわ。イスラム国に行って戦わない?」と勧誘されれば、オレは喜んでシリアへの渡航方法を模索していることだろう。
14111803.jpg
手からこぼれ落ちていったレギュラーの座。それを代わりに掴んだのは下級生。悔しさを胸に隠して、オレはひたすら球拾いと、ボール磨きと、練習という名のワケの分からないフリーキックミニゲームに励む。
これが実際のオレだったら、その下級生のスパイクに釘を仕込むなどの、もっと実利的な行動をとっているだろうが、虹野さんのいる手前さすがにそういったマネはできないし、コナミもそんな気の利いたコマンドは用意していてくれない。
『ときメモ』メンバーの中で一押しである朝日奈さんの未登場も本来なら嘆くところであろうが、もし今の立場で朝日奈さんに「どっか遊びに行こーよ」と誘われたら、「そうだよねー。球蹴っ飛ばしたりとか意味分かんないもんねー」と、あっさり青春スポ根ドラマを投げ出してしまうだろう。
14111802.jpg
地道な努力を重ねて、人目のつかないところで適当にいじけて、途中で「オレ、サッカーやめる」とかお決まりを言い出して、虹野さんを悲しませて、そして最後は晴れてレギュラーの座と虹野さんの両獲りと相成るのだ。
なんと実りある青春だろう。オレが本来送るべき高校生活は、こういうものであったはずなのかもしれない。
こんなベタベタな青春ドラマから臭みをさっぱり取り去っているのは、元々本編ではスポ根ものヒロインのパロディ的存在であった虹野さんを、半周させ居住まいを正して本来の役割に生真面目に徹しさせたからであろう。
14111805.jpg
だったらオレも真面目にオレの役割を全うしよう。今までは斜に構えていたベタベタ青春ドラマに、真っ向から取り組んでやろうじゃないか。
何よりも虹野さんのためにも。だいたいこの人、放っておいたら将来、どぎつい上昇志向だけが取り柄のろくでもない男に引っかかっちゃう危険性が大だし!
『ときメモ ドラマシリーズ』は次いで二作品がリリースされたが、『Vol.2 彩のラブソング』は、バンドの人間関係なんてこんなご大層なものじゃないことを知ってしまってる&ぶっちゃけヒロインがつかみ所ない。『Vol.3 旅立ちの詩』は、朝日奈さんがヒロインじゃなかった(極めて個人的な理由だが)と、それぞれの理由で今ひとつ乗り切れない内容となり、このベタベタ青春スポ根ドラマの充実感には、遥かに及ばなかったのだった。



この記事に含まれるtag : ギャルゲー 

(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2202.html

2014/11/18 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment

コメント:を投稿する 記事: 【ときめきメモリアル ドラマシリーズvol.1 虹色の青春】

お気軽にコメント:をぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメント:として投稿する。(管理人にのみ公開)

Trackback