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【Forza Horizon 2】トレイン・イン・ヴェイン

   ↑  2014/10/16 (木)  カテゴリー: XBOX ONE
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♪ 職も見つかった 服と住むとこも探さなきゃ そんな些細なことどうにでもなるけど お前の愛がなくちゃ何も始まらないんだ <The Clash - Train in Vain>
まだステロタイプなパンクのイメージばかりが突き刺さっていた10代の頃、The Clashのレパートリーでもミック・ジョーンズがリードボーカルをとる曲はあまり好きではなかった。
ジョー・ストラマーのやさぐれたボーカルに対して、ミックのよく言えば自然体、悪く言うと隙だらけな歌声は、アルバムの中でもどうしてもブレークタイムのように響いてしまっていた。
当時はレコードだからそんなことできなかったが、もしあの頃ClashのアルバムをCDで手に入れていたら、ミックがボーカルのナンバーは片っ端から曲送りしていたかもしれない。
そんな彼のボーカルに対する印象が変わってきたのは、Clash空中分解後、彼がBig Audio Dynamiteを結成してしばらく経ってからあたりだ。 いつしか彼の歌声が自然と心地よく耳に染み込むようになり、思い直してClashを聴き返してみては、ミックのボーカル曲がどれも粒揃いであることに、遅まきながら気づくのであった。 "
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"Train in Vain"は、もともとそれほど重要なレパートリーだったわけじゃない。
本来別の形でリリースされる予定だったものが、諸事情により二枚組アルバム「London Calling」に発売直前で急遽差し込まれることになった曲だ。
だからオリジナル盤には、この曲のタイトルもクレジットも記載されていない。"Train in Vain"というタイトルにしたって、歌詞の内容とは一切関係ない便宜的な曲名。
そんな経緯を持つ曲が、おそらく本人たちの思惑をはるかに超えてリスナーに支持され、今ではあの名作アルバムの無くてはならない大団円となったのは、純粋に楽曲の素晴らしさによるものだろう。
The Clashのパブリックイメージとは、およそかけ離れた未練がましい失恋の歌を、ミック・ジョーンズがあの作為のカケラもないピュアなボーカルで歌い上げる。
そしてタイトルの由来にもなった、列車の駆動を連想させる軽やかでグルーヴィーなトッパー・ヒードンのドラムが無かったら、この曲は案外と平坦な印象のものになっていただろう(事実、トッパー脱退後、テリー・チャイムズがその後任を務めた頃のライブトラックでは、"Train in Vain"は驚くほど精彩を欠いている)。

『Forza Horizon 2』にあるショーケースイベントの一つ、ランチア・フルヴィアを駆っての列車と1対1のレースに、"Train in Vain"が曲ごと引用されたのも、単にトレイン繋がりというだけで、ミックのボーカルと同様に大きな作為や思惑とは無縁だったのかもしれない。
だけどそんな無作為な思いつきは、緑の草原に浮かぶ抜けるような青空と、それを切り裂く列車の白い蒸気と並走する赤いフルヴィア。
このあまりにも素晴らしすぎるコントラストに、ミックの気持ちのいい歌声と70年代ディスコ風の軽快なリズムという、さらなる鮮やかな彩りを加えた。
それに絡むのは機関車のけたたましい唸り声と、それに呼応するかのようなフルヴィアのエンジン音。
テレビモニターの中に浮かぶのは、絵画などのそれとはまたちょっとベクトルの違う、ゲームというメディアでしか生み出せないような、あまりにも美しい奇跡のようなひとときだ。
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『Forza Horizon 2』の中でも屈指のイベントであるトレイン・イン・ヴェインは、ホライゾンの主役がクルマとペイントとフォトグラフだけではなく、音楽とDJもまた重要なキャストであることを伝えてくれるショーケースだ。
ミック・ジョーンズのやけっぱちな失恋の歌と便宜的なタイトルは、30数年の時を経てビデオゲームの中で列車とシンクロしたのであった。
その心躍るような様子を、フルヴィアのウィンドウ越しに眺めていると、もうレースの勝敗もホライゾンチャンピオンの行方も、どこかに忘れてしまいそうになってくるじゃないか。
♪ どうしてこんな仕打ちになったのか説明しろよ 何もかもが嘘だったっていうのか? 肝心なときにお前がオレの側にいてくれたことがあったか? いいや これっぽっちもないね <The Clash - Train in Vain>



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