ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【ワールド・ネバーランド ~オルルド王国物語~】

   ↑  2014/07/31 (木)  カテゴリー: PS1
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二軒隣の家のコリウスさんが亡くなられた。
コリウスさんとはオルグが違うので、今まできちんと会話した事はそれほど多くはなかったが、それでも向こう三軒両隣。家の近所で顔を合わせれば挨拶くらいはする付き合いだった。
取るも取りあえずサンディ墓地に駆けつけると、そこにはコリウスさんの近親者と、生前コリウスさんと親しかったであろうバンオルグの人々。
彼らに遠慮して葬列の最後尾に佇むと、やがて葬儀が始まった。
故人の業績が粛々と述べられる中、オレはぼんやりと「そういや、あのコリウスさんの奥さん。ご近所さんと知らずにナンパしちゃったことあったっけなぁ」とか、「帰りに神殿でドラゴンドロップ杯の投票券買って帰らなきゃな」などと、どうでもいい事ばかりを考えていた。
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NPC相手の社会的付き合いや気配り。たかがNPC、そんなしがらみなど無視してプレイする事も当然可能なのだけど、しかしそうやって自分がこの擬似共同体の一員であるという通念を失うと、面白くもなんともなくなる奇妙なゲーム。
ご近所付き合い、職場での人間関係、社会共同体の様々な慣習や行事。
現実社会においては、煩わしいだけであまり気の乗らないこれらの事柄が、このオルルド王国では、まるで真夏のぬるま湯のように心地よく抜け出しづらいものへと変わる。
規則正しい生活を送り、常に明るい挨拶を絶やさず、勤勉に働き、おのれを研鑽し、いつでもどこでも社交的に振る舞い、古い伝統を積極的に受け継ぎ、進んで共同体の礎となる。
この王国でのオレは、なんと社会の模範たりえる存在なのだろう。現実で身近にこんな奴がいれば、ひたすら鬱陶しいだけの対象であるはずなのに。
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もう一つの人生を標榜するゲームはMMORPGを中心に数多いが、MMOと言ったってしょせんは現実世界の劣化クローン。現し世の社会共同体で感じる息苦しさや窮屈さは、そこにも自然と振ってかかってくる。
しかし100を超えるNPCたちが生活を営む仮想社会、オルグ制立憲君主国家オルルド王国は違う。ここは間違いなく現し世のおのれではない、もう一人の自分が新しい生活を営む場所。
船着場はいつでも移民を快く迎えている。そこに一歩足を踏み出せば、どんな非コミュでも地域社会への積極的な参加者になることができるのだ。
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ご近所さんとは仲良くしよう。地域行事には積極的に参加しよう。友だちは出来る限りたくさん作ろう。人の二倍三倍働いて、それを決してひけらかさないようにしよう。
煩わしさからすべて解き放たれた社会のしがらみが、こうまで心地よいものだったなんて、オルルド王国に来るまではちっとも知りはしなかったし、そしてオルルド王国以外の地では、そんなことこれっぽっちも知りたくはない。
社会共同体の理想郷オルルド王国。ここでの生活を知れば、実際の社会コミュニティがさらに色褪せて見えてくることだろう。
現実になんか帰りたくない。オレはこの地で、誰からも好かれ尊敬される地域社会の良き住民になるんだ。



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2014/07/31 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


モーレツ社員もかくやとばかりに寝る間も惜しんで働き
親衛隊にまで入った(確か二代目)主人公の葬式の参列者が極めて少ないばかりか
親しいと思っていた人すら来てくれず、
しあわせって何だ~っけ♪とさんまの曲状態だったのを思い出しました。
既存RPGへのアンチテーゼにしてもきつい仕打ちだったなぁ・・・

どらお |  2014/07/31 (木) 17:57 No.866


私は出世はしないけど葬式だけは賑やかなタイプでしたね。
友だちリストとか自作するの、大好きでした。

与一 |  2014/08/01 (金) 19:41 No.867

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