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【スタンバイ Say You!】千葉繁のしわざ

   ↑  2014/05/15 (木)  カテゴリー: セガサターン
スタンバイsayyou!
今でこそアイドル声優とそれを取り巻く環境はシステマチックなものになっていますが、俗に第3次声優ブームと呼ばれる1990年代中頃は、職業声優的な立ち位置にいた人が、なんの準備も心構えもないままに、ぽんとアイドル声優のラベルを貼られて表舞台に送り出される実にスリリングな時代でした。
本人はもとよりプロデュースする側や企画を建てる側などが、いずれもファンとどういう距離を取りどんなアプローチで臨めばいいかを測りかねていたこともあり、さらにはご本人たちの世間的には地味な存在感も相まって、この頃に登場した声優もの商品の数々は、どれもキッチュかつフリーキーなもので溢れていたのです。
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特にゲームの分野においてはそれが顕著でした。
中には声優さんと一緒にボウリングを楽しもうとか、声優さんとビリヤードで対決しようなどの、(人選に多少の難があるとはいえ)許容範囲内の企画もありはしましたが、それらの少しまともな声優ゲームを覆い隠すかのようにドス黒く輝いていたのが、「昼は普通のRPGキャラが、夜になると中の人たちの実写で宿屋を訪ねてくる」だとか「UFOを飛ばすために動力源となる声優さんのボイスを採集する」などといった、考えた奴をカウンセリングに連れて行きたくなるようなコンセプトのゲームたちです。
これら一連のアバンギャルド系声優ゲームに、ことごとく絡んでいるのが、今ではベテラン声優の域に入った千葉繁さん。
そして彼の関わった声優ゲームの中でも、その悪名が飛び抜けているのが、サターン、PS、Windowsにまたがってリリースされた『スタンバイ Say You!』。
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建前上は音響監督シミュレーションの体裁をとるこのゲーム。プレイヤーの役割はアフレコ現場を仕切ってアニメの音声を一本収録すること。
夜になるとRPGキャラが実写化とか、宇宙人が声目当てに声優さんをストーカーなどに比べれば、曲がりなりにも業界のお仕事をシミュレートした比較的まともなものに思えるかもしれませんが、千葉さん自らそのポジションを用意して頂いて言うのもなんですが、音響監督の立場も我々にとっては、それほどありがたいものではありません。
我々が本来望む声優さんとのふれあいは、例えば「ある日、空から突然ほっちゃんが降ってきて、家に居候しはじめた」とかそんな類であって、決して業界人としてのビジネスライクなお付き合いではないのです。
ましてやそのポジションを得るために千葉さんの弟子を経由しなければならないとは論外です。なんであんたに勝手に弟子呼ばわりされなきゃなんねえんだ!
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一応はゲームとしての体裁を最低限整えていた他の千葉産声優ゲーに対して、コンセプトとしては比較的なこの『スタンバイ Say You!』が、それらを遥かに上回る顰蹙を買ったのは、ゲームの体を全く成していないから。
ただの尺稼ぎ以外の何ものでもない移動パートや、その意図が全く不明な会話選択パート。そして本来ならゲームとしての根幹を成すはずなのに、その存在意義がまるで理解できないアフレコ指示パートをつまみ代わりに進行するのは、ギトギトに汚い画質のシネパックムービーで展開する声優さんたちのアバウトな寸劇。
ここでは千葉さん以外に矢尾一樹さんという、これまた飛び道具がいたりします。二人の浮ついたノリに正面から向き合うのも並大抵の苦労ではありませんが、それも業界の人間として彼らと関わってしまった因果と思って諦めるしかないのでしょうか。



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2014/05/15 | Comment (10) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


サターン版はパッケージ「だけ」はいいですね。ヤパリ。
以前のコスプレなんちゃらといい、ハートビートなんちゃらといい、コテコテアニメ絵のジャケを使って何故中の人を推してくるのか理解できません。
中の人が全面に出たパッケージなら納得もしますが。

私は「そろそろ与一様が『大冒険』の記事をお書き下ろしになられるかもしれない。ああどうしよう。若いギャル層に恥部が知れ渡れば、サターンはセカンドエンドだ。」と、思い出した時に寝汗をかきます。

性サターン |  2014/05/16 (金) 14:13 No.819


ゲームの中身を何一つ伝えてないパッケージですもんね。
アニメ絵にカネがかかったから、使わなきゃ損みたいなところがあるんでしょうか。
セカンドエンドを迎えて大破するセガサターンの横で、「これはひどい……」と立ち尽くす性サターンさんの姿が今から目に浮かぶようです。

与一 |  2014/05/17 (土) 17:21 No.820


うは、なつい。

三木眞一郎氏が髭面で貧乏くさかったような。

これと『アポなしギャルズ・オリンポス』を中古屋で買ったんだっけかな?
90年代ってすごかったなぁ。

コンバット越前 |  2015/03/05 (木) 17:59 No.1027


そういえばコレもアポなしギャルズオリンポスも、共に次パッケージが数種類あるって売り方してましたね。
この頃のギャルゲーには多かった仕様ですけど、そんなに複数買いするような酔狂な人たちっていたんでしょうか?

与一 |  2015/03/07 (土) 17:51 No.1030


時代がそうさせた。

確かに…
アポなしを購入した時はパッケージの絵柄で何となくでしたが、一時のサンライズ作画を牽引した平井氏があそこまで有名に成るとは思っていない時でした。
あの頃はセラムン・エヴァ現象、アニメや漫画の持つ『いかがわしさ』がPC美少女ゲームや同人誌の市場拡大等の下支えのなか『萌え』というカテゴリ(市民権?)に変化する時代だったのかな?と思ったり。買う人は買ってたんだろうな~

その渦中で声優さんなどの中の人に焦点を当てるゲームを市場に出す意気込み…いい時代でした。



コンバット越前 |  2015/08/06 (木) 00:58 No.1094


追記
でも、考えてみたら今のカード風ソーシャルゲームって絵師や有名声優さんを起用したキャラで揃えてバトルするって内容って『アポなし』とかに通じる物が有りますね。…土台は出来てたんだなぁ。
あと、ゲーム中に使われていた楽曲が『所さんの笑ってこらえて』に使われていた時反応してしまったり。
スタンバイのスレなのにすいません。

コンバット越前 |  2015/08/06 (木) 01:36 No.1095


でも当時のこれらのゲームって、今どきのと比べてマーケッティングって概念が根本から欠如していたような気もしますね。
最近のその手のゲームにぷんぷんしてるビジネス臭が希薄で、代わりに「他人は知らないがオレはこんなゲームで遊びたい!」とか「横山さんと仕事がしたい!」なんて情念ばかりが込められているような……。

与一 |  2015/08/07 (金) 18:24 No.1098


声優さんがモニター越しに、さも自分に語りかけてくれるなんて…なんてファンサービスなんだ!
なんて錯覚をマイノリティに起こさせるこの贅沢…。
選択を間違うと『クビよ!クビクビ!』と罵られるストイックな内容。
売る気はないぜ!奮い立たせるのはお前らだぜ!だからよろしくな!色々と!
…やはり千葉さんの仕業です(笑)
近年、自分はゲームや漫画・アニメから遠ざかっていて最近の実情はわからずですが、往年の名優の方々がどんどんと去っていってしまう現実。
その時代の旬を頂かなくては勿体ない…とかなんとか。

コンバット越後 |  2015/08/12 (水) 23:31 No.1100


ファンサービスにしても、また人選が非常に微妙なメンツですしね。
とりあえず矢尾一樹に面と向かって話しかけられると、物凄く鬱陶しいことだけは、よーく分かりました。
90年代の海外ゲームなんかは、吹替えに青野武さんなどの大御所がよく贅沢に使われていたんですが、この面々も最近次々と鬼籍に入ってますしねえ。

与一 |  2015/08/15 (土) 18:23 No.1101


ほんとに…

だが、Gameとはクリエイターが提示したモノにユーザーが挑戦し答えるモノ。

その昔、矢尾氏が言ってました。

『やってやるぜッ!』…と。

コンバット越後 |  2015/09/02 (水) 04:23 No.1113

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