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【エターナルリング】フロムのお家芸

   ↑  2014/05/02 (金)  カテゴリー: PS2
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つい数日前ですか、『アーマード・コア』の開発などで知られるフロム・ソフトウェアが角川グループなんてニュースが流れたときに(DS版『犬神家の一族』は、その予兆だったんでしょうか?)、私のツイッターのタイムラインもフロム・ソフトウェアのネタで溢れたんですが、みんながそれぞれに抱くフロムやあそこが出したゲームに対するイメージが、それぞれにてんでバラバラだったのが妙に面白かったですね。
まぁあそこも『アーマード・コア』やら『メタルウルフカオス』やら『O・TO・GI ~御伽~』やらと、そりゃあ色んなゲームを出してますから、フロムに対して「ロボットをごちゃごちゃといじくり回させるところ」とか、「要職にある人を無意味に大暴れさせるところ」とか、「XBOX360向けにいち早くRPGを放ったのに、そのことをまったく認知されていないところ」などと、ユーザーの持つ印象がバラけるのは、当たり前っちゃあ当たり前なんですけど。
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私がフロムに対して持つイメージは、「陰々滅々」とか、「お先真っ暗」とか、「八方塞がり」とか、「殺る気まんまん」なんてあたりなんですが、それはあそこが初期に出した『キングスフィールド』や『エコーナイト』のインパクトが強いからです。
薄暗くどんよりねっとりとした景色の中を、主観視点でぬめーっと移動し、人っけなんかろくすっぽなく、たまに出会う人間はと言えば、どいつもこいつも橋の欄干に佇んでいたら思わず羽交い締めにしたくなるような暗い顔をした連中ばっか。
そんなシチュエーションの中を、「なんでオレがこんな目に遭わなきゃならないんだ」と半泣きになりながら、まるで歯医者に無理矢理行かされる子供みたいなメンタリティで嫌々進んでゆく。
『キングスフィールド』は、まさにそんなネガティブな風情を楽しむようなゲームだったのですが、こんな人を選ぶゲームを立ち上げ間もない最初期プレイステーションに出してしまうあたり、当時のフロム、相当にひねくれています。
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そしてプレイステーション2のロンチにおいても、フロム・ソフトウェアが餞に送ったのは性懲りもなく『キングスフィールド』の流れを汲むゲームなのでした。
舞台となる辺境の島に、漁船をチャーターした主人公が到着するオープニング。明るい空の下、広がる大海原にもかかわらず、早くもお先真っ暗な雰囲気がぷんぷん漂ってくるのは、フロムの持つ業の深さゆえなのでしょうか。
すぐに人っけのある集落に辿り着きます。相も変わらずどいつもこいつも鬱な顔をしたNPCばっかですが、それなりに人の多い(あくまでフロム当社比ですが)様子にちょっぴりホッとしていたら、間もなくして主人公を除いて集落全滅。どうせそんなこったろうと思いました。
ってなわけで、強大な力を持つ魔法の指輪とNPCの温もりを求めて、主人公の孤島をめぐる冒険が始まります。
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『キングスフィールド』シリーズとの大きな違いは、野外フィールドの多さと剣ではなく魔法主体の戦闘。
飛び道具である魔法を主軸にした戦闘は、ビジュアル的にはファーストパーソンシューターに近いものがありますが、弾速が極端に遅く、また敵がこれを華麗なサイドステップでひょいひょい躱してしまうとあっては、その運用方法は棍棒が届く距離まで引きつけて撃つという、近接武器と対して変わらないものになってしまいがち。
野外フィールドの、湖上に浮かぶ崩壊した遺跡や、霧に覆われた森のなかのビジュアルなどは、PS2のパワーもあってなかなかに目を見張るものがあるのですが、例えお天道様の下といえど陰々滅々とした空気が常に立ち込めているのは相変わらずです。
PS2のロンチに無理に合わせたからでしょうか、バランスも含めて随所に調整不足が感じられる(特に序盤で入手できる倍速移動の指輪なんかは、いかにも急ごしらえな移動速度調整に匂いぷんぷんです)など、全体敵に未完成な印象はありますが、それでもアートディンクの『A列車で行こう6』、光栄の『決戦』と並んで、PS2の切り拓く新時代を強烈にイメージづけてくれた一作です。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2085.html

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