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【Brink】海上棄民たちのバトルフィールド

   ↑  2014/05/01 (木)  カテゴリー: XBOX 360
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広がる大海原。人類の輝ける未来はそこにある。
誰がどんな根拠で言ったのかは知らないが、アフターアポカリプスの今となっては、そんなお題目はとんだ絵に描いた餅だった。
70年代に沖縄で催された海洋博のメインアトラクションだった"夢の海洋都市"アクアポリスは、博覧会終了後にマッハの勢いで海の粗大ゴミと化した。
そしてハイテクノロジーに彩られた海洋都市アーク。人類の進歩と調和の象徴だったこの巨大海上建造物も、今じゃすっかりスットコドッコイどものドンパチ会場だ。
アークの秩序を保たんとする自警団体ガーディアンと、アークからの脱出を目論むテロリスト集団レジスタンス。
それぞれの目的を忘れて両陣営が飽くなき抗争に明け暮れるのは、これがマルチ対戦に特化したファーストパーソンシューターであるからに他ならないのであった。
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早い話が底抜け映画「ウォーターワールド」のような世界。
しかし、まるで出来の悪い海賊のコスプレみたいだった、あの映画のデニス・ホッパーらと違って、『Brink』はどん詰まりな人間の退化っぷりを如実に現す、妙に生々しいダメダメなルックスときている。
レジスタンスは足立系からアキバ系まで、あらゆる階層の鼻つまみ者を3年間風呂に入れないで栽培したような見てくれだし、秩序の守護者たるガーディアンにしたって、傍目から見れば単なる往年の小柳トムや水野晴郎みたいな警官コスプレ野郎たちだ。
だいたい潰したペットボトルに紐を通してサンダル代わりにする連中を、プレイヤーキャラとするゲームが他にあるだろうか。
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個性溢れるクラスとバリエーション豊かなスキルの組み合わせは『Shadowrun』、ちょっぴりコミカルなキャラクターテイストは『Team Fortress 2』。
対戦特化型FPSの美味しいところをそれぞれに見習い、それにちょっと入り組んだオブジェクティブルールをトッピング。
段階的に変化する目標と、それによってアクティブに入れ替わる攻守は、長丁場のマッチがマンネリ化するのを防ぎ、なおかつ一つの兵科、戦術にプレイヤーを固執させない役割を果たす。
なにせ一つのマッチ中に、データベースハッキング(オペレーティブ)、ドア破壊(エンジニア)、要人警護(メディック)など、特定のクラスをチームに分厚く備えなければ達成が困難な目標が何度も更新されるのだ。
チームの陣容と戦況を見極めながら、自分のクラスや役割を常に忙しく判断しなければならない。前線ではメディックが人材難!? オーケー任せろ、今からオレはお医者さん!
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前線の主軸と弾薬供給役を兼ね備えたソルジャー。体力回復や蘇生の他に、ドーピングでチームの底上げをするメディック。タレットや地雷を設置し、ドアをこじ開けて近道を作ったりするエンジニア。そして後方撹乱役のオペレーティブ。
『Brink』に備わった4つのクラスは、どれも特徴が強くやりこみ甲斐があるが、中でも際立って個性的なのが戦場のスパイ、オペレーティブだ。
FPSでのスパイ的な役割は、どうしても雰囲気を味わうだけのなんちゃってクラスになりがちだが、『Brink』のオペレーティブは、巧く立ち回れば充分にチームに役立つ力強いポジションとなる。
瀕死の相手に近寄って、スパイガジェットを取り出してそいつの姿形をコピー。あとはそ知らぬ顔で敵陣をうろつきまわって、敵の位置を送信したりタレットをハックしたり背後から敵の集団を急襲しよう。
このオペレーティブ、敵に回しても面白い。ダウンしたこっちの横に立ち、何やらごそごそしている敵のオペレーティブ。やめろ、何をする、オレをコピーするんじゃねえ!
ようやくリスポーンした後は自分探しに奔走だ。施設を防衛する味方の一団に、何食わぬ顔して混じっているさっきのオペレーティブを発見。みんな騙されるな! そいつはオレだけどオレじゃないぞ!
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そんな通好みの一品になりそうだった『Brink』にも大きな欠点がある。しかもマルチ対戦特化型としては致命的な欠点が。
これの日本版が日本国内でしかマッチングされない、いわゆる隔離サーバーとなってしまったが、それを避けて北米版やアジア版(オレはアジア版組)に手を出してみても、待っているのは結局ほぼアジア圏の人間としかマッチングしない事実上の隔離扱い。
世界的にマルチは過疎気味なところにさらに地域で分断されて、もはやBOTの中にたまに中身入りが混じっていると、それだけで嬉しくなってしまうような状態。
だが、そんな限界集落みたいな状況も、よく訓練されたアーク民は、「それもなんか海の棄民みたいな気分が増していいんじゃないすか?」と開き直って楽しんだとか楽しまなかったとか。とにもかくにも随所に目立つバランスの悪さも含めて、なんとも詰めの甘い惜しいゲームである。



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