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【WWF インユアハウス】超合金戦士とアクレイム

   ↑  2014/04/11 (金)  カテゴリー: PS1
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アメリカンプロレスとアメリカンゲームは、かつて共に日本国内のその筋のファンから蔑まれていた存在だった。
"洋ゲー"とはソニーコンピュータエンターテイメントが海外ゲーム普及のために、洋楽に倣って命名した造語だが、それが単なる蔑称となるのにさして時間はかからなかった。
90年代末に氾濫したいわゆるクソゲー系サイトにおいて、海外産ゲームが「洋ゲー(笑)」なんて表現付きで、やたらと俎上に載せられていたのを覚えている人も少なくないだろう。同様の蔑視は個人サイトのみならず、商業誌の誌面にまで及んでいたりしたものだ。
アメリカンプロレスに対する不当な評価も、このアメリカンゲームが貶められていた頃と、ほぼ時代を同じにする。
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特にこの傾向は、ターザン山本が幅を利かせていた頃の週刊プロレスとその熱心な読者に強く、そのくせたいして興味もないのに徒党を組んでレッスルマニアを観に行っては、ホテルで骨法の話ばかりしていたというんだから、マヌケな話もあったものである。
ゲームの場合もプロレスの場合も、その蔑視の背景にあるのは、自国のコンテンツこそが世界の中でも飛び抜ているという傲慢と無知だが、中でも先日他界したアルティメット・ウォリアーなんかは、彼らがイメージする"粗雑で程度の低いアメリカンプロレス"の典型みたいなもんであったろう。
そしてそんなアルティメット・ウォリアーと、ゲームの分野でアメリカ産の粗雑さの代表みたいに思われてきた洋格闘ゲームが奇跡の合体を果たしたこの『WWF インユアハウス』は、なかなかに象徴的な存在だと言えるだろう。
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WWF~WWEは、昔からゲームの世界においてはドル箱のコンテンツだが、大味ながらも一応はプロレスゲームの体裁をとっていたWWFゲームが、何をトチ狂ったのか突然『モータルコンバット』のムーブメントに呼応してしまったのが、1995年に発売された『WWF レッスルマニア・ジ・アーケードゲーム』。
アンダーテイカー、レイザー・ラモン、バンバン・ビガロといったWWFの実在レスラーたちが、実写取り込みでカクカクと暴れ狂い、フェイタリティ(ただし残虐表現抜き)まで繰り出すというヤケクソのようなプロレス版モーコンだったのだが、それもそのはず、手がけたのは『モータルコンバット』の本家本元ミッドウェイであった。
この『WWF インユアハウス』は、『レッスルマニア・ジ・アーケードゲーム』に続いて登場したWWFゲーム。
前作から変わったところといえば、製作がミッドウェイじゃなくなったことと、登場レスラーが一部入れ替わっただけの実に潔い続編だ。
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いかにも格ゲーのキャラクターらしかったドインクとヨコヅナの二人が消えてしまったが、その穴を埋める新顔は、アルティメット・ウォリアーとゴールダストという、これまたこってりと濃い連中。
これらの面々が前作同様実写取り込みで、パンチやキック、通常技のみならず、ムチを振るうわ、ゲロを吐きかけるわ、トランプを手裏剣代わりにするわと、プロレスの枠を超えて大暴れ。
『モータルコンバット』のフェイタリティにあたるスーパーピンムーブも、ダウンした相手を宝石袋に吸収したり(HHH)、英国国旗で相手を包んで葬送したり(ブリティッシュ・ブルドッグ)、彫像にして飾っちゃったり(ゴールダスト)、空から回転ベッドを降らせて押し潰したり(ショーン・マイケルズ)と相変わらずの調子。
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リングの上をふわふわして否応なしに拾ったりしちゃうパワーアップアイテムやパワーダウンアイテムは、格闘ゲームの競技としての側面を根本から否定してしまうアイコンのような存在。
適当にボタンをバシバシ叩いて、偶然に出たり出なかったりする必殺技に一喜一憂し、レスラーの頓狂なアクションに大騒ぎする楽しみ方を是とする、日本の格闘ゲーム文化とは対極に位置するようなゲームだ。
UWFの隆盛に顔をしかめ、アルティメット・ウォリアーの入場に頭を空っぽにして大喜びしていたような人間にとっては、どちらを格闘ゲームの本道とするのかは分かりきった話であろう。
発売は今は亡きアクレイムから。アクレイムとアルティメット・ウォリアーというのも非常に共通項の多いような、これまたなんとも象徴的な組み合わせかもしれない。



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