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【プリンス・オブ・ペルシャ】砂漠の恋物語

   ↑  2014/03/05 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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囚われの姫と囚われの王子。無情に落ち続ける砂時計とサドンデスアスレチックが織りなすアラビアンナイト絵巻。
ビデオゲームの黎明期に燦然とその名を残す名作『Prince of Persia 』から幾数十年、その間にビデオゲームは想像を超えたドラスティックな変化を遂げてきた。
ペルシャの王子様も21世紀に入って新たなる展開を見せていたが、評判も高かった『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』『ケンシノココロ』『二つの魂』三部作をいったんご破算にまでして、しかもサブタイトル無しの正統直系としてお目見えしたのが、2008年版の『プリンス・オブ・ペルシャ』。
姫と王子を巡る波乱万丈な物語は、ここに来てようやく王道のラブロマンス絵巻として結実するのであった。
もっともこの2008年版プリンス。王子どころかどこの馬の骨ともしれぬ風来坊だけど。
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アスレチックアクションにも安全管理が徹底されるご時世。この『プリンス・オブ・ペルシャ』にも、どんなハーネスよりも信頼性抜群の高所作業安全帯、エリカの手を完備して抜かりがない。
本来こっちが守るべき王女さまに、何度も何度も手を引っ張り上げて助けてもらうというのも、なんとも情けない話だが、『アサシン クリード』のエンジンを流用した補正がばりばりにかかりまくりのイージーアクションと、なまじ年月だけ重ねた古株ゲーオタは、何故か相性がよくないから背に腹は代えられない。ジャンプ途中とかに、ついうっかりスティックも傾けたりと、余計な操作を入れちゃうんだよ!
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そんな頼りがいのないプリンスだが、二人三脚というよりほぼ相手に甘えっぱなしの道のりは、出会ったばかりの二人の距離を少しずつ縮めてくれる。
オズマンドとアーリマンの物語も、いにしえの都と穢された大地も、すべて促成栽培ラブロマンスの肥やしみたいなもの。
ところどころで交わされるプリンスとエリカの会話は正体不明な二人の素性を明らかにしたりしなかったり。そんな切れ切れのやり取りはこの急拵えカップルに、お互いの人やなりをより深く理解しあうための機会を与えてくれる。
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プリンスとエリカ、二人の声の演技の乖離は、日本版特有のちょっと無粋なファクターかもしれないが、成海璃子の起用に妙に鼻息を荒くする一部のクラスタは、「アーリマンがどうとかより、もっとINUやザ・スターリンの話をしましょう!」と興奮して、エリカと成海さん双方からドン引きされないように、くれぐれも気をつけよう。
今のあなたはマイナー趣味の選民意識をこじらせ過ぎて、煮ても焼いても食えなくなったろくでもないサブカルおやじではなく、謎めいた砂漠のイケメン風来坊なのだ。
無骨な硬派アクションを確立させるために、ロマンチシズムを犠牲にしていた『時間の砂』三部作から一転、ゲームそのものがラブロマンスの従的存在となった2008年版『プリンス・オブ・ペルシャ』。
それを後押しするのは深みのある個性的なビジュアルと荘厳なロケーション。
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二人で力を合わせてよじ登った高台のてっぺんから、美しくも打ち捨てられた都市を見下ろす。
邪魔をする野暮な人影なんてない。そんなシチュエーションなら、あとはもう他愛のない会話以外には何一つ必要ないだろう。
頼りがいのあるワケあり王女さまと、ちょっぴり頼りない風来坊の、砂漠の都での降って湧いたようなデート体験。海が見たいんだって? いつか見せてやるよ。
後にダウンロード配信された「エピローグ」が、素敵な余韻を残すエンディングを台無しにする蛇足だったのが、ちょっとばかり野暮だったかな。



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2014/03/05 | Comment (5) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


プレイヤーが操作中にエンディングを流すのはとても斬新だったと思います
素晴らしくめんどくさかったですけどね

 |  2014/03/05 (水) 22:28 No.753


無理矢理急き立てられているようでしたよね、あれは。

与一 |  2014/03/07 (金) 17:45 No.755


エピローグは確かに蛇足でしたね。エリカの民に会えるのはいつのことやら。

CosyNk |  2014/03/08 (土) 02:47 No.757


余韻

道中、色々かったるいながら、なんやかんやで結構楽しめました。エンディングでの掻っ攫い感と連れ出した後の「あー、どーしようかなー」って後悔をじんわり感じて、卒業のラストに似た余韻が。
それもあって、一応DLはしたものの、未だにエピローグを遊んでなかったりします。

湯沢原 |  2014/03/08 (土) 23:47 [ 編集 ] No.758


>CosyNkさん

プリペルに限らず、DLCで出るゲーム本編の「その後」って、必要性を感じるものがほとんど見当たらないような印象がありますね。


>湯沢原さん
言われてみれば確かに卒業ですね、あれ。
かったるいとか作業的と定評のある部分も、ボクは結構楽しめちゃったんで(光の玉集めとか)、その辺も含めてこのゲームの個人的な評価は結構高くなってます。

与一 |  2014/03/09 (日) 17:45 No.760

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