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【サージェントサンダース コンバット!】ド硬派戦術級ストラテジー

   ↑  2014/02/17 (月)  カテゴリー: SFC&N64
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トミーガンことトンプソン短機関銃が世界一似合う男。それはエリオット・ネスでもマシンガン・ジャック・マクガーンでもチャーチル首相でもない。
その男の名はチップ・サンダース。階級は軍曹。好きなモノはタバコで嫌いなモノは臆病者と職業軍人。
日本でも熱狂を巻き起こした1960年代の名作戦争ドラマ「コンバット!」の主人公だ。
何度となく再放送が繰り返され、リアルタイムのみならずその後の世代にも多くのファンを生み出したこのドラマ。オレも小さい頃に夕方の再放送でこれを観て、「飽きずに延々と戦争やってる人たち」なんて身も蓋もない印象を受けていた。
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その「コンバット!」をゲーム化するとなると、今どきではひねりもなんにもないFPSに着地するとこだろうが、スーパーファミコン時代の日本メーカーは、なかなかにチャレンジングだった。
後に『『ADVANCED大戦略』などを手がけるチキンヘッドが送り出したゲーム版「コンバット!」は、数値ばかりが並ぶ質素なビジュアルのターン制ストラテジー。
いわゆるシミュレーションRPGと呼ばれるようなカジュアルなモノとはわけが違う。戦術級歩兵戦ボードゲームの『スコードリーダー』を思わせるような、ひたすらマニアックで一般人お断りのガチな内容だ。
徒歩の歩兵分隊をじりじりと前進させ、匍匐しては制圧射撃。その間に別の分隊員が匍匐前進。位置をとったら制圧射撃。その間に別の分隊員がと、文字通り地べたを這いずり土を噛みながら任務を遂行する。
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こっちだって地べたに身を伏せているんだから、当然ドイツ軍も物陰に身を潜めている。そんな連中同士が銃を射ち合ったって、そりゃあ当たるわけがない。
なんなら試しに伏せている相手を立ち姿勢で撃ってみよう。合計マイナス50%の射撃補正。距離が離れていたら弾が命中する確率はロト6の当選確率と大して変わりはしない。
亀の歩みの如くじわじわと進んでは、そんなカタルシスのかけらもない地味な戦闘。これが歩兵戦の真実と言わんばかりのド硬派っぷり。これに比べたらミリタリーFPSなんて単なるヒロイックファンタジーでしかないだろう。
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登場するのはもちろんヘンリー少尉以下、アメリカ陸軍第361歩兵連隊キング中隊第2小隊。
サンダース軍曹、カービー、ケーリ、リトルジョン、カーター衛生兵、ブラドック、マッコール、そして架空キャラたち。
ドラマレギュラーの面々には、それぞれ多少のボーナス補正が設定されているみたいだが、しかし無双な大暴れができる数値とは程遠い。それはサンダース軍曹とて同様だ。
管理すべき数値は山のようにたっぷりで、それらをやりくりする地味な行動の積み重ねで立ち向かうミッションは、どれもこれも難度がべらぼうに高い。
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『シムシティ』や『ポピュラス』など、スーファミにはPCゲーム文化圏からお色直しされて成功を収めたゲームが意外と多かったりするが、この『サージェント・サンダース・コンバット!』は、スーファミオリジナル作品のクセして、その実態はまったくお色直しされていないPCゲームそのもの。
入力もマウスを前提とした造りになっていて、コントローラ使用に対する配慮なんか微塵もなかったりする。
それを知ってか、本作のパッケージ裏は画面写真がまったく使われておらず、文字だけがびっしり並んだ前代未聞のデザイン。
そこには「地味です」、「やたらと細かいです」、「敷居高いけど、なんとか投げ出さずにやってみてください」、「そしたらなんとか面白さを理解していただけるかもしれません」などと、国民機スーファミのゲームとは思えないような、物好き以外お断りのお願いが記されているのであった。



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2014/02/17 | Comment (1) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


チャレンジング!

コンバット、父が好きでした。
ターン制のPCゲームだとAI側の思考に時間がかかり
囲碁や将棋並みの長考となり、人間側が風呂に入って
上がってきても、うんともすんとも言わないことがありました。レンタルビデオの最盛期に、レアな珍作をビデオ化して
くれたように、スーファミ全盛期に何でもゲーム化してくれたように、ムチャクチャでも数撃ちゃ当たる方式で愛すべき「とんでも作品」を出してくれた時代が懐かしいです。

奈良の亀母 |  2014/02/18 (火) 13:22 No.744

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