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【アルカニア ゴシック4】ヤンキー羊飼いの冒険

   ↑  2014/01/28 (火)  カテゴリー: XBOX 360
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この邦題、直訳といえば直訳なんだけど、なんかアルカニアゴシックがシリーズの通名みたいに誤解を与えそうな気がする。
メインタイトルはアルカニア。ゴシック4がサブタイトル。2000年代ヨーロッパ産RPGのメジャーブランド、『Gothic』シリーズの形の上では第4作にあたる作品だ。
しかしゴシックがサブタイトルに後退し、事実上の仕切り直しとなった本作は、過去のシリーズとは微妙にベクトルを違える仕上がりになっている。
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始まりの舞台はなんの変哲もない田舎の村。主人公はちょっぴり血の気の多い羊飼いの青年。最初の仕事は畑のモグラ退治。
そんな牧歌的な風景も、そこにシリーズ過去作でもお馴染みディエゴのおっさんが、相変わらずの師匠風を吹かせて絡んでくると、途端に風雲急を告げてくる。
ちょっと軽いミッションをこなして村に戻ってきたら、辺り一面焼け野原。身重のフィアンセも冷たい骸になっている。
しかし、「おのれー、こんな非道な真似をした国王軍、許すまじ!」なんて具合に、こっちがイマイチ盛り上がれないのは、肝心のフィアンセがおよそ不細工で芋ったかったからだ。
あぶねー、あぶねー。危うくガキが生まれて後戻りできなくなるとこだった。むしろありがとう、国王軍!
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このフィアンセを始めとして、出てくるキャラクターは一様に怒り肩の、2000年代初頭RPG風の不細工なフォルム。
そんな時代錯誤っぷりに、多少の懐かしさを覚えているうちはいいんだけど、行き当たりばったりで泥縄式のクエスト、ガクガクと不安定なビジュアル、素っ頓狂な環境音、煩雑なインターフェース。ばたばたとせわしないだけの戦闘システムと、ありとあらゆるところで前時代的な風情に直面を強いられると、「これを作った連中、もしかして2005年辺りで時間が止まってるんじゃねえの?」なんて疑念が、ついつい起こってしまうのだった。
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しかし欧州系RPGへのちょっとした郷愁を売りにするには、この『アルカニア』は幾分カジュアル方向に舵を切りすぎてしまっている。
このタイプのRPGに懐かしさを覚える層にとっては、『アルカニア』は『Gothic』から後退してしまった産物に見えるだろうし、新しい客層にアピールするには、このゲームはいささか前時代的で魅力不足だ。
スキルツリーは死にスキルだらけ。隠密スキルなんて、もはや気分を味わうだけのものになってる。
存在意義がまったく不明な錬金術やクラフトの要素。こつこつ集めまくったこの大量の素材は、ほとんど使い道がないし、希少素材で作れる武器は、どれも帯に短し襷に長しの役立たずばかりだ。
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見事なまでに言動一致な短絡ぶりを見せる主人公の振る舞いは、『アルカニア』の数少ないセールスポイント。
こんな短気で粗暴な男に、よく羊飼いなんて牧歌的な仕事が務まっていたものだが、こうも行き当たりばったりなお使いクエストを立て続けに押し付けられもしたら、そりゃあちょっとばかり荒むのも無理はないだろう。
田舎の粗野な男、早婚、なんの計画性もない子作りとくれば、まるで地方都市のヤンキーみたいな生活構築パターンだが、このなし崩し的に物事が進行するメインストーリーも、世界がよりによって不貞腐れたヤンキーに救われる物語と思えば、少しは味わい深くなるであろうか。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-2021.html

2014/01/28 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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