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【Crysis Warhead】もう一つのクライシス

   ↑  2014/01/18 (土)  カテゴリー: PCゲーム
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もう一個人のドンパチでは収拾つかないくらい、大袈裟な話に膨れあがったクライシスサーガの狭間に咲いた徒花。サージェント・サイクス、通称サイコ。
『Crysis』一作目で、リンシャン島での任務中、壊滅状態に陥ったラプターチームの中で、主人公のノーマッドの他に島からの離脱に成功した数少ない人物。
作戦中に別れ、ノーマッドの視界から消えていた彼が、その間にどのような行動をとっていたのか。
『Crysis』のスピンアウト作品である、この『Crysis Warhead』は、そのサイコを主人公に据えた、もう一つのリンシャン島顛末記だ。
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オリジナルを洗練させたり問題点を修正する形になって、結果として拡張パックやスピンアウト作品が、本家よりもバランス的に優れたゲームになってしまうのは割とよくある話だが、『Crysis Warhead』もそのパターン。
後半、思い出したようにストーリー収拾につっ走って、まとまりを欠いてしまった『Crysis』よりも、ボリュームはさすがに欠けるものの、遥かにバランスがいい安定した作品だ。
顔出しNGだったノーマッドと違って、もともと面が割れているサイコは、よく喋る上にキャラクター付けもはっきりしているから、ナノスーツに引き摺られるようにして行動していたノーマッド以上に、その役割や行動は明快で感情移入もし易い。
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北朝鮮軍からエイリアンへと、なし崩し的に抗争相手がスライドしてしまう『Crysis』と違って、こちらはその対立構造も明確だ。
森繁和前中日ヘッドコーチ扮する(?)北朝鮮軍将校を仇役に据え、エイリアンを双方が巡って争う第三極に位置づけたことで、『Crysis』では希薄だったトリプルスレッドの構造も、『Crysis Warhead』では充分に活かされている。
何より北朝鮮軍をぶっ叩いて、エイリアンを空母まで運ぶという既定事実に話を収めればいいのだから、そのストーリーミッションはすっきりと単純明快だ。
『Crysis』のように、後々の展開を意識しなければならない責務から解放されているのが、『Crysis Warhead』の最大の強みだろう。ワケの分からない無重力空間を無駄にふらふらさせられる心配だって、もう無用だ。
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ナノスーツの持つ凄まじい能力と運命に、ただ翻弄され続ける『Crysis』正編シリーズの主人公たちとは対照的に、おのれの戦争をただひたすら完遂しようとするサイコ。
もはやスーツがそのまま人格と化してしまったノーマッドやアルカトラズと違って、彼が個を貫き通せたのは、やはり顔出しの説得力があったからこそなのだろう。
スーツを第一義とするクライシスサーガのコンセプトにすら抗った不屈の男、サージェント・サイクス。
しかし彼の活躍は、あくまでもスピンアウトの位置づけに押し込まれて、コンソール機への移植も果たされることはなかったのであった。

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