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【Need for Speed: The Run】シリーズきっての駄作

   ↑  2014/01/08 (水)  カテゴリー: XBOX 360
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アメリカはだだっ広い。そして明快なまでに地続きだ。
そして都合のいいことに、スピード違反に死刑罰を適用している州は、まだ今のところない。
だからこの広大な大陸を、東から西、あるいは西から東にクルマでかっ飛ばそうという試みは、フィクション、ノンフィクション問わず、もう様々に行われてきた。
EAの看板レースゲームシリーズ、ニード・フォー・スピードが新たに行き着いたのは、その大陸横断キャノンボールラリー。
個性豊かなライバルドライバー、多彩なライバルカーと抜きつ抜かれつの5000キロにも及ぶマラソンレース。どう転がしても面白くなりそうな素材だが、せっかく『Need for Speed: The Shift』という起死回生作を出したのに、直後『Hot Pursuit』で再び焦点の定まらぬ迷走を再開してしまったばかりのこのシリーズは、そんな絶品の素材をものの見事に台無しにしてくれたのだった。
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主人公はヤバいトラブルを抱え込んだ、クルマの運転だけが取り柄の潰しがきかない野郎(ボイスアクトとモデリングは、実写映画版「ザ・キング・オブ・ファイターズ」で草薙京を演じていたショーン・ファリス)。
そんなボンクラが、運良くスポンサーを得て参加するのは、200台以上のクルマが参戦する非合法大陸横断レース。
しかし想像を絶する規模のレースに意気揚がるプレイヤーを待っているのは、こっちのペースに合わせてスピードを上げたり下げたり調節するスクリプト仕掛けのライバルたちと、単なるステージ間のクリア目標に留まって、本来の意味をまったく放棄してしまったレース順位なのであった。
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5000キロの道のりは細かいステージに切り刻まれるようにして区切られ、それぞれのステージでは「5台パスしろ」などの目標が与えられる。
団子になって抜かれる役、最後までプレイヤーを手こずらせる役。それぞれの役割に応じてスクリプト仕掛けで動くライバルを規定台数追い抜いたら、もうそのステージではライバル車はいっさい出てこないのだ。
一つのステージで上げられる順位はかっちり決まっているから、ベガス到達時は150位、シカゴ到達時は50位と、プレイヤーがキープする順位もまったくブレることはない。
それはもうレースゲームでもなんでもない、ミッションクリア型アクションゲームの出来損ないではないか。
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短いステージがだらだらと繋がる構成(この時点で大陸横断レースという設定は有名無実と化している)。いてもいなくても大差ないような存在感に欠けたライバルレーサーたち。
多彩なライバルたちと競うマラソンレースという設定を、ゲームの方から「そんなもん知らねえ!」とぶん投げてしまうような所業に、思わず無表情になるこちらに追い討ちをかけてくるのが、ステージ間をブリッジするクルマを降りてのQTEパート。
キャノンボールラリーに参加してる筈なのに、どうしてAボタン連打で走ったり、タイミングよくXボタンを押して警官を振り払ったりしなけりゃならないのか。いいから黙ってアクセル踏ませろや!
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とは言えクルマに乗っていても決して安心できるわけではない。こちらを銃撃してくるSUVの群れに囲まれたり、武装ヘリに追い回されたり。
あのー、シーンの都合ってことはこっちも理解はしてるんですけど、お願いですからGT-Rやガヤルドのアクセル目一杯に踏んでるのに、鈍臭そうなSUVにあっさり追いつかれてしまうようなマネはやめてください。どっちらけもいいとこです。
ゲームの大半を占める疑似レースも含めて、これってFPSやアクションゲームなんかで、箸休めに挿入されてみんなをうんざりさせている、乗り物のアクションムービーパートを最初から最後までずっとやらされているようなもの。
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そうなると主人公が次々と乗り替える錚々たるスーパーカーたちも、クルマの形をした別の何かでしかない。
ドライブゲームの大金字塔、初代『Need for Speed(オーバードライビン)』からスタートした、この伝統ある看板も、迷走に次ぐ迷走の果てに、ついにここまで堕ちたかと嘆かずにはいられなくなる、、"クルマゲーム"という最低の基準すらもかなぐり捨てた、シリーズ最大の問題作だ。



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