ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

【クラックス】師走に見る悪夢

   ↑  2013/12/08 (日)  カテゴリー: メガドライブ&メガCD
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「ある日、地平線の彼方から色とりどりのタイルがなだれを打って転がってきたらどうしますか!?」
パッケージ裏の紹介文は、そう色をなして訴えかけてくるが、すいません、オレはそんな抽象的なシチュエーションを、パッと頭の中に思い描けるほど、想像力豊かな人間じゃありません。
そんなこちらの煮え切らない態度に業を煮やしたかのように、目の前に具体化するそのビジュアル。
パースのついた奥行きのある画面の向こうから、パタンパタンと音を立ててこちらに転がってくるカラフルで無機質なタイル。
『テトリス』の大ヒット以降、世には似たようなパズルゲームが溢れたが、アタリの『KLAX(クラックス)』は雨後の筍の中にあって、落ちモノというプラットフォームからあっさりと無自覚に逸脱し、一種独特の存在感を放っていた作品。
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次から次へと無表情で押し寄せてくる事案を、わずかなエリアの中に効率よく押し込んで処理しなければならない。
処理スペースのリソースの小ささが、否応なしに仕事とそれに対するおのれのキャパシティを連想させる。
落ちモノパズルというのは、どれも現実とは隔絶した独自の小宇宙世界を構築しているのが特徴だが、『KLAX』のそれは、まるでデッドライン間近の仕事がテンパって、にっちもさっちも行かなくなったときの心象風景みたいで妙に現実的だ。
特に師走のこの忙しい時期は、パドル上のリソースがもう一杯になっているのに、後から後からタイルが無情に押し寄せてきてる『KLAX』の場面を、つい悪い夢に見たりして、寝汗びっしょりで起き上がり、そのまま「探さないで下さい」と書き置きを残して失踪したくなってくる。
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オリジナルのアーケード版に端を発し、アタリ2600やMSX、コモドールにスペクトラム、ファミコンにアタリST、各種携帯機にセガマスターシステムと、もうありとあらゆるハードに景気よく移植された『KLAX』だが、それぞれの内容も、なんとか系ラーメンの派生みたいに、移植先ごとに微妙に、あるいは大きく異なっていたりする。
また移植版のリリース元がまちまちだったりするのも特徴の一つで、日本で出たバージョンでは、ファミコン版がハドソンから、PCエンジン版は本流のテンゲン、そしてもっともテンゲン版が出て当たり前の印象があるメガドライブで出しているのは、何故かナムコであった。
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このナムコ発メガドラ版『KLAX』。オリジナルにあった、やはりお仕事感を強烈に感じさせる気のない拍手が削られているなど、マイナスポイントも多いのだが、メガドラパッドの斜め入力暴走によって思わぬ形で発動してしまうタイル弾き飛ばしが、「あ、そんなつもりじゃなかったのに!」という、仕事に追い詰められた末ののっぴきならないミスをケガの功名的に連想させて、これまた切羽詰まった心理状態を強烈にイメージさせるのだ。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-1984.html

2013/12/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

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