ボンクラ360魂Xbox Oneとの蜜月の日々 

Vシネマ【女囚611】シリーズ

   ↑  2013/12/04 (水)  カテゴリー: 映画・DVD
13120407.jpg
いにしえから世の男どもを惹きつけて止まないキーワード、女囚。
罪を犯し、あるいは無実の罪によりその身を囚われ、悲嘆にくれる女性の姿というのは、化粧っけ一つないにも関わらず、なんともエロチックでそそる幻想を与えてくれる。
しかしいくら我々野郎どもが、女囚の皆さんとぜひお近づきになりたいと犯罪行為に走ったとしても、悲しいことに彼女たちと同じ刑務所に収監される可能性は、限りなくゼロに近い。
司法の野暮さを嘆いても、こればっかりはどうにもならないのが現実で、そんな女囚と一つ屋根の下で暮らしたいという願望を代替しているのが、古今東西の女囚映画なのだろう。

梶芽衣子にリンダ・ブレア、シビル・ダニング、女囚映画が生み出してきた数多の女囚スターたち。その系譜にあまりのハマりっぷりと共に新たな名を連ねるのは、"東洋一の美恵体"、我らが根本はるみであった。
根本はるみが牢名主。なんと説得力に満ちたキャスティングであろう。牢の奥で積み上げた座布団にどかっと腰を下ろすネモネモを前にしたら、我を忘れて「どうかボクを座布団に使ってくださーい!」と、卑屈に駆け寄りたくなるではないか。
13120405.jpg
このネモネモを筆頭に(罪状・覚醒剤法違反 )、嘉門洋子(罪状・詐欺)、パイレーツ浅田好未(罪状・殺人)、羽田圭子(罪状・窃盗)と、役柄と罪状の組み合わせ的にも、芸能界におけるポジション的にも、板につきすぎて業の深そうな面々。
是非ともこの中に混じって寝起きを共にしたいところだが、その立場を代行してくれるのは、傷害罪で収監された木内あきらなのであった。
さらにこの刑務所には、所長の堀田真三を筆頭に、ことごとく泣きどころを押さえられている役立たずのスケベ男看守どもに代わって、ジャガー横田演じる行かず後家の女看守が恐怖の存在として君臨しており、当然ジャガーさんはネモネモとそりが合わず、またネモネモもジャガーさんを上回るガタイのよさときてるから、自然とこの二人の対立がクローズアップアップされてくる。

嗚呼しかし制作側は、せっかくのこの魅力的な対立軸を棚上げにして、本編約70分のほとんどを、木内あきらがいかに堕ちていきこの刑務所に流れ着いたかの話で占めてしまうのであった。
「女囚611」シリーズ、まさかの連作前提企画。第一作「女囚611 獣牝(オンナ)たちの館」が木内あきら編なら、第二作「女囚611 獣牝(オンナ)たちの逆襲」は、いよいよお待ちかねの根本はるみ編。
この二作目でプロローグ未満に終わってしまった第一作の鬱憤を晴らしてくれるのかと思いきや、70分近くを使って延々とネモネモが収監されるに至った経緯を描いているのだった。オレが観たいのは、こんな"女の履歴書"シリーズじゃねえ!
13120408.jpg
そもそも我々が女囚映画に望んでいるのは、凄絶なリンチとか、どろどろしたレズ関係とか、囚人対囚人、あるいは囚人対看守のキャットファイト闘争なのである。
しかしこのシリーズが"女の履歴書"の合間に描く刑務所の情景は、飯が唯一の楽しみであるとか、雑役の様子とか、息抜きの運動時間であるとか、そんな地味な描写ばっか。
リンチシーンもあることはあるが、やる側もやられる側も義務感丸出しで淡々と執行するだけなので、目を背けたくなるリンチどころか、まるでインフルエンザの予防接種とかその類にしか見えない。
だからオレが観たいのは、こんな"女版塀の中の懲りない面々"、あるいは"Vシネ版刑務所の中"じゃねえんだってば!
13120409.jpg
第二作はまさかの和気あいあい囚人対看守のピンポン大会で幕を閉じ、以降、嘉門洋子編、浅田好未編と、このままずっと"女の履歴書"シリーズが無意味に続くのかというこちらの不安を三角跳びで躱すかの如く、第三作「女囚飼育611」のメインストーリーは、これまたまさかの看守同士の不倫がテーマ。心底どうでもいいです、そんな話。
頼みのジャガーさんも三作目に至っては思い切りトーンダウンして、単なるお人好しなマヌケに堕し、ラストはネモネモとジャガーさんの凄絶な激突で溜飲を下げてくれるのかと思いきや、カタルシスも緊張感のカケラもない脱獄で幕を閉じるのであった。
女囚ネモネモ。そんな魅惑のキャスティングを実現させながら、それを無駄遣いしているどころか、まとめれば80分で終わる話を無理矢理尺を引き延ばして3本に分して、女刑務所に甘美な幻想を抱く我々からカネを3倍毟り取ろうとする、なんとも罪作りな(女囚映画だけに)シリーズである。



(記事編集) http://bonkura360.blog.fc2.com/blog-entry-1981.html

2013/12/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment

コメント:を投稿する 記事: Vシネマ【女囚611】シリーズ

お気軽にコメント:をぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント:) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
  非公開コメント:として投稿する。(管理人にのみ公開)

Trackback