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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

【ダンテズ・インフェルノ ~神曲 地獄篇~】地獄八景亡者の戯れ

   ↑  2013/11/10 (日)  カテゴリー: XBOX 360
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あんたは地獄墜ち、どーん!
そんなしょっぱなからの仕打ちも、ダンテさんの所業を知れば知るほど、プレイヤーにとっては「ま、無理もないっすよねー」の一言で済んでしまうのだが、当のダンテさんが「納得いかねえ!こうなったら 暴れてやる!」と逆ギレするもんだから、話はこじれてくる。
仕事の甘い死神相手にさんざんとごねまくって、力づくで死神の大鎌を手にいれたダンテさん。
これが上方落語なら、米朝一門十八番の陽気な一席になるところだが、同じ地獄めぐりでもマチュア指定のゲームともなれば、その道のりはエログロバイオレンスのてんこもりとなるのであった。
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「バチカンがクレームを入れてきた」などとマッチポンプに騒ぎ立てた、東宝東和ライクなプロモーションが大はまりしていたように、この『Dante's Inferno』は、下世話な根性がほとばしるヤマっけたっぷりな見せ物小屋。
タイあたりにあるプリミティブな地獄テーマパークのデジタル版だと思っていれば間違いはない。
しかし地獄寺や地獄庭園のチープなハリボテアトラクションと違って、ここで呑気な見物客の眼前に展開するのは、気が滅入るほど真に迫るモチーフを、圧倒的なビジュアルで具現化した地獄八景。
身勝手さのサンプルみたいなダンテさんならずとも、往生際の悪さを発揮せずにはいられないくらい、長居したくない世界なのであった。
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固定視点や融通の効かないセーブポイントなど、前世代的な仕様がかなり目につくけれど、視点は仕掛けや攻略の誘導、そしてこの作り込まれた地獄絵巻を、テーマパークのアトラクションライド風に体験させようというお節介の産物だし、セーブ周りだって、まあここは地獄なんだから多少の不自由さは仕方がない。
でもさすがにQTEパートだけは、ちょっといただけないんじゃ?
いいや、地獄には苦痛がつきものだ。我らは罪深い咎人、甘んじて受け入れる他はない。
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九つの罪に九つの地獄。それぞれでしつこくらいリピートされる、罪人たちの悶え苦しむ様と、「こいつらはこのような因果で永遠の苦しみを味わっているのだ」なんて、脅しめいた地獄解説(「本日は実況三宅正治、そして解説はウェルギリウスさんのコンビでお送りします」「どうぞよろしく!」)の数々は、天台宗の私は「キリスト教徒でなくてよかった!」と、大いに胸を撫で下ろすところである。
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旧態依然としたゲーム様式ながらも、ジェットコースターのようにテンポのいい展開と、適度なパズル&アスレチックの要素。そして鎌のの近接攻撃、十字架の遠距離攻撃、共に爽快感溢れる手応えと、既存のスタイルを徹底的に練り込んだ作り込みが見事な一作。
そういえば開発のVisceral Gamesは、ちょっと古めいた『バイオハザード』スタイルから、あの『Dead Space』を生み出したり、典型的『GTA』スタイルを完成度の高いシネマゲームに作り替えた『ゴッドファーザー』など、既成の様式を利用するのがホントに巧いところだな。



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2013/11/10 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


DeadSpace大好きです!

作りこまれた地獄絵巻のくどさ、しつこさときたら
なるべく悪い事はせずに善人として生きようとブルーな
気分にさせられます。初っ端から大鎌を奪われるとは
ホンマに仕事甘いで、死神!水木しげる御大のペーソス
溢れる「死神シリーズ」を思い出してしまいました。
あと、あからさまに「赤ちゃん」を敵として殲滅せなあかん
ところが、きつかったです。

奈良の亀母 |  2013/11/11 (月) 10:17 No.668


しかもあの死神、序盤でお役ご免となっていたのが、また哀愁を誘いますよね。
子供殺しは洋ゲーでも御法度ですけど、報われない亡者ならOKってのも、なんだか酷い話です。
あれがよちよちと這い出てくるムービーを見たときには、私もさすがに「うわあ…、これを相手にしなきゃいけないのか」って気分になりました。

大沢与一 |  2013/11/11 (月) 18:47 No.669

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