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映画【宇能鴻一郎の濡れて打つ】

   ↑  2013/09/12 (木)  カテゴリー: 映画・DVD
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「あたし、高校のテニス部員。まだ一年生なんです。あたしが入部したのは去年の春。あの素敵なおかた、お蝶様に憧れたからなんです」
平成「ガメラ」シリーズや「デスノート」などで、今や押しも押されぬビッグネームとなった金子修介監督のデビュー作は宇能鴻一郎原作。
しかし宇能テイストは、日活ロマンポルノのスターとして一世を風靡した山本奈津子演じる主人公ひろみのモノローグに留まり、メインで展開されるのはド直球の「エースをねらえ!」パロディ。
なにせ、ひろみが憧れるテニス部先輩の通称がお蝶様。やたらと複雑な巻き毛ヘアで(ヘアメイクさんは、さぞや大変だったろう)、やたらと上品な口調で喋る、どっからどう見てもあのお方。
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パロディすれすれのハマリっぷりを見せるお蝶様の寵愛を受け、「恋は禁物よ。男に溺れて挫折していった子は何人もいるの。男の存在を忘れなさい」と釘を刺されるひろみであったが、しかし色気の芽生えかけた女子高生、そういうわけにはいかないんです。
「エースをねらえ!」では藤堂的ポジションにあたる男子キャプテンと、暇さえあれば乳繰り合い。お蝶様ごめんなさい。だけど自分で自分が抑えられないんです。
そんなシチュエーションをさらにややこしくするのは、新しく赴任してきた熱血コーチ。
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このコーチ、外見以外は、どっからどこまで宗方コーチに生き写し。宗方コーチというのは、実に傍迷惑な情熱と性格の持ち主であったが、その宗方コーチが溢れんばかりのパッションをテニスではなくエロ方面に針を前回に振り切ったら、果たしてどうなるか。
「いかん、脱水症状だ! 注射を打つぞ!」「痛くしないでください」「むしろ気持ちよくなる!」
厳しい表情をまったく崩さず、そんなやり取りをする熱血コーチに偏愛を注がれたひろみは、元ネタの岡ひろみ同様に、そのペースに流されたり言いくるめられたり形ばかり苦悩したりするのででした。
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さらにコーチは正選手の座をかけて、ひろみとお蝶様の対戦を厳命。仲良し疑似姉妹ごっこから一転、抜き差しならぬライバル関係となったひろみとお蝶様。
困惑するひろみに、コーチは容赦なく厳しい特訓を課します。
「試合は雨の日も風の日もあるんだ!」と、シャワールームで水をぶっかけながら素振りを命じるコーチ。
最初は大人しく従っていたひろみでしたが、よしゃあいいのに「ユニフォームが濡れて重いんです」などと、言わなきゃいいことを言ってしまう始末。
「だったら脱げ!」
それに続くコーチの厳しい一言は、観ているの者のほとんどが予測し期待していたことでしょう。そうだそうだ、さっさと脱げ!
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てんやわんやの騒ぎを経て、いよいよやって来たひろみとお蝶様の対決の日。ひろみのテニスと男にかける想いは、果たしてお蝶様の壁を越えられるのでしょうか。
からっと乾いた艶笑ギャグが、ツボにハマリすぎなパロディの上にテンポよく放たれる、ロマンポルノのみならず日本映画でも屈指の傑作コメディ。
どんよりと湿ったロマンポルノ上映館の空気を、あっという間にドライにさせる、80年代の陽性が昇華した、金子作品の中で私がもっとも大好きな映画です(次点は「いたずらロリータ 後ろからバージン」)。



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