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【Charlie Murder】バンド残酷物語

   ↑  2013/08/18 (日)  カテゴリー: XBOX 360
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ちょっと気の利いた新しい仲間に巡り会ったりすると、それまでのメンバーの存在が急に煩わしくなってくるのは、バンド界隈における人間関係の常だ。
いくら刎頸の友と言ったって、いつまでも呑気にアコースティックギターをつま弾いている奴と一緒にいたら、イカしたバンドなんか、とてもじゃないができやしない。一緒にバンドやろうって約束した? そんな昔の話は覚えてねえぜ!
チャーリーがそんな考えに至り、新しい仲間たちとパンクバンド、Charlie Murderを結成したのも無理からぬことだ。
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しかし、堪らないのは置いてきぼりにされる方だ。オレもベースを背負って練習場所に赴いたら、スタジオの中から明らかにオレより達者なベースの音色が響いてきて泡を食ったことがある。
その後、意を決してスタジオの重いドアを開けたオレを待っていたのは、見知らぬベーシストと、気まずそうな顔で「「おい、誰が説明する?」と、こそこそ話し合ってるバンド仲間たちの姿。
そのままとぼとぼと家路について、THEピーズをがんがんかけながら布団を被り、「♪遺書を書くのが上手になったぁ~」と呟くように歌っていたオレには、チャーリーに置き去りにされたポールの気持ちが痛いほどよく判る。
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しかもCharlie Murderは、瞬く間に人気バンドになったのだ。それに引き替えポールはと言えば、ソロでアンプラグドライブをやっても、まともに耳を傾けてくれる人なんて、一人もいやしない。
黒い感情が積もり積もったポールが、アコギを叩き壊して突如デスメタル方面に走ってしまったのも、これまた無理からぬことだろう。
だがポール改めモーティマ卿となった彼のデスメタル活動は、ちょっと本腰が入りすぎた。
悪魔に魂を売った彼は、その暗黒の力で街をこの世の地獄に変えてしまう。闊歩するゾンビや悪魔や狂人に幽霊。街はたちまち腐臭に包まれた。
こうなってしまったのも、ある意味自分の撒いた種。ライブハウス焼き討ちから辛くも逃れたCharlie Murderのメンバーたちは、モーティマ卿率いるデスメタルバンド、Gore Quafferとの戦いに赴くのであった。
今ここに、パンク対デスメタルの、血で血を争うゴアゴアバンド合戦が幕を開ける!
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ユースカルチャーをネタにしたマルチプレイ前提のベルトスクロールアクションということで、否応なしに『Scott Pilgrim The Game』を思い起こさせるが、キャラクターの質感やアクションと陽性のグロテスクなテイスト、バラエティに富んだステージ構成などは、むしろ『Castle Crashers』に近い手応えだ。
ベルトスクロールアクションとしての目新しさには乏しく、気の利かないチェックポイントなんかにはイラッとさせられたりもするが、豊富なロックファッションのお着替えや、スマホを使った多彩なギミックが、それを補ってくれることだろう。
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特にスマホはステータス画面の代わりを務めるアイテムで、ゲームの進行に応じて送られてくるメールはヒントやチュートリアルの役割も果たす。
カメラを使って道中にあるバーコードやシンボルを撮影すれば、アイテムやゴールドの入手など、様々な恩恵が得られるし、ツイッタークライアント風の画面にだって、実は意味がある。このゲームの経験値はツイッターもどきのフォロワー数によって表されるのだ。
体力回復は自家製ビール、特殊技はタトゥー。親は泣くだろうが、街中が地獄の三丁目と化した今では、そんな悠長なことは言ってられない。運が良ければ途中でタトゥー一回無料券が拾えるかもしれないしな。
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『The Dishwasher』ミーツ『Castle Crashers』みたいなゲームになるんじゃねえのと、笑って邪推していたら、もう身も蓋もないくらいその通りだったSka Studiosの最新作『Charlie Murder』。
生首、生腕、生臓物。世界一ぐちゃどろなバンドウォーズの果てにあるエンディングも一つじゃない。そしてその後ろに蠢くのは、もの悲しいバンド残酷物語。
Charlie MurderとGore Quafferの対立は、単なる音楽性の相違だけじゃない。それはピュアな想いに対する、解釈のすれ違いでもあるのだ。2013年度もっとも哀愁の漂うゲーム悪役最有力候補、ポール改めモーティマ卿は、きっと心の底でこんな叫びを上げ続けているのだろう。「おいチャーリー! オレは今でも人を信じ続けていたいんだぜ!」



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2013/08/18 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


初めまして。いつもブログを楽しく拝見させてもらってます。
なにこれ面白そう!
しかしそんな悲しい物語が背景にあるなら、むしろモーティマ卿側で進めるストーリーがほしい気もします(笑)

sisi1000 |  2013/08/19 (月) 15:25 No.599


Re: タイトルなし

基本的にはほぼキャッスルクラッシャーズで、間延びしたステージ構成など欠点もちらほらありますけど、バックグラウンドのストーリー語りがちょっと巧みで、またそれが個人的に妙につぼにはまってしまいました。ゴア表現はかなりきつめですけどね。

大沢与一 |  2013/08/20 (火) 18:08 No.601

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