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【プロ野球バーチャルスタジアム】追悼・伊良部秀輝

   ↑  2011/07/30 (土)  カテゴリー: 3DO
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それはもう「ぎゅぅぅぅぅぐうぉぉぉぉぉん!」という擬音が踊っているかのようだった。
'90年代前半、ロッテに在籍していた頃の伊良部が投じる剛速球のことだ。
伊良部以降にも、豪速球の持ち主と呼ばれる投手を何人か生で観てきて、その中にはスピードガンの数値上では伊良部を超えた者も居たんだけど、でも生で観た伊良部の剛速球には、到底及んでいなかった。
伊良部のそれは、遠く離れたスタンドまで、その投球の凄まじいド迫力がありありと伝わってきたのだ。
そんなピッチャー、後にも先にも伊良部一人しか居やしない。
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その剛速球に加えて、伊良部には140キロ台のフォークボールという、とんでもない武器もあった。
そりゃあ佐々木や野茂のフォークに比べれば落差には乏しいが、しかし並みの投手が渾身の力で投げるストレート級の速さで落ちるフォークボールだ。
'93年から'95年くらいにかけての、一番凄かった頃の伊良部の姿を、まだ閑散としていた千葉マリンスタジアムで目の当たりにすることができたのは、今思えばとても幸運なことだったと思う。
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清原、イチロー、ブライアント。あの頃のパ・リーグにはバッターにも役者が揃っていた。そんな綺羅星の如きスラッガーたちと、伊良部の「ぎゅぅぅぅぅぐうぉぉぉぉぉん!」の真っ向勝負。思えば何と豊穣な時代だったのだろう。
ここから伊良部はさらに完成されて、球史に残るとんでもないピッチャーになるはずだったのだが、残念ながら、そんな姿を見ることは、ついに叶わなかった。
後に阪神タイガースに所属して、老獪なピッチングで相手を仕留めていた伊良部は、同じ伊良部でも、俺が千葉マリンや東京ドームで目撃した「ぎゅぅぅぅぅぐうぉぉぉぉぉん!」の伊良部ではなかった。
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ロッテ退団時には色々と悶着があったが、それでもグラウンドを離れても様々な話題を飽きずに提供してくれたことも、今では良い思い出かもしれない。
何かが狂っているURE-P(川崎球場時代のロッテが女性客獲得を狙って「おしゃまGALのBOYS情報ペーパー」のキャッチコピーで配布したフリーペーパー。これに騙されて球場に来たヤングギャルたちが、極道面揃いのロッテ選手たちと球場の余りのボロさに憤慨したことは言うまでもない)の表紙。
余りにもアバウトなやっつけ仕事で作られた伊良部クラゲのマスコット。
ロッテ退団時の広岡GMとのガチなんだかプロレスなんだか分からない一連のやり取り。
とばっちりを食って日本に来るハメになったトンプソンとデニス。
メジャーリーグで起こした一連の騒動。そのMLBのファンにも時折だけ見せた大器の片鱗。
「何でカードが使えんのや」。そしてうどん屋。
似合う奴など居るわけもない、あの悪名高きピンクユニフォームだって、伊良部はその存在感で強引に着こなしてしまったっけ。
何もかも全部ひっくるめて、俺は伊良部という、ガキ大将系野球少年がそのまま大人になったような選手が大好きだった。今はただ「ありがとう、さようなら」としか言えない。
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EAが出したこの『プロ野球バーチャルスタジアム』は、絶頂期の伊良部が収録された数少ない作品。
伊良部の絶頂期は、カセットROM機から次世代CD-ROM機への過渡期とぴったり重なるので、この時期のリアル系プロ野球公認ゲームは意外と貴重なのだ。
同時期に出た同じ3DOソフトの『プロスタジアム』に比べれば、遥かに優れたデキなのだが(まぁアレと比較するのもなんだけど)、それでも伊良部のあの「ぎゅぅぅぅぅぐうぉぉぉぉぉん!」なド迫力は全く再現されていないので(球速が全般に緩め)、そこにかなりの物足りなさを感じてしまうのであった。

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