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ボンクラ360魂クロスカルチャーゲームブログ 

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【リディック・ボウ ボクシング】元祖ビッグダディ

   ↑  2013/06/17 (月)  カテゴリー: SFC&N64
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ボクシング元統一世界ヘビー級王者リディック・ボウが、お腹がぷっくり膨らんだ齢45にしてムエタイデビュー。
ボクシングファン、格闘技ファンのほとんどが、「はぁ……、そうですか」の一言で済ませたくなるこの一戦。かつて"ヘビー級で一時代を築くであろう逸材"と言われたこの男は、「ローキックに何も出来ないまま転がるだろ」なんて大方の予想を、1ミリたりとも裏切ることなく試合を終えた。
ボウの今回のファイトマネーは2000万円。おかしな取り巻きにあまり持ってかれないようにして、なるべく大事に使ってください。
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ホリフィールド、レイ・マーサー、マイケル・ベント、ブルース・セルドン、レノックス・ルイスといったアマチュアエリートたちが割拠し、まるで春秋戦国のような様相を呈していたタイソン時代直後のヘビー級。
その中にあって恵まれたフィジカルと、その巨体に似合わない卓越したボクシングセンスを擁したソウル五輪銀メダリストのボウは、新時代の覇者の最右翼との呼び声が高かった。
その前評判はイベンダー・ホリフィールドを倒して、統一世界ヘビー級王座を奪取したことによって、半ば証明されるのだが、しかしこの男の旬は、まるで新イカのように短かったのだった。
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ソウル五輪の決勝で敗れた相手、レノックス・ルイスの挑戦を避けて統一王座からWBCのベルトを切り崩してしまったのがケチの付き始め(この時に披露したWBCベルトをゴミ箱に叩き込むパフォーマンスは、その後のボウの足を何かと引っ張ることになる)。
ホリフィールドとの再戦に敗れ王座を手放すと、今度はアンドリュー・ゴロタというヤクザみたいなボクサー(タイソンの前だと借りてきた猫みたいになってしまった、実に分かり易い男)の無法ファイトに酷い目に遭わされ、引退後は海兵隊に入隊するも一週間でケツをまくり、さんざんのDV騒ぎに、挙げ句の果ては実の子供を誘拐する騒ぎまで引き起こした。
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一連の洒落にならない騒動で、今、日本を騒がしてるあの人に先んじて、「ビッグダディなんてあだ名を付けられる奴は、およそ碌な事をしでかさない」なんて教訓を我々に残してくれたリディック・ボウ。
この人の実質的なピークは、ホリフィールドとの一連の戦いと、その間にマイケル・ドークスを文字通り粉砕した試合あたりなのだろうが、本来なら名勝負であるはずのホリフィールド戦も、多くの人には"空から珍客が飛び込んできた試合"(下の動画)なんて印象の方が勝ってしまっているから、なんとも困った話である。

そんなボクシングファンにとっては評価に困る男であるリディック・ボウの名が、ゲーオタ界隈で妙に通りがよかったりするのは、このゲームの存在があるからだ。
16ビット機時代のボクシングゲームは、ヘビー級群雄割拠の情勢を反映して、ホリフィールドにジェームス・ダグラス、ジョージ・フォアマンと、様々なボクサーの名を冠したソフトが乱立したが、その中の一つ『リディック・ボウ ボクシング』は、スーパーファミコンのみならず、何とゲームギア版までもが日本で発売されるという快挙を成し遂げている。
ボウの日本での知名度を考えると、今ではちょっと考えられない話である。ゲームギアユーザーの中に、ボウの名前をありがたがる層が、果たしてどのくらい存在していたのだろうか。
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オープニング早々ドアップのボウさんご尊顔や、フランク・ブルーノ似のイケメンに美化されたゲーム中のボウさん、そしてキャリアモードの加齢システム(年を取ると動きがどんどん悪くなる)ばかりに、つい目が行ってしまうが、実はこの『リディック・ボウ ボクシング』、間合いとジャブの攻防に重きが置かれた、16ビット機時代ボクシングゲームの中では、地味ながらも密かに屈指のゲームだったりするのだ(残念ながらパラグライダー男はフィーチャーされてませんが)。
スペイン語圏で発売された『Chavez』は、このゲームのメインキャラをボウからフリオ・セサール・チャベスに置き換えたマイナーチェンジ版。
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ダイソーの100円ゲームシリーズに名を連ねる『The ボクシング ~実写でボクシング~』は、この『リディック・ボウ ボクシング』に大きな影響を受けたと思われる、これまたマニア好みのなかなかな小品で、ダイソー版の他にネット対戦モードなどを実装したシェアウェア完全版(体験版もあり)が、こちらのサイト(実写でボクシング)で配信中。



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2013/06/17 | Comment (4) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Comment


け、ケビン・ナッシュは多分真面目な人なんじゃないかと思います、けど。
別に好きなレスラーじゃないです、けど。

性サターン |  2013/06/21 (金) 12:23 No.461


ナッシュさんは悪い人じゃないんだろうけど、上昇志向が強いというか、ちょっと野心家すぎるのが問題なんじゃないかと思います。

与一 |  2013/06/22 (土) 16:37 No.464


興味深く読みました

実写でボクシングの作者です。紹介していただきありがとうございます。実ボクが最も影響を受けたゲームはまさにリディックボウボクシングです。いい点と悪い点が混在していたゲームで、その不条理をどうにか直せないものか…が実ボク開発のモチベーションでした。自分以外の方によるこのマイナーゲームの評価、チャベス版の存在等、知らなかった情報が多く興味深く読みました。

私のブログから関連するページのリンクを貼らせていただきます。
ふと思う。あのパラシュート男はなんだったのか?
http://hspboxinggame.blogspot.jp/2013/03/blog-post_9.html
実写でボクシングに影響を与えた市販ゲーム
http://hspboxinggame.blogspot.jp/2013/02/blog-post_21.html

サンドバック |  2013/07/16 (火) 08:56 [ 編集 ] No.535


実ボクに影響を与えていたのが、アーバンチャンピオンとバーチャロンとは意外でした(特にバーチャロン)。
ゲームのビジュアル表現力があがると、下半身の動きのささいなぎこちなさが、よけいに目立っちゃうんですよね。
ボクシング系のみならず、スポーツゲーム全般に、その傾向は顕著だと思います。
スポーツ系ゲームが次の段階にステップアップするには、やはりこの辺がキーポイントとなりそうですね。
パラグライダー男、亡くなってたんですね……。

与一 |  2013/07/16 (火) 18:19 No.538

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